歯並びによる不調とその原因について
2022.05.30更新
歯並びが悪化していると関係する不調を知ろう
①口の臭いが気になり始める
歯並びが悪化しているとブラッシングなどのケアを隅々まで行うことが難しくなります。歯並びが悪化しているとケアがしっかり出来ないと、食べ残しの汚れが蓄積します。雑菌が増殖すれば、それが口の臭いの要因になることもあります。汚れもないようにブラッシングしているつもりでも、歯並びが歪んでいるとどうしても汚れを落としきれない箇所が発生します。口の臭いが気になるなら、このタイミングで歯並びを正しくすると良いでしょう。
②身体全体に不調が出る場合も
頭痛や肩こり、消化機能が悪化するなど、色々な不調の要因が噛み合わせに起因することもあります。アゴ周辺の筋肉の硬さが身体全体に広がったり、血行が悪くなるとなどが判明しています。顎関節症の方は、肩こりや頭痛、消化不良等、色々な不調が起きるケースがあるそうです。歯並びやかみ合わせの悪化が顎関節症を引き起こし、身体の不調に結びつくかもしれません。
③口内環境の悪化を招きやすい
歯並びが悪化すると、口内環境の悪化を招きやすくなります。これは、歯並びが悪くなっているせいでブラッシング時などに隅々まで綺麗に磨けないからです。汚れが蓄積しやすいことが関連しています。汚れがたまっている状態をそのままにすれば、口内で雑菌が増殖し、虫歯や歯周病に繋がってしまう要因になります。
歯周病になると、歯茎が下がってしまうなどの影響も発生します。念入りにケアをしている方でも、歯並びが悪化している方とそうでない方では、そのリスクは異なってしまいます。
④顎関節症に繋がりやすい
歯並びが悪化していると、アゴの関節に負荷がかかります。その負荷が大きくなったり、長期間に亘ったりすると、アゴ周辺の筋肉がアンバランスになり、顎関節症に発展する場合もあります。例えば、顎の周囲から音が発生したり、口の開け閉めの際に痛みを感じるなどの症状が見られれば、現状既に顎関節症の可能性も考えられます。
顎関節症は、顎の関節で引き起こされる症状ですので、頰づえなどの習慣でも発症します。左側と右側で噛む回数が違うなどあっても、それがアゴへの負担に繋がります。小さなことや日常の習慣が大きく影響を及ぼしており、悪い噛み合わせという状況が一つの条件に当てはまります。
歯並びが悪くなる原因を知ろう
①日常の習慣を改善しよう
固くないものばかり咀嚼していたり、爪をかむ習慣があったり、姿勢が正しくない、頰づえをするなど、生活習慣やクセが起因して、かみ合わせが悪化している状態に至ってしまうケースがあります。
②歯は生理的に移動します
歯は、何も手を加えなくても自然に前方へ動く特性があります。この現象は、生理的な歯の移動であるとも呼ばれています。どれだけ健康な生活を送っている方でも、歯の健康に気を遣っている方でも、歯は動いてしまうものです。この生理的な歯の動きでは、おおよそ奥歯の大臼歯一つ分と同じくらいの幅は前方に動きます。患者さまによって個人差はありますが、年々歯並びが悪化する理由には、以上のような人間の本来の特徴が関連しています。
③親知らずが原因で悪くなる
全部の歯が生え変わってから、多くの方が経験するのが親知らずの抜歯。親知らずを抜くことでアゴに空間が生まれる為、歯並びが移動してしまいます。その移動が影響し、歯並びが悪い方向へ動いてしまうケースもあります。そして、親知らずを抜かずにそのままにすると、前方へ奥歯から負荷が加わります。それが起因で、歯並びが不正になるという場合もあります。
④歯ぎしりによって歯並びが悪化する
歯ぎしりは大変強力な力が歯に加わります。具体的な数字で示すと、約150kgの力が加わることもあるという調査結果も存在します。この力が、どれくらいの大きさかと言うと、相撲取り1人分の体重を持ち上げる程の力で、通常では割ることが困難なくるみ割りを、自分の歯で実施しているのと同じことです。これだけ強い負荷がかかるため、歯ぎしりが要因で歯並びが変わること多いです。
⑤歯周病による歯並びの悪化
歯周病が発生した場合、歯茎の中に埋入している歯の箇所である歯槽骨が溶解してしまうケースがあります。それが要因で噛み合わせにずれが発生し、歯並びが変化しまうことも場合もあります。例えば、グラグラしている歯がある場合、歯周病の可能性があります。歯周病になったら、まず症状として歯茎に埋もれるように沈む事があるので、自分自身では気付かないうちに悪影響を受けているケースがあります。
⑥咀嚼による歯並びの悪化
毎日食べる際の咀嚼は影響が大きいと言われています。奥歯から前方に押し出されるようになるので、歯は前方へと少し出るように押されます。それに年齢が加わって歯並びが変わってしまう要因になります。
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