医院ブログ

2022.08.10更新

歯抜け 


「歯周病などで歯を失くしたら、どうすればいいですか?」
「1本くらいであれば、生活に支障をきたさないので様子を見ても構いませんか?」
来院された方から、このような質問を受けることがあります。
むし歯や歯周病のほか、不慮の事故や転倒などで突然歯を失くす方もいるでしょう。


2018年に厚生労働省が実施した調査では、歯周病で歯を失う方が37%と最も多く、次いでむし歯が29%、破折が18%という結果でした。破折は、抜髄(神経の除去)によって歯が脆くなることで起こります。

つまりむし歯由来であるとみなされ、むし歯が原因で歯を失う方は47%と、半数近くにのぼることがわかります。


あなたは、歯を失ったまま放置していませんか?
たとえ1本だけであっても、失うことによって今まで保たれていたバランスが崩れます。
審美性や機能性に問題がないと思っていても、のちのちトラブルを起こす可能性があるため早急な処置が必要です。
具体的には、次のような問題が起こりやすくなります。


1.歯並びや噛み合わせの悪化
歯は、すべての歯が揃って初めてバランスを保てるようになります。そのため1本でも歯を失うと、歯並びや噛み合わせに問題が生じるのです。

後方の歯が倒れ込んできたり、噛み合わせの歯が伸びてきたりと、挙げられるトラブルはさまざまです。放置する期間が長くなればなるほど、バランスが崩れて治療が困難になるでしょう。


2.周囲の歯にもトラブルが起こります
歯を失くすと一方の側のみで噛むようになり、噛める側の歯に大きな負担がかかります。その状態が続けば、特定の歯だけが傷んで最終的に失うでしょう。
初めは失った歯が1本であっても、その歯が原因となり周囲の歯をダメにしてしまう可能性があるのです。


3.顎関節症の原因になる
片側のみで噛むことにより、ダメージを受けるのは歯だけではありません。使用する筋肉が偏ってしまい、顎関節症を引き起こす恐れがあるのです。顎の痛みや頭痛、口を開きにくくなるといった症状が生じるでしょう。さらに、噛み合わせの乱れも懸念されます。

起床時などに、普段と感覚が違うと思ったことはありませんか?口を開けにくい、顎がなんとなく痛いといった症状がある場合、顎が大きなダメージを受けているかもしれません。


4.顎の骨が吸収してしまう
歯を失くした側で噛まなくなると、刺激がなくなり顎骨吸収が起こります。のちのちインプラントを希望しても、骨がやせているため顎骨不足ですぐに治療できません。造成術によって増骨処置をとることも可能ですが、症例によっては断念せざるを得ないケースもあります。
治療の選択肢を狭めないためにも、早めに受診しましょう。


5.審美性の問題が起こりうる
たとえ1本であっても、歯を失うと見た目の問題が生じます。前歯はもちろんのこと、奥歯であっても笑ったときなどに何らかの問題が起こるかもしれません。
また奥歯を失くした状態で長期間放置すると、食事の際に前歯ばかりを使うようになって大きな負担がかかります。その結果、前歯が突出する「フレアアウト」を引き起こすでしょう。
さらに一方のみで噛むようになると、使わなくなった側の筋肉が衰えて顔のたるみやほうれい線の発生につながります。見た目のトラブルが起きて取り返しがつかなくなる前に、歯科医院で適切な処置を受けましょう。


6.早めの受診が一番です!
歯を失い、放置する期間が長くなればなるほど治療が困難になります。
不便ではないからといって、そのまま生活し続けるのは厳禁です。機能性や審美性の問題で取り返しがつかなくなる前に、信頼できる歯科医師のもとで適切な治療を受けましょう。

 


岐阜県内で歯科医院をお探しの方は、岐阜駅前歯科クリニックへご相談ください。

 

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

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