医院ブログ

2023.01.10更新

インプラント


口腔トラブルや不慮の事故で歯を失くした際に、その部分を補う方法の一つとして「インプラント」が挙げられます。
メリットの多い補綴方法ですが、日頃の生活に問題があると寿命を縮めかねません。根元が不安定な状態にならないよう、適切な方法で口腔ケアを行うことが重要です。
本記事では、埋入したインプラントが万が一ダメになった場合の対処法を紹介します。失う原因や予防法も併せて解説するので、過去に治療をした方やこれから行う予定の方はぜひ参考にしてください。

 


治療のプロセス
補綴治療の一つに「インプラント」があり「ブリッジ」や「入れ歯(義歯)」も選択肢として挙げられます。
口腔トラブルや不慮の事故などで歯を失った際に、審美性と機能性の改善を目的として用いられる治療です。
歯科医院を受診したときに、まず行われるのがカウンセリングおよび精密検査です。これまでの既往歴や治療に対する要望を聴取したのち、検査で顎骨の状態や血管・神経の位置などを把握します。
ちなみに既往歴というのは、歯科だけでなく全身疾患の話です。糖尿病や心臓病、骨粗しょう症や高血圧、脳梗塞に罹患した経験がある場合、薬の服用状況によっては治療をすぐにスタートできません。
例えば骨粗しょう症の方が服用している「ビスホスホネート製剤」には、骨の代謝を妨げる成分が含まれています。
既往歴について正直に回答し、治療開始の適切なタイミングを歯科医師に仰ぎましょう。


具体的な流れ
インプラントは主に「人工歯根(フィクスチャー/インプラント体)」「アバットメント」「上部構造(被せ物)」の3つから成り立っています。
人工歯根は金属製ですが、人体との親和性が高い「チタン」が用いられています。金属アレルギーの方も治療を受けられますが、心配な場合は事前にかかりつけ医へ相談しましょう。
治療の具体的なプロセスは次の通りです。


1.外科手術で歯肉を切り開き、顎の骨に穴をあけて人工歯根を埋入します。前歯などの目立ちやすい部分を補綴する場合は、そのあとに仮歯を取り付けます。
2.普段通りの生活でしばらく経過観察を行い、人工歯根が骨と結合したことを確認できたらアバットメントを装着します。
3.型取りを行い、それをもとに人工歯を作製します。
4.上部構造を取り付ければひとまず終了です。
※上部構造はセラミック製である場合が多く、強度が高い上に審美性にも優れているといわれています。


ここから先は、まるで天然歯のように噛むことができます。しかしインプラントの周りが細菌感染を起こすと、最悪の場合脱落しかねません。美しい状態で長持ちさせるために、数ヶ月おきの定期検診で口腔状態を確認してもらいましょう。

 


欠損の可能性について
インプラントの根が折れたりグラついたりすると、歯としての機能を果たさなくなってしまいます。
軽度であれば日々のケアによって症状の改善が見込めますが、重度の場合は再手術やほかの補綴治療が必要になるかもしれません。
治療費用も期間も二重でかかってしまうので、そうならないために適切な口腔ケアに励むことが大切です。歯科医院で処方された抗生物質を指示通りに服用し、炎症を抑えることも重要になるでしょう。


インプラント周囲炎
インプラントを埋め込んだ部分の周りが、細菌感染を起こした状態です。細菌の原因となるのが、ズバリ「プラーク」です。周囲の歯周組織へ悪影響を及ぼし、最終的に顎骨までダメにしてしまうでしょう。
予防するには、なんといっても口腔内を清潔に保つことが大切です。日頃から適切なケアを行い、数ヶ月おきに定期検診を受診しましょう。
口腔トラブルはもちろん、噛みしめや歯ぎしりなどの悪習癖も改善させるのが理想です。
まずはインプラント治療を行っている歯科医院を見つけて、治療方針や医師の実績などをよく確認しましょう。近年は歯科医院のホームページをご覧になれば、多くの情報が掲載されていますよ。
そして症状や治療に対する要望をきちんと伝え、信頼して任せられると思った時点で治療を開始しましょう。
手軽に通院できるに越したことはありませんが、費用や立地だけで選ばないよう注意してくださいね。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

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