医院ブログ

2023.03.10更新

インプラント


何らかの口腔トラブルで奥歯を欠損したとき、今まではブリッジや義歯で補綴するのが基本でした。ですが近年は、インプラントを検討する方が増加しています。
噛みにくさや違和感がなく、まるで天然歯のような使い心地を実感できるのが人気の秘密のようです。
そこで今回は「奥歯のインプラント」について詳しくお話しします。補綴治療を考えている方は、本記事を参考に比較検討してみてくださいね。

 


治療における注意点
注意すべき点を、治療のときと治療後に分けてそれぞれ紹介します。


治療時の注意点
もっとも大切なのは、事前カウンセリングを受けたうえで歯科医院選びを行うことです。
治療法や考え方を強引に押し付ける歯科医師ではなく、患者さまの疑問や悩みに丁寧に答えながら進めてくれる医師のもとで治療を受けるのがベストです。
とくに貧血や心疾患、糖尿病や骨粗しょう症といった既往歴がある方は注意が必要です。症状や投薬状態によって、すぐに治療を始められない可能性があるためです。
また喫煙習慣も、治療のスタートを左右しうるので気を付けましょう。
さらに、歯科医院の検査体制や衛生状態も重要視すべきポイントです。というのもインプラントは、外科手術をともなう治療です。
CT検査などで事前に神経や血管の位置を把握しておかないと、手術中に傷を付けて感染症を起こす恐れがあります。それと同時に、歯科医師の高い技術も欠かせません。
経験豊富な歯科医師が在籍する、検査体制や医療器具が整った歯科医院を選びましょう。


治療後の注意点
治療が終わったら、インプラント周囲炎に罹患しないよう気を付けましょう。歯周病に似た症状で、埋め込んだインプラントの周りの粘膜が出血や炎症を起こすのがきっかけです。
炎症が進行すると粘膜との隙間が深くなり、膿が出て、最終的にインプラントが抜け落ちます。歯周病よりも進行しやすいため、とくに注意が必要です。
原因は歯垢や歯石、歯ぎしりなどさまざまです。日頃の口腔ケアを徹底するとともに、歯科医院で定期健診を受けて清潔な口腔状態を維持しましょう。歯科クリーニングを受けるだけでなく、インプラントの状態や悪習癖の有無も確認してもらうことが大切です。

 


ほかの補綴手段について
ほかの補綴手段として「ブリッジ」や「義歯」が挙げられます。それぞれの特徴は次の通りです。


ブリッジ
欠損した箇所の両端の歯を土台にして、橋(ブリッジ)のように歯を引っ掛けるという手段です。土台となる歯が左右に必要なので、残念ながら最奥の歯には選択できません。義歯よりも安定感があり、違和感や噛み心地の悪さを感じにくいという魅力があります。材質によっては保険が使えるので、予算に限りがある方も安心して治療に臨めます。
ただ、土台となる歯へ大きな負担がかかることは否めません。治療では土台となる歯を削らなければならず、その時点で細菌感染のリスクが生じます。健康な歯を削ることに、抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
また生活をしているうちに、土台へ負荷がかかって痛みや口腔トラブルを起こす可能性もあります。


義歯(入れ歯)
残存歯にバネを引っ掛けて、欠損箇所に人工歯を補う手段です。土台を埋入するわけではないので、原則としてどの位置を失くした場合にも適用できます。
また患者さま自身で取り外しができるため、手入れがしやすいというメリットも持ち合わせています。保険適用で治療できるのも、嬉しいポイントではないでしょうか?
一方で義歯には、特有の締め付け感があります。慣れるまでは、少し生活しにくく感じるでしょう。また適合具合によっては、簡単に外れたり痛んだりします。ほかの補綴方法に比べて顎骨へ刺激を与えにくいので、骨が少しずつやせて口周りの印象が変化しやすいのも難点の一つです。

 


インプラントは部位によって難易度が異なる?
前歯と奥歯の補綴治療における相違点は「治療の難しさ」です。
前歯の顎骨は骨量が少ないので、埋入したインプラントが定着しにくい傾向にあります。場合によっては、骨造成術などで骨を増やす必要があるでしょう。
以上の理由から、前歯の方が難易度が高いといえます。

 


インプラントが適用できないケース
症例によっては、インプラントが適用できないこともあります。
その代表となるのが、顎骨がもろくなりがちな「骨粗しょう症」です。仮に埋め込んでもうまく固定されないため、治療を中断せざるを得ません。
また骨格の発達を終えていない子どもや、飲める薬が限られている妊婦も治療が困難です。
さらに貧血や心疾患、糖尿病などの既往歴がある方も注意が必要です。かかりつけの内科医と連携したうえで、タイミングを図りながら治療をスタートする流れとなるでしょう。
喫煙習慣がある方も、インプラントの定着が難しく、炎症を起こしやすいため注意が必要です。
カウンセリングの段階で担当医に伝え、最適な治療計画を作成してもらいましょう。

 


まとめ
奥歯の補綴手段や注意点について、詳しく解説しました。
次回は、インプラントのメリットとデメリットを中心に紹介します。興味がある方は併せてご覧ください。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

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