医院ブログ

2022.10.20更新

 前歯の写真


前回は「前歯のインプラント」について、治療の難しさを解説しました。
今回はメリットや、治療に必要な期間・費用の目安などを紹介します。補綴治療を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

 


3.メリット
前回は、ブリッジと義歯について詳しく紹介しました。両者にさまざまなメリットとデメリットがあることは、わかっていただけたと思います。しかし総合的に判断すると、最もメリットが大きいのはインプラントではないでしょうか。費用が高額になりやすいという懸念点はありますが、長期的なスパンで考えるとコスパが悪いとは言えないはずです。加えて、ほかの選択肢で挙げたデメリットを補えるという魅力もあります。


3-1.審美性が高い
ほかの補綴方法に比べて審美性が高く、人目につきやすい前歯に適しています。義歯やブリッジでもある程度自然ですが、場合によっては保険適用外の素材を用いなければ見た目に違和感が生じるでしょう。
インプラントは、天然歯に近い色のセラミックを用いて人工歯を作製します。そのため、審美性が劣る心配はないでしょう。
義歯のように金具が見えない点や、歯茎がやせても境界線がわかりにくい点も魅力の一つです。インプラントの場合も器具が透けて見える可能性はありますが、比較的自然で他人からわかりにくい仕様になっています。


3-2.ほかの歯を傷付けることがない
歯槽骨に穴を開けて埋入するため、治療は欠損部分のみで完結します。隙間や土台を作るために、周囲の歯を削ることはありません。
一方ブリッジは、治療時に両隣の健康な歯を削って補綴します。削るとむし歯リスクは少なからず上昇し、何らかのトラブルが生じた際はブリッジを外して処置しなければなりません。取り外すこと自体に弊害はありませんが、治療に手間がかかることは間違いないでしょう。
また義歯は、少しでも歯並びが変化すると痛みや不具合が生じます。インプラントにはそのような懸念点がないので、残存歯のことを考えても有効な治療法といえます。


3-3.強い力で噛める
顎からの力をそのまま人工歯へ伝えられる構造なので、自然な噛み心地を実感できます。また、ほかの補綴方法は噛む力の問題で、肉などがうまく噛み切れないことがあります。しかしインプラントではそのようなことがないので、十分に咀嚼して体の中へ取り込めるでしょう。胃腸に負担がかかる心配がありません。硬いものなど、食事制限がとくにないのも嬉しいポイントではないでしょうか。
さらに噛む力は、発声にも深くかかわっています。顎から力が直接伝わるので、自然な発声を実現できるのです。


3-4.ほかの歯に負担をかけにくい
ほかの補綴方法と違って、両隣の歯へ被せ物をしたり金具を引っ掛けたりすることがありません。欠損部分のみで1本の人工歯が成り立っているため、ほかの天然歯へ負担をかけることなく日常生活を送れます。
外科手術を伴うなど治療の手間や負担はありますが、その後の生活はきっとラクになるはずです。
さらに噛むときは、歯や歯茎ではなく顎へ負荷がかかります。ほかの補綴方法に比べて、口腔トラブルを引き起こす可能性が低いといえるでしょう。

 


4.治療期間や費用の目安
前回お伝えした通り、前歯の治療は高額になりがちです。しかし骨量や厚みに問題がなければ、奥歯と同じくらいの費用で治療できるでしょう。
期間についても、奥歯の治療と大差はありません。
その点を踏まえた上で、次の内容をご覧ください。


4-1.治療期間の目安
歯槽骨の量や厚みが正常で、すぐに治療へ取り掛かれる場合は3ヶ月~半年程度が治療期間の目安です。
流れとしてはインプラント体の埋入を行う「一時手術」ののち、骨と結合するまで2~3ヶ月程度経過観察をします。
その後「二次手術」でインプラント体の上部を取り出し、アバットメント(あらかじめ型取りした人工歯と結合させるための部品)を取り付けます。
これが、多くの歯科医院で採用されている「2回法」です。埋入したあとの結合を確認してから上部構造を装着できるのが、大きなメリットとされています。
「1回法」の場合は治療期間が短くなる傾向にありますが、いずれにせよ3ヶ月程度はかかるでしょう。
なお骨量や厚みの問題で骨造成や骨再生が必要な場合、その後の療養期間を含めて半年以上かかります。埋入の際に骨を増やす処置をとるので、外科手術の回数は変わりません。


4-2.費用の目安
費用の目安は位置に関係なく、1本あたり30万~40万円程度が目安です(検査費・治療費を含む)。ただ歯科医院によって料金体系が異なりますし、用いるインプラントやメーカーによって価格は多少変動します。
複数の本数を埋め込む場合は、純粋に2倍、3倍…となることを知っておきましょう。
また骨を増やす処置が必要な場合、ここに治療費が上乗せされます。治療法や内容によって費用は大きく変わるので、心配な方はかかりつけ医へ相談してください。CT検査を行い、歯槽骨の状態がわかっていれば費用の概算を提示してもらえるはずです。

 


5.安心して任せられる歯科医師へ相談を!
前歯のインプラントは骨造成を必要とするケースも多く、歯科医師の高度な技術や豊富な知識と実績が必要不可欠です。前歯の補綴治療を検討中の方は、その点を理解した上で歯科医院選びを行いましょう。複数の歯科医院のホームページを見たりカウンセリングを受けたりし、比較検討するのがおすすめです。
岐阜駅前歯科でも複数の補綴治療を取り扱っていますので、お困りの方はぜひ一度ご相談ください。
※本記事は、あくまで一般的な情報として紹介しています。患者さまの口腔状態や症例によっては、選択できない治療もあることをあらかじめご了承ください。まずは一度、かかりつけ医へ相談することをおすすめします。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

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