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インビザライン治療では、症例により1年半から2年程度の期間が必要になることが一般的です。軽度なら3ヶ月、重度なら3年以上かかる場合もあります。
治療期間については、患者さまの年齢や歯並びの状態、装着時間の管理によって大きく左右されます。治療期間を早めるには、装着管理と口腔ケアを徹底することが重要です。
この記事では、インビザライン矯正の治療期間や通院回数、期間に影響する要素、短縮方法、歯科医院の選び方について解説します。
インビザライン矯正の治療期間・通院回数
 
 
インビザライン矯正の期間や通院回数は患者さまの症状や治療計画により大きく異なります。事前に目安を把握しておくことで、治療計画を立てやすくなります。
インビザライン矯正の平均的な治療期間
インビザライン治療では、症例により1年半から2年程度の期間が必要になることが一般的です。
軽度の歯並びの問題であれば、6ヶ月程度で治療が完了する場合もあります。一方で、重度の症例や抜歯を伴う場合には3年以上の長期間を要することも珍しくありません。
また、歯を移動させる距離や本数、治療の複雑さにより期間は大きく変動します。
1回のマウスピース交換で歯は最大0.25mmしか移動しないため、大幅な移動が必要な症例では相応の時間がかかるのです。
患者さまの年齢や骨の硬さなどの個人差も治療期間に大きく影響し、若年者のほうが歯の移動が早い傾向にあります。
インビザラインの種類と治療期間
インビザラインには複数の種類があり、それぞれ特徴や治療期間が異なります。
▼インビザラインの種類別特徴・治療期間
| プラン名 | 特徴 | 治療期間 | 
|---|---|---|
| コンプリヘンシブ | 使用枚数無制限 | 2年〜3年 | 
| モデレート | 片顎26枚まで制限 | 1年〜2年 | 
| ライト | 片顎14枚まで制限 | 6ヶ月〜1年 | 
| エクスプレス | 片顎7枚まで制限 | 3ヶ月〜6ヶ月 | 
| Go(プラス) | Go20枚 / Goプラス26枚まで | 5ヶ月〜1年 | 
| ファースト | 混合歯列期対応 | 最大1年半 | 
症例の複雑さや個人差により同じプランでも期間に差が生じるため、詳細な診断により個別の期間設定が行われます。
各プランの費用相場や詳細については以下の記事で解説しています。
インビザライン矯正の通院回数
インビザライン治療では、1ヶ月半から2ヶ月に1回のペースで通院することが標準的なスケジュールです。
ワイヤー矯正と比較すると通院頻度が少なく済むため、忙しい社会人の方でも治療を継続しやすいメリットがあります。
治療期間全体では10回から20回程度の通院が必要になることが多く、症例により回数は変動するため、事前に回数や頻度の詳細を確認しておきましょう。
リファインメントが必要になった場合は追加の通院が発生し、計画よりも回数が増える場合もあります。
インビザライン矯正の治療期間に影響を与える要素
 
 
インビザライン矯正の実際の治療期間はさまざまな要因により左右されます。以下、影響を与える具体的な要素を4つ紹介します。
年齢
若年者では歯の移動が活発で骨の代謝も良いため、比較的短期間での治療完了が期待されます。
成人では歯の移動速度が緩やかになり、治療期間が長引く傾向があることを理解しておく必要があります。
50代以降になると骨の硬化が進み歯の移動がさらに困難になるため、若年者の1.5倍程度の期間を要することもあります。
一方、成長期の子供では顎の成長を利用した効率的な治療が行えるため、子供のうちに矯正治療を済ませておくのがおすすめです。
歯並びの状態
軽度の叢生(そうせい)や小さな隙間の改善では、短期間での治療完了が見込まれます。
一方で、歯並びの乱れが激しい場合や大幅な出っ歯の改善には長期間を要し、抜歯が必要な症例ではさらに期間が延長されることが一般的です。
歯の根の形や方向により移動の難易度が変わり、複雑な根の形をした歯では予想以上に時間がかかる場合があります。
初診時の詳細な検査により移動の困難さを予測し、現実的な期間設定を行うことが重要です。
口内トラブル
虫歯や歯周病が存在する場合、矯正治療開始前に治療を完了させる必要があり、その分期間が延長されます。
治療中に口内トラブルが発生した場合は矯正を一時中断し、歯科治療を優先しなければなりません。
また、歯周病が進行している場合は歯の移動速度が遅くなり、計画通りに治療が進まない場合もあります。
口腔衛生状態が悪い患者さまでは治療中のトラブル発生リスクが高く、結果として期間延長に繋がる可能性が高いため、定期的なメンテナンスと丁寧な口腔ケアが求められます。
装着時間
インビザライン矯正では1日20時間以上の装着が推奨されており、この時間を守ることが計画通りの治療完了に繋がります。
装着時間が不足すると歯の移動が遅れ、予定よりも長期間の治療が必要になってしまうのです。
最初のうちは口に違和感や不快感があるのはわかりますが、頻繁にマウスピースを外していると歯が元の位置に戻ろうとする力が働き、治療の妨げになるリスクもあるため注意が必要です。
患者さまの協力度が治療期間に大きく影響するため、責任を持った装着管理が求められます。
インビザライン矯正の治療期間の見積もり方
 
 
正確な治療期間の予測には、詳細な検査と専門的な診断が不可欠です。最新の技術を活用することで、より精密な治療期間を見積もることができます。
初回カウンセリング
初回カウンセリングでは患者さまの主訴や治療目標を詳しく聞き取り、口腔内の状態を目視で確認します。
大まかな治療方針と概算期間についての説明、レントゲン撮影、口腔内写真撮影などが行われます。
患者さまのライフスタイルや希望に応じて、治療計画の調整についても相談することになるでしょう。この段階では暫定的な期間を設定し、精密検査後に正式な期間が決定されます。
3Dシミュレーション
最新の3Dスキャン技術により患者さまの歯型を精密にデジタル化し、治療前から完了までの歯の移動をシミュレーションします。
各段階での歯の位置や移動距離を正確に計算することで、より精密な期間設定を実現します。
シミュレーション結果により必要なマウスピースの枚数が決定され、それに基づいて具体的な治療期間が算出されるのです。
患者さまも画面上で治療の進行過程を確認でき、最終的な歯並びを事前に見ることで治療への理解が深まります。
個別の治療計画
3Dシミュレーションの結果をもとに、患者さま1人ひとりに合わせた個別の治療計画が作成されます。
歯の移動パターンや治療のステップが明確に設定され、各段階での目標が具体的に示されます。
この計画では移動させる歯の順序や角度、必要なIPR(歯と歯の間を削る処置)の実施タイミングなども詳細に決めるため、より具体的な治療期間を算出可能です。
抜歯の必要性や顎間ゴムの使用についても計画に組み込まれ、包括的な治療戦略が立案されます。
定期的な見直し
治療開始後も定期的に計画の見直しが行われ、実際の歯の移動状況と計画との差異が確認されます。
計画通りに歯が移動していない場合は、治療方針の修正や期間の調整が適切に行われるのです。
患者さまの装着状況や口腔内の変化も考慮され、必要に応じてリファインメントが実施されることもあります。
インビザライン矯正の治療期間を短くする方法
 
 
治療期間を短縮するためには、患者さまご自身の協力と適切な管理が極めて重要になります。以下、治療期間を短くする具体的な方法を解説します。
装着時間と使用方法を守る
1日20時間以上の装着を確実に守ることが治療期間短縮の最も重要な要素となります。
食事と歯磨き以外はできる限り装着し続け、外している時間を最小限に抑えることが大切です。
また、指示された交換スケジュールを厳密に守り、新しいマウスピースへの移行を遅らせないことも重要な取り組みとなります。
装着時間の記録をつけることで客観的に管理し、不足している場合は改善策を講じることが重要です。
マウスピースと口内を清潔に保つ
マウスピースと口腔内の清潔性を保つことで、虫歯や歯周病による治療中断のリスクを大幅に軽減します。
食事後は必ず歯磨きを行ってからマウスピースを装着し、細菌の繁殖を防ぐことが求められます。
マウスピース自体も毎日専用クリーナーや歯ブラシで丁寧に清掃すれば、汚れや臭いの蓄積を防ぐことが可能です。
また、糖分を含む飲み物の摂取方法も重要なポイントです。必ずマウスピースを外すか、ストローを使用して歯への接触を避ける工夫が求められます。
清潔な口腔環境により歯の移動がスムーズに進み、計画通りの期間での治療完了が実現されます。
マウスピースの紛失を防ぐ
マウスピースの紛失や破損は治療期間延長の大きな原因となるため、適切な管理が不可欠です。
外食時や旅行時には特に注意が必要で、ティッシュに包んで保管するのは紛失の原因となるため、必ず専用のケースに入れて安全に保管しましょう。
もしもマウスピースを紛失してしまった場合は、速やかに歯科医院に連絡し、新しいマウスピースの製作や一時的な対処法について相談することが重要です。
複数のマウスピースを同時に受け取っている場合は、適切に管理し順番を間違えないよう注意を払いましょう。
定期的に歯科医院を受診する
指定された通院スケジュールを守り、定期的な受診により治療の進行状況を適切に管理することもポイントの1つです。
通院を怠ると問題の発見が遅れ、結果として治療期間が延長される可能性が高まります。
担当医との密なコミュニケーションにより、治療に関する疑問や不安を解消でき、治療の質向上に繋げることができます。
インビザライン矯正を提供する歯科医院の選び方
 
 
ここでは、インビザライン矯正を提供する歯科医院の選び方を3つのポイントに分けて解説します。
治療費用
インビザライン治療の費用は医院により大きく異なるため、複数の医院で見積もりを取得し、比較検討することが重要です。
安価な費用に惹かれがちですが、追加費用の発生条件や支払い方法についても詳細に確認する必要があります。
総額だけでなく検査費用、調整料、リファインメント費用なども含めた全体的なコストを把握することが求められるのです。
また、分割払いやデンタルローンの利用により、月々の負担を軽減できる医院を選択することも重要な判断基準になります。
費用と治療の質のバランスを総合的に判断し、長期的な視点で選択を行うことが大切です。
評判・実績
インビザライン治療の実績が豊富な医院を選択することも重要なポイントの1つです。
信頼できる技術力を持つ医院かどうかを判断するためにも、年間症例数や治療成功率、医師が保有する資格などを必ず確認しましょう。
また、患者さまの口コミや評判を参考にするのも重要で、実際の治療体験や満足度について情報収集すれば医院の実態がわかります。
信頼関係を築きやすい医師やスタッフがいるかどうかも確認すべきポイントです。
サポート体制
治療期間中の充実したサポート体制が整っている医院を選択することで、安心して治療を継続することが期待されます。
緊急時の対応体制や連絡方法について事前に確認し、トラブル発生時に迅速な対処を受けられるかどうかを判断することが重要です。
定期的なメンテナンスや口腔ケア指導が充実している医院であれば、治療中のトラブルを予防し期間短縮にも繋がります。
アフターケアや保証制度についても詳細に確認することをおすすめします。
まとめ
この記事では、インビザライン矯正の治療期間や通院回数、期間に影響する要素、短縮方法、歯科医院の選び方について解説しました。
インビザライン治療は1年半から2年程度の期間が必要で、年齢や歯並びの状態、口内トラブル、装着時間の管理が期間に大きく影響します。
3Dシミュレーションによる精密な治療計画と、適切な装着管理や口腔ケアにより期間短縮も十分に期待できるでしょう。
岐阜駅前歯科クリニック・矯正歯科では、最新の3D技術と豊富な経験により、患者さま1人ひとりに合った矯正治療を提供しております。
インビザライン矯正をご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。











 
                  
                
                  
               
          
                   
                
                  
                  
                 
 



