「オールオンフォー(All-on-4)治療をすると顔が変わってしまうの?」という不安をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
オールオンフォー(All-on-4)治療による顔の変化は、若々しく自然な見た目を取り戻す前向きなものが多いです。
口元のたるみやフェイスラインの引き締まり、リップサポートの回復により、多くの患者さんが若く見えるようになると感じています。
しかし、高額な治療費や手術に伴うリスク、適応制限などのデメリットや注意点が存在するのも事実です。
この記事では、オールオンフォー(All-on-4)治療による顔や口元の変化、メリット・デメリット、治療前に知っておくべきこと、歯科医院選びのポイントについて解説します。
オールオンフォー(All-on-4)治療をすると顔が変わる?
オールオンフォー(All-on-4)治療を検討している方の中には、「治療後に顔の印象が変わってしまうのではないか」と心配される方が多くいます。
結論として、オールオンフォー(All-on-4)治療により顔の印象は大きく変わる可能性があります。
ただし、この変化は悪い方向ではなく、むしろ若々しく自然な印象を取り戻すポジティブな変化であることがほとんどです。
多くの歯を失った状態では口元が陥没し、フェイスラインのたるみや老けた印象を与えてしまいがちですが、オールオンフォー(All-on-4)治療によりこれらの問題が改善されます。
人工歯により適切な高さと張りが回復することで、口元周辺の筋肉が正常な位置に戻り、自然で健康的な表情を取り戻すことが期待できるのです。
治療前後の変化を比較すると、周囲からも好印象を持たれることが多い傾向にあります。
ただし個人差があるため、治療前のカウンセリングで具体的な変化について詳しく説明を受けることをおすすめします。
オールオンフォー(All-on-4)治療による口元の変化
オールオンフォー(All-on-4)治療により口元に生じる変化は、患者さんの外見と自信に大きな影響を与えます。以下、治療による口元の変化について詳しく解説します。
口元のたるみが目立ちにくくなる
オールオンフォー(All-on-4)治療により人工歯が装着されると、口元に適切な支えが戻ります。
頬の筋肉や口元の皮膚が本来の位置まで押し上げられることで、加齢により生じていたたるみが改善されることが多く見られます。
特にほうれい線の深さが軽減され、より若々しい印象を与えることが期待できるでしょう。
口角も自然に上がりやすくなるため、表情が明るく魅力的に変化し、周囲の人に与える印象も大きく向上します。
フェイスラインが引き締まる
噛み合わせの高さが回復することで、下顎の位置が適切に保たれ、全体的なフェイスラインが引き締まって見えるようになります。
顎のラインがはっきりと現れ、輪郭がシャープな印象に変化するほか、二重あごの改善効果も期待できます。横から見たときの顔全体のバランスが向上する点もメリットの1つです。
これらの変化により、写真撮影や人前に出ることに対する自信が大きく向上し、積極的な社会参加に繋がることも少なくありません。
唇の形や動きが自然な印象に近づく
歯がない状態では唇が内側に陥没し、薄く見えたり不自然な形になったりしてしまいます。
オールオンフォー(All-on-4)治療により適切な歯の位置が回復すると、唇は自然なふくらみと形を取り戻します。上下の唇のバランスが整い、笑顔や会話時の表情がより魅力的で自然な印象になるのです。
発音時の唇の動きもスムーズになり、明瞭で聞き取りやすい話し方を取り戻すことも重要な変化の1つです。
また、メイクをする際も唇の輪郭がはっきりするため、口紅やグロスの仕上がりがより美しくなり、女性にとっては大きなメリットとなります。
リップサポートが回復する
歯は唇を内側から支える重要な役割を担っており、この機能をリップサポートと呼びます。
オールオンフォー(All-on-4)治療により人工歯が装着されると、失われていたリップサポートが回復し、唇が自然な位置に戻ります。
口元全体にハリと弾力が戻り、若々しく健康的な印象を取り戻すことができるのです。
適切なリップサポートにより唇の乾燥も防がれ、潤いのある美しい口元を維持しやすくなります。
オールオンフォー(All-on-4)治療を受けるメリット・デメリット
オールオンフォー(All-on-4)治療には多くの利点がある一方で、いくつかの課題も存在します。治療を検討する際には、これらの両面を十分に理解した上で判断することが重要です。
オールオンフォー(All-on-4)治療のメリット
オールオンフォー(All-on-4)治療の最大のメリットは、失った歯の機能を迅速かつ効果的に回復できることです。
従来のインプラント治療と比較して治療期間が短く、多くの場合で手術当日に仮歯を装着できます。
4本のインプラントで全顎をカバーするため、費用面でも従来の方法より経済的であり、患者さんの負担を軽減できます。
入れ歯と違って取り外しの必要がなく、天然歯に近い感覚で食事や会話を楽しめる点もメリットの1つです。
口元の見た目が改善されることで、見た目の変化により、心理的な自信回復につながる場合もあります。
▼オールオンフォー(All-on-4)治療のメリット
- 失った歯の機能を迅速かつ効果的に回復できる
- 治療期間が短く、手術当日に仮歯を装着できる
- 4本のインプラントで全顎をカバーし、費用面で経済的
- 取り外し不要で天然歯に近い感覚で食事や会話ができる
- 口元の見た目改善により自信を取り戻せる
オールオンフォー(All-on-4)治療のデメリット
高額な治療費が最も大きな課題で、保険適用外のため全額自己負担となってしまいます。
また、全ての症例に適用できるわけではなく、骨の状態や全身疾患により治療を受けられない場合があります。
さらに手術を伴う治療のため、感染や神経損傷などの合併症リスクを完全に排除することはできません。
治療後は定期的なメンテナンスが生涯にわたって必要となるほか、慣れるまでの期間は発音や食事に違和感を感じることがあり、日常生活に一時的な影響を与える場合もあります。
万が一トラブルが生じた場合の修理や再治療には高額な費用がかかることもあるため、長期的な経済計画を立てておくことが大切です。
▼オールオンフォー(All-on-4)治療のデメリット
- 高額な治療費で保険適用外のため全額自己負担
- 全症例に適用できず、骨の状態や全身疾患により制限がある
- 手術を伴うため感染や神経損傷などの合併症リスクがある
- 定期的なメンテナンスが生涯にわたって必要
- 万が一のトラブル時の修理や再治療に高額費用がかかる
オールオンフォー(All-on-4)治療を受ける前に知っておくべきこと
オールオンフォー(All-on-4)治療は革新的な治療法ですが、事前に理解しておくべき重要なポイントがいくつか存在します。適切な準備と心構えが治療成功の鍵となります。
治療によって痛みや出血の可能性がある
外科手術を伴うオールオンフォー(All-on-4)治療では術後の痛みや腫れ、出血といった症状が現れることがあります。これらは手術による正常な反応として理解しておく必要があります。
麻酔が切れた後に痛みを感じることは自然な反応で、適切な鎮痛管理により対処することが可能です。
通常は処方される鎮痛剤により症状をコントロールでき、2~3日程度で徐々に軽減していきますが、個人差により1週間程度続く場合もあります。
痛みの程度や持続期間には個人の体質や手術範囲が大きく影響するため、心配な方は事前に担当医に相談しておくことをおすすめします。
また、治療後に異常な痛みや大量出血、発熱などの症状が現れた場合は速やかに担当医に連絡することが重要です。
保険適用外で高額な費用が発生する
オールオンフォー(All-on-4)治療は自由診療のため、健康保険が適用されず全額自己負担となってしまい、多くの方にとって経済的な準備が必要です。
片顎あたり250万円〜450万円程度の費用が必要であり、使用する材料や医院によって価格差が生じることも理解しておく必要があります。
上下両顎を治療する場合は、500万円〜900万円という高額な費用が必要です。
多くの方にとって大きな経済的負担となることは否めませんが、長期的な視点で考えれば、入れ歯の作り直しや他の治療費を考慮すると費用対効果は高いといえます。
また、医療費控除の対象となるため、確定申告により税負担の軽減を図ることが可能です。所得税率の高い方ほど還付額も大きくなる傾向があります。
オールオンフォー(All-on-4)治療の具体的な費用については以下の記事で解説しています。
治療できない場合がある
全ての患者さんがオールオンフォー(All-on-4)治療を受けられるわけではなく、口腔内や全身の状態により制限される場合があります。事前の詳細な検査により、適応の可否が判断されます。
重度の歯周病や顎骨の極端な萎縮がある場合は適応外となるほか、骨造成などの前処置が必要になるケースも少なくありません。
特に糖尿病や心疾患、骨粗しょう症などの全身疾患を持っている方は治療が困難な場合があり、主治医との連携による総合的な判断が不可欠となります。
また、喫煙習慣のある方は治癒不良のリスクが高いため、禁煙が治療の条件となることもあるでしょう。
事前の詳細な検査とカウンセリングにより適応の可否が決定されるので、まずは専門医に相談してみることをおすすめします。
オールオンフォー(All-on-4)治療を提供する歯科医院の選び方
治療の成功は歯科医院選びに大きく左右されるため、慎重な検討が不可欠です。複数の医院を比較検討することが重要となります。
担当医の技術や実績
オールオンフォー(All-on-4)治療の成功率は担当医の技術力と経験に直結するため、実績の確認が最も重要な要素となります。
年間症例数だけでなく、成功率や長期予後についても詳しく質問することが大切です。
専門的な研修を受けた認定医や、指導医の資格を持つ医師であればより安心して治療を受けることが期待できます。また、国際的な学会での認定資格も技術力の証明となります。
そのほか、カウンセリング時の説明の丁寧さや質問への回答内容からも信頼できる医師かどうかを見極めることが重要です。
海外研修や最新技術への取り組み状況なども確認しておくことで、医師の向上心と技術レベルを総合的に把握できます。
最新設備の導入状況
精密で安全な治療を実現するためには、最新の医療機器と設備が不可欠です。設備投資への姿勢も医院の治療に対する真摯な取り組みを表しています。
最新のCT装置や高解像度のデジタルX線を導入している歯科医院であれば、治療費は高い傾向にありますが、質の高いオールオンフォー(All-on-4)治療に期待できます。
手術室の滅菌設備や感染対策システムが充実している医院では、より安全な治療環境が確保されています。
また、HEPAフィルター付き空調システムや最新の滅菌機器の導入状況も確認したいポイントです。
設備の新しさだけでなく適切なメンテナンスが行われているかどうかも重要なチェックポイントで、定期的な点検により機器の精度が保たれているかも確認しましょう。
院内見学の機会があれば、積極的に参加して実際の設備や環境を自分の目で確認することをおすすめします。
サポート体制・保証内容
治療後の長期的なサポートと保証制度の充実度も医院選びの重要な判断材料となります。
定期メンテナンスの頻度や内容、緊急時の対応体制について詳しく確認しておくことが大切です。24時間対応の緊急連絡先があるかどうかも重要なポイントです。
インプラント本体や上部構造の保証期間保証が適用される条件についても明確にしておく必要があり、10年保証などの長期保証制度があるかどうかも事前に確認しておきましょう。
また、将来的な不安を解消するためにも、転居時の対応や他院での継続治療について質問しておくことが大切です。
全国ネットワークを持つ医院グループであれば転居後も継続したサポートを受けられます。
まとめ
この記事では、オールオンフォー(All-on-4)治療による顔や口元の変化、メリット・デメリット、治療前に知っておくべきこと、歯科医院選びのポイントについて解説しました。
オールオンフォー(All-on-4)治療により口元のたるみが改善されフェイスラインが引き締まることで、若々しく魅力的な印象を取り戻すことができます。
治療期間の短縮や費用削減などのメリットがある一方、高額な費用や手術リスクもあるため、担当医の実績や設備、サポート体制などを総合的に考慮した医院選びが重要です。
岐阜駅前歯科クリニック・矯正歯科では、年間約500本という豊富な実績と最新設備により、患者さんに安心していただけるオールオンフォー(All-on-4)治療を提供しております。
オールオンフォー(All-on-4)治療をご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。















