喫煙は口内環境を悪くします
喫煙をすると唾液の分泌が上手く出なくなる為、口内が乾燥しやすくなります。唾液の殺菌作用が、分泌の阻害によって機能しなくなるため、雑菌が増えていくのです。雑菌が増殖すると、虫歯や歯周病の菌の増殖にも繋がる為、口内環境悪化のリスクが高くなります。口内をケアする際には器具が邪魔をして口内を清潔に保つことが難しい矯正中は、タバコを可能な限り控え、出来るだけ口の中を清潔に保つことが重要です。
着色汚れに気をつけて器具を綺麗に
日常的にタバコを吸うと、歯にヤニ汚れがつきます。矯正器具も同様で、着色汚れが浸透し外見が黄色くなります。外見の美しさを考えると、やはりタバコは推奨致しません。また、ヤニ汚れはブラッシングでは削ぎ落とすが困難な為、ヤニ汚れに対応したクリーニングを受ける必要があります。一度汚れが付着してしまうと、元の状態に戻すことは難しいです。複雑な構造をしている矯正装置は、クリーニングが簡単ではないため浸透した汚れと長期的に付き合う必要があります。例えば、器具を取り外した時に、外と接触していた箇所は黄色になっており、器具が装着されていた場所は黄色くならない場合がございます。他に考えられるパターンとして、矯正をしている場合は手入れが隅々まで行き届かないため、行き届いていない箇所だけ黄色く変色するパターンもあるようです。この状態になってしまうと、治療が完了して装置を取り外した後、歯が黄色と白の模様に見えてしまいます。矯正治療は綺麗に完了しても、見栄えが満足な仕上がりにならない場合もあります。このような事態を引き起こさないためにも、矯正中タバコを吸うことは控えましょう。
タバコを吸うデメリット3選
①歯茎が黒くなる
タバコを吸い続けると歯茎の色が悪化していくことは皆さんもご存知かと思います。理由は、タバコに含まれるニコチンやタール、一酸化炭素などの有害物質が要因で、タバコからこれらの物質を摂取していると歯茎に成分が染み込み黒く見えるのです。タバコを継続的に吸うと一酸化炭素やニコチンによって血流が悪くなりますが、それらの影響は歯茎に溜まっていきます。血流が悪化すると、初めに毛細血管の血流から滞っていきます。毛細血管は身体の先端まで栄養を届けて老廃物を排出する役割を持っていますが、血行が悪化すると、歯茎の老廃物が上手に外に排出されない為、歯の環境は段々と悪化します。一般的には知られておりませんが、歯茎はリンパ管が沢山集中している箇所です。老廃物が溜まって腫れてくるなどの症状が確認された際は、タバコの悪影響を歯が受けている可能性がございます。
②口内の異変に気づかない
タバコを吸い続けると、口内の感覚が悪くなります。例えば、血流が悪化することで起こる弊害の一つで、ヒリヒリと感じたり、チクチクと感じたりするといった痛みが感じにくくなります。
出血や痛みが感じにくくなるので、口内に異変があっても分からないまま放置してしまうケースもございます。異変を感じてもすぐに歯科医院へ行ければ問題無いですが、歯科医院で治療しなければ悪化している状態は回復しません。その場合、最後には歯周病になってしまう場合も考えられます。
③口の臭いの原因になる
タバコを継続的に吸うと唾液の分泌が減少します。殺菌効果がある唾液の分泌量が減少してしまうと、雑菌が増殖することに繋がり、それが口臭の原因に繋がっていくのです。例えば、このような状態で歯列矯正を継続していれば、さらに口臭は起こりやすくなる考えられます。
歯列矯正の器具は食べカスなどが詰まりやすい為、それらが発酵すると口臭が起きやすい状況が生まれます。また、タバコのニオイが、口の臭いを悪くしているケースもございます。
健康を持続するためにも、唾液が口内に充満している状態が理想であると言えます。矯正器具が唾液の充満を防いでしまうケースもあるので、日頃から矯正中は唾液が充満しているか敏感になることが大切です。