「歯がほとんど残っていない」「今の入れ歯がどうしても合わない」。そんな状況で、オールオンフォーと入れ歯のどちらを選ぶべきか決めきれない方は少なくありません。
結論から先にお伝えします。固定式で噛む力と食事の自由度を取り戻したい方はオールオンフォー、外科手術を避けて初期費用を抑えたい方は入れ歯が、判断の出発点になります。
ただし、この2択だけで決めてしまうと後悔につながることがあります。入れ歯は保険と自費で使い心地が大きく変わりますし、インプラントで固定する入れ歯という中間の選択肢もあるためです。
この記事では、オールオンフォー・保険の総入れ歯・自費の総入れ歯・インプラント入れ歯の4つを、費用・寿命・噛む力・手術の有無という4つの物差しで並べて比較します。
治療法の選び方を間違えると、数十万円単位・数年単位の後戻りになることもあります。読み終える頃には、ご自身がどの方式を軸に相談すればよいかが見えるはずです。
入れ歯のまま食事や会話を諦めかけている方が抱えている悩み

「入れ歯が合わないのは年齢のせいだから仕方がない」と、ご自身に言い聞かせていませんか。実際には、我慢を続けた期間が長いほど選べる治療法は少なくなっていきます。
- ・外れる・痛い・噛めないが積み重なったときに起きる生活の変化
- ・治療法を決めきれない本当の理由
まずは、今の状態を言葉にするところから始めます。
外れる・痛い・噛めないが積み重なると生活はこう変わる
ご相談で特に多いのは、「入れ歯を作り直しても、また合わなくなった」というお話です。
3回、4回と作り直した方が「もう作り直したくない」とおっしゃって来院されるケースは珍しくありません。
岐阜駅前歯科クリニック・矯正歯科の入れ歯でお困りの方へでも、入れ歯には形状が合わないとズレや痛みが生じること、噛む力が弱くお餅や硬い物が噛みにくいこと、会話に支障をきたす場合があること、取り外して手入れを行う必要があることを挙げています。
1つずつは小さな不具合でも、積み重なると生活そのものが縮んでいきます。
外れるかもしれないという不安から外食を避けるようになる。硬いものを最初から選ばなくなる。人前で大きく笑わなくなる。
実際の診療でも、「食べられない」より先に「食べたいものを選ばなくなった」という変化が起きている方が多く見られます。
すでに今の入れ歯に不具合が出ている方は、「総入れ歯が合わなくても我慢しない!食事が楽しめるオールオンフォー治療とは」もあわせてご覧ください。
治療法を決めきれない理由は比べる物差しがそろっていないから
治療法を決めきれない方の多くは、情報が足りないわけではありません。
費用だけ、噛み心地だけ、といった1つの物差しで比べているために、結論が出せない状態になっています。
そこでこの記事では、費用・寿命・噛む力・手術の有無という4つの物差しを、同じ表の上に並べます。
現場で見ていると、見積書の金額だけを並べて比べてしまい、保証の条件や上部構造の素材が違うことに後から気づく方が少なくありません。
オールオンフォーと入れ歯の違いが一目でわかる4方式比較
結論から言うと、比べるべき選択肢は2つではなく4つです。
オールオンフォーと入れ歯を並べるだけでは、判断材料が足りません。
- ・4方式を11項目で並べた比較表
- ・オールオンフォーの仕組み
- ・保険と自費で変わる総入れ歯の中身
- ・中間の選択肢になるインプラント入れ歯
まずは全体像を1つの表で確認します。
比較表で見るオールオンフォー・保険の総入れ歯・自費の総入れ歯・インプラント入れ歯
4つの方式を同じ11項目で並べました。費用の欄は、保険のものは全国一律の点数、オールオンフォーは当院の公式料金にもとづいています。
| 項目 | オールオンフォー | 保険の総入れ歯 | 自費の総入れ歯 | インプラント入れ歯(オーバーデンチャー) |
|---|---|---|---|---|
| 固定式か取り外し式か | 固定式(ご自身では外せません) | 取り外し式 | 取り外し式 | 取り外し式(インプラントで固定) |
| 費用の目安 | 片顎175万円(税抜・手術費) | 3割負担で1万円台から | 素材と設計により幅があります | 埋入本数と上部の入れ歯の設計により変動します |
| 噛む力の目安 | 天然の歯に近いとされます | 天然の歯より弱くなる傾向 | 設計により安定させやすい | 総入れ歯より安定しやすい |
| 寿命・作り直しの考え方 | 定期メンテナンスの継続が前提(本体10年保証) | 調整・作り直しが必要 | 調整・作り直しが必要 | 入れ歯部分は調整が必要 |
| 外科手術 | 必要(4本埋入) | 不要 | 不要 | 必要(2〜4本程度) |
| 治療期間の目安 | 当日または翌日に仮歯、最終ブリッジは約6か月後 | 数週間から1か月半程度 | やや長くなる場合があります | インプラントの本数と骨の状態により変わります |
| 毎日の手入れ | 歯みがきと人工歯の下の清掃 | 取り外して洗浄 | 取り外して洗浄 | 取り外して洗浄し周囲も清掃 |
| 作り直し・調整 | 原則不要(破損時は修理) | 定期的に必要 | 定期的に必要 | 入れ歯部分は起こりえます |
| 見た目 | 歯ぐきの形まで再現しやすい | 不自然さが残る場合があります | 自然に仕上げやすい | 自然に仕上げやすい |
| 顎の骨への影響 | 吸収を抑えやすいとされます | 吸収が進みやすいとされます | 吸収は進みやすいとされます | 埋入部分には力が伝わります |
| 向いている方 | 噛む力と食事の自由度を優先したい方 | 初期費用を抑え手術を避けたい方 | 手術は避けたいが装着感も重視する方 | 取り外したいが外れる不安をなくしたい方 |
表から読み取れることは2つです。費用の順番と噛む力の順番はほぼ逆になること、そして手術の有無が最初の分かれ道になることです。
手術を受けられない事情があれば、選択肢は取り外し式に絞られます。この点を最初に確認しておくと迷いが減ります。
★迷ったときの考え方
- ・外れる不安から解放され、硬いものも食べたい方はオールオンフォーが軸
- ・手術を避けたい方、初期費用を抑えたい方は入れ歯が軸
オールオンフォーは4本のインプラントで固定するブリッジ
オールオンフォーは、片顎あたり4本のインプラントで、連結した人工歯を支える治療法です。
奥のインプラントを斜めに埋入して骨が多く残る部分を使うため、骨が痩せている方でも骨造成を避けられるケースがあります。
岐阜駅前歯科クリニック・矯正歯科ではノーベルガイドを用いており、症例によっては歯ぐきを切開せずに埋入できる場合があります。
手術当日または翌日に仮歯を装着できるケースがあり、最終的なブリッジは手術から約6か月後が目安です。治療の流れはALL-on-4のページで紹介しています。
なお、適応の可否は精密検査による診断が必要です。
総入れ歯は保険と自費で使い心地が大きく変わる
総入れ歯とひとくちに言っても、保険と自費では中身がかなり違います。
保険の総入れ歯は歯科用のレジン(樹脂)で作られ、強度を確保するために床(歯ぐきに当たる部分)が厚くなり、食べ物の温度を感じにくいと感じる方がいます。
自費では、薄く作れる金属床、当たりをやわらげるシリコン、磁石で固定する設計など選べる幅が広がります。
ただし、取り外して洗浄する必要がある点と、顎の骨が吸収していくためいずれ合わなくなる点は、どちらにも共通します。
もう1つの選択肢インプラント入れ歯(オーバーデンチャー)とは
インプラント入れ歯は2〜4本程度のインプラントを埋め、その上に入れ歯を留める方法です。取り外し式のまま安定性を高められる、中間の選択肢といえます。
オールオンフォーとの違いは、固定式か取り外し式か、埋入する本数(オールオンフォーは片顎4本が基本)、清掃のしやすさ、費用の傾向という4点です。
「今の総入れ歯をそのまま固定できますか」という疑問を持たれる方もいますが、そのまま使えるかどうかは入れ歯と顎の骨の状態によって変わります。
こちらも適応の可否は精密検査による診断が必要です。手術への不安が強い方や、清掃のしやすさを重視する方にとって検討候補になる方法とされています。
費用と寿命で比べると負担はどれだけ変わるか

費用は、金額そのものより「何が含まれているか」で差が出ます。ここでは4つの角度から負担を分解します。
- ・保険の総入れ歯の費用の決まり方
- ・自費とオールオンフォーの費用の考え方
- ・10年・20年の総額で見た違い
- ・医療費控除で戻る分の考え方
順番に確認していきます。
保険の総入れ歯の費用は点数で決まっている
保険の総入れ歯は全国一律の点数で計算されるため、医院によって金額が大きく変わることはありません。
厚生労働省が公表している令和8年度診療報酬改定の歯科点数表では、有床義歯のうち総義歯は1顎につき2,500点と定められています。
1点は10円で計算されるため、総義歯そのものは1顎で25,000円、3割負担の方なら7,500円ほどにあたります。
ただし実際には型取りや噛み合わせの記録、装着といった処置の点数が加わるため、窓口でのお支払いは3割負担の方で1万円台からが目安とされています。
自費の総入れ歯とオールオンフォーの費用の考え方
自費の総入れ歯は、金属床にするのか、磁石で安定させるのかなど、素材と設計によって金額が変わります。
オールオンフォーも自由診療のため、医院ごとに金額が異なります。
設備、使用するインプラント、上部構造(人工歯)の素材、保証の年数と条件が医院ごとに違うためです。
岐阜駅前歯科クリニック・矯正歯科では、オールオンフォーの手術費を片顎175万円(税抜)としています。分割払いは月々39,000円からで、1回目のお支払いは43,000円です(手数料と利子は患者様のご負担)。
1本単位で埋入する場合の埋入手術費は1本29万円(税抜)で、いずれもインプラント本体に10年保証が付きます。保証は最低でも半年に1度の定期検診が条件です。
金額の内訳は料金のページに掲載しています。費用の内訳は、「オールオンフォー(All-on-4)治療の費用相場は?通常インプラントとの違いや格安治療の注意点」もあわせてご覧ください。
作り直しまで含めた10年・20年の総額で考える
入れ歯は顎の骨の吸収に合わせて調整が必要になり、いずれ作り直しの時期がきます。一方のオールオンフォーは、初期費用が高い代わりに、その後の中心は定期メンテナンスになります。
どちらが安いと断定はできません。何年使う想定かによって答えが変わるためです。
そのうえで、見積書で必ず確認したい項目が4つあります。
- ・手術費に何が含まれるか(診断料・仮歯・上部構造は別か)
- ・上部構造の素材は何か
- ・保証の年数と使える条件
- ・治療後のメンテナンス費用
「他院の見積もりのほうが安かったのに、後から上部構造の費用が加わった」というご相談は少なくありません。
医療費控除で戻る分も含めて負担を考える
自由診療であっても、1年間に支払った医療費が一定額を超えると医療費控除の対象になる可能性があります。
国税庁の医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例では、金やポーセレンなど一般的に使用されている材料を使った治療の対価は対象になるとされています。
一方で、歯科ローンにかかる金利および手数料相当分は対象になりません。どれだけ戻るかは所得によって変わるため、詳しくは税務署または税理士にご確認ください。
費用の見え方は、知っているかどうかで数十万円単位の差になります。治療内容と金額の関係を先に整理したい方は、「実際の症例・費用例」と「失敗しない医院選びのチェックリスト7項目」を、検討中の今のうちに受け取っておくのがおすすめです。
噛む力と食事の自由度はどこまで戻るのか

読み終える頃には、「食べたいものを食べられる状態」に近いのはどの方式かが見えてきます。ここでは日常で違いが表れやすい3つの場面を取り上げます。
- ・噛める食べ物の変化
- ・見た目と発音の違い
- ・顎の骨が痩せるかどうかの差
それぞれ具体的に見ていきます。
総入れ歯とオールオンフォーで噛める食べ物はこう変わる
総入れ歯は、天然の歯に比べて噛む力が弱くなる傾向があります。日本口腔インプラント学会の入れ歯やブリッジとの違いはでも、取り外し式の入れ歯の特徴として「噛む力が弱い」ことが挙げられています。
特に困りやすいのは、次のような食べ物です。
- ・厚みのある肉類やイカ、タコ
- ・ごぼう・れんこんなどの根菜、たくあん
- ・おせんべい、フランスパン
固定式のオールオンフォーは人工歯が動かないため、天然の歯に近い噛み心地が期待できるとされています。ただし同じ感覚になるとは限らず、骨の状態や噛み合わせによって個人差があります。
実際の診療でも、食事の選び方が変わったという声が聞かれます。
見た目と発音の違いが日常でどう表れるか
保険の総入れ歯は使える素材が限られるため、前歯の色や歯並びに不自然さが残る場合があります。
自費の総入れ歯では素材の選択肢が広がり、固定式では歯ぐきの色や形まで含めて再現しやすくなります。
発音にも違いが出ることがあり、総入れ歯は上あごを覆う床に厚みがあるため、慣れるまでサ行やタ行が話しにくいと感じる方がいます。
顎の骨が痩せるかどうかという長期的な差
歯を失った部分の骨は、噛む刺激が伝わらなくなると少しずつ吸収していきます。日本口腔インプラント学会の歯を失ったまま放置していませんかでも、歯が抜けた部分の骨や歯茎が痩せて、歯を補う治療がどんどん難しくなると説明されています。
入れ歯は歯ぐきの上に乗せるため骨に刺激が伝わりにくく、インプラントは骨の中に埋め込むため噛む力が骨に伝わり、吸収を抑えやすいとされています。
骨が痩せると入れ歯が合わなくなり、合わないまま使うとさらに骨に負担がかかるという悪循環も起こりえます。「今はまだ我慢できるから」と先延ばしにした結果、数年後にインプラントが難しくなるのはこのためです。
骨の量が心配な方は、「骨が少なくてもインプラントはできるのか?治療方法と対策を解説」もご覧ください。
手術・治療期間・メンテナンスで押さえておきたい注意点
ここを確認せずに始めると、「思っていたより通院が長い」という不満につながります。
- ・オールオンフォーの手術と治療期間
- ・総入れ歯が完成するまでの流れ
- ・治療後のお手入れと定期メンテナンス
まずは手術を伴う側から見ていきます。
オールオンフォーの手術と治療期間の流れ
オールオンフォーは、必要な抜歯、4本のインプラントの埋入、仮歯の装着を経て、最終的なブリッジに置き換える流れで進みます。
岐阜駅前歯科クリニック・矯正歯科では、手術当日または翌日に仮歯を装着できるケースがあります。
最終的なブリッジは、手術から約6か月後が目安です。
1本ずつ埋入する通常のインプラント治療では、骨と結合するのを待つ期間が3〜6か月ほど必要で、その後に最終的な被せ物へ進みます。
手術を伴う以上、腫れや出血などのリスクはゼロではありません。事前に知っておきたい内容はインプラントの安全性とリスクにまとめています。
なお、適応の可否は精密検査による診断が必要で、骨の量や持病によって進め方が変わります。
期間の考え方は「オールオンフォーの治療期間を短くするためのポイント」で解説しています。
総入れ歯は手術が不要で完成までが早い
総入れ歯は外科手術を伴わず、型取り、噛み合わせの記録、試し入れ、装着という流れで進みます。おおむね数週間から1か月半程度で完成するのが一般的な目安です。
持病の治療中や服用中のお薬の関係で外科処置を避けたい方にとって、現実的で確実な選択肢です。
装着後は噛み合わせを見ながら調整を重ねるため、この期間を織り込んでおくことが大切です。
治療後に必要なお手入れと定期メンテナンス
入れ歯は毎日取り外して洗浄し、定期的な調整が必要です。オールオンフォーは、インプラント周囲炎を防ぐための毎日の清掃と定期メンテナンスが欠かせません。
インプラント周囲炎は歯周病と同じく支えている骨が失われる状態で、自覚症状が出にくいため、毎日の清掃と定期的な確認が予防の柱になります。
岐阜駅前歯科クリニック・矯正歯科はインプラント治療への取り組みのなかで、インプラントの歯周病の防止とかぶせ物の状態チェックに注力することを掲げています。
インプラント本体の10年保証も、最低でも半年に1度の定期検診にお越しいただくことが条件です。
治療後に起こりうるトラブルを先に知っておきたい方は、「【オールオンフォーのリスク】後悔しないための事前確認ポイント」もご覧ください。
年代別に見るオールオンフォーと入れ歯の選び方

厚生労働省の令和6年歯科疾患実態調査によると、総入れ歯を使っている人の割合は65〜69歳で5.5%、70〜74歳で11.0%、85歳以上で30.7%と、年代で大きく変わります(全国補正値)。
同じ「歯を失った」という状況でも、年代によって考えるべき優先順位は変わります。
- ・30代・40代の考え方
- ・50代・60代の判断軸
- ・70代以上で優先したいこと
ご自身に近い年代からお読みください。
30代・40代で歯を失った場合に考えたいこと
「40代で総入れ歯なんて自分だけではないか」と感じて、相談をためらう方がいらっしゃいます。
実際、令和6年歯科疾患実態調査の補綴の状況では、30代から40代前半で総入れ歯を使用している方は確認されておらず、45〜49歳でも0.1%程度です。
だからこそ、恥ずかしさから相談が遅れがちです。背景には事故による外傷や重度の歯周病など、ご自身の努力だけではどうにもならない要因があることも少なくありません。
この年代で考えたい観点は2つです。
1つ目は、これから40年、50年と使う前提で顎の骨の吸収を抑えられるかどうかです。
2つ目は、見た目や発音の不安が仕事や人間関係に与える影響の大きさです。
調査の詳細は厚生労働省の歯科疾患実態調査で公開されています。
50代・60代は使う年数と作り直し回数で考える
50代・60代は、これから20年以上使うことを前提に考える年代です。同じ調査では、60〜64歳で総入れ歯を使う方は1.6%、部分入れ歯は11.2%、65〜69歳では部分入れ歯が20.4%まで増えます。
判断の軸になるのは、作り直しの回数を含めた総額です。20年のあいだに調整と作り直しが何度必要になるかを想定すると、初期費用だけで比べたときとは見え方が変わります。
もう1つの軸は、噛む力を保つこと自体の意味です。食べられるものが減ると、食事が偏りやすくなります。
70代以上は全身の状態と通院負担を優先する
70代以上では、総入れ歯を使う方の割合は75〜79歳で13.7%、85歳以上で30.7%と高くなります。
持病がある場合や遠方から通う場合は、外科手術を伴わない入れ歯や、埋入本数の少ないインプラント入れ歯が現実的な選択肢になります。
一方で「高齢だからインプラントはできない」と一律に決まるわけではありません。年齢そのものより、糖尿病や骨粗しょう症などの状態、服用中のお薬、通院を続けられるかどうかが判断材料になります。
ご高齢の方の治療の考え方は、「高齢者がインプラント治療をするメリットについて」でも紹介しています。
骨が少ない・他院で難しいと言われた場合に残っている選択肢

「骨が足りないのでインプラントはできません」と言われて検討を止めた方が、別の医院で精密検査を受けたら方法が残っていた、というケースは実際にあります。
- ・骨が薄いと言われたときに残る方法
- ・オールオンフォーも難しい場合の選択肢
- ・判断が分かれるときの確かめ方
順に見ていきましょう。
骨が薄いと言われても方法が残っているケース
顎の骨の量が足りない場合でも、骨を増やす方法があります。岐阜駅前歯科クリニック・矯正歯科では次の3つの術式に対応しています。
- ・サイナスリフト:骨の厚みが3〜5mm以下と極めて薄いケース
- ・ソケットリフト:3〜5mm程度の厚みが残っている場合の負担の少ない方法
- ・GTR法:骨の欠損が少ない場合に回復するスペースを確保する方法
使用する材料は厚生労働省の認可を得た製品のみで、詳しい内容は骨が薄い方のインプラント治療のページで説明しています。
適応の可否は精密検査による診断が必要で、骨の厚みはCT撮影で初めて判断できます。
オールオンフォーも難しいと言われた場合のザイゴマインプラント
顎の骨の吸収が進み、オールオンフォーも難しいと判断された場合に残る選択肢が、頬骨(ザイゴマ)にインプラントを埋入するザイゴマインプラントです。
顎の骨ではなく頬骨を使うため骨造成を行わずに埋入でき、手術日から機能させられるため治療期間を抑えられる場合があります。
通常より長いインプラントを使う手術のため高い技術と経験を必要とします。対象となる方の条件はザイゴマインプラントのページで紹介しています。
他院で難しいと言われた方は「難症例や他院でインプラントを断られた方へ」もご確認ください。
この方法も、適応の可否は精密検査による診断が必要です。
判断が分かれるときはセカンドオピニオンで確かめる
岐阜駅前歯科クリニック・矯正歯科は、岐阜県のみならず中部圏の歯医者で随一の最先端歯科用CTを設置し、完全隔離され気圧を陽圧に保ったインプラント専用の手術室を備えています。
同じ口の中を見ても、設備と診断の精度で結論が変わることがあります。手術中は脈拍や血圧を確認する生体管理モニターを使用し、照明には脳外科や整形外科でも使われるSKYLUX製の広光野手術用照明灯を採用しています。
設備の詳細は歯科用CT・インプラント手術室をご覧ください。
年間500本程度のインプラント埋入を行っており、岐阜県内ではトップクラスの症例数です。無料カウンセリングから診断、治療、アフターケアまで同じ担当医が責任を持って対応します。
セカンドオピニオンをご希望の場合、紹介状は不要です。初日は無料のCT撮影と診断を行い、当院での治療を強要することはありません。進め方はインプラントのセカンドオピニオンで確認できます。
「もう少し早く知っておけば、別の選択肢を選べたのに」というご相談を、これまで何度も受けてきました。
判断材料がないまま治療を進めてしまうほど、もったいないことはありません。今の状態でどの方法が候補になるか知りたい方は、「3分でわかる治療適性チェック」をご確認ください。
オールオンフォーと入れ歯の比較でよくある質問

- ・総入れ歯からの切り替えはできるのか
- ・上下両方に行った場合の費用
- ・周囲に気づかれるかどうか
- ・健康との関係について言われていること
- ・抜歯を考えている段階での相談先
相談の場でよく出る質問を、迷いが残りやすいものから確認していきます。
総入れ歯からオールオンフォーに変えることはできますか?
現在総入れ歯を使っている方でも、切り替えられる場合があります。確認するのは顎の骨の量と質、歯ぐきの状態、全身の状態です。
骨の吸収が進んでいる場合でも、骨造成やザイゴマインプラントで対応できるケースがあります。
ただし、すべての方が切り替えられるわけではなく、CT撮影を含む精密検査の結果を見たうえでの判断になります。
オールオンフォーは上下どちらにもできますか?費用は2倍になりますか?
上下どちらにも行えます。費用は片顎ごとに考えるため、上下両方なら片顎分が2回分必要になります。上下同時か片顎ずつかは、口の中の状態とご予算に合わせて選べます。
具体的な金額とお支払い方法は、条件によって変わります。無料カウンセリングでお見積もりをご確認ください。
総入れ歯は周りの人にバレますか?
見た目の自然さは保険か自費かで差が出やすく、保険の総入れ歯は素材が限られるため前歯の色や歯並びに不自然さが残る場合があります。自費では素材の選択肢が広がり、より自然に仕上げやすくなります。
固定式のオールオンフォーは、歯ぐきの色や形まで含めて再現しやすく、会話中に動かない点も安心材料になります。
総入れ歯だと長生きできない・認知症になりやすいというのは本当ですか?
断定できるものではありません。噛む機能と全身の健康の関係は研究が進む領域ですが、入れ歯であること自体が寿命や認知症を決めるわけではありません。
国も歯科口腔保健の推進に関する法律にもとづき、生涯を通じた歯科健診の充実に取り組んでいます(厚生労働省歯科口腔保健関連情報)。
大切なのは、入れ歯かどうかよりも、噛める状態を保ち、定期的に口の中を診てもらうことです。
歯を全部抜いて総入れ歯にしたいと考えていますが、まず何から相談すればよいですか?
抜歯の前にご相談ください。残せる歯が1本でもあるかどうかで、その後の選択肢が変わります。
岐阜駅前歯科クリニック・矯正歯科では、無料のCT撮影と診断を含む初診カウンセリングで今の状態を確認できます。その場で治療を決めていただく必要はありません。
ほかにも疑問がある方はインプラントお悩み相談Q&Aをご覧ください。
オールオンフォーと入れ歯の比較についてまとめ
オールオンフォーと入れ歯の比較は、費用・寿命・噛む力・手術の有無という4つの物差しで整理すると答えが出しやすくなります。
初期費用を抑え外科手術を避けたい方は保険の総入れ歯、装着感や見た目にもこだわるなら自費の総入れ歯、外れる不安をなくしたいならインプラント入れ歯が候補です。
固定式で噛む力と食事の自由度を取り戻したい方、顎の骨の吸収を抑えたい方は、オールオンフォーが有力な選択肢になります。
ただし最終的な判断には精密検査と全身状態の確認が欠かせず、骨の量や持病によって選べる方法は変わります。
岐阜駅前歯科クリニック・矯正歯科はJR岐阜駅から徒歩2分にあり、中部圏の歯医者で随一の最先端歯科用CTと、完全隔離・陽圧管理のインプラント専用手術室を備えています。
年間500本程度の埋入を行い、岐阜県内ではトップクラスの症例数です。インプラント本体には10年保証(最低でも半年に1度の定期検診が条件)があります。
骨が薄い方には骨造成3術式、オールオンフォーが難しい方にはザイゴマインプラントで対応しています。紹介状不要のセカンドオピニオンにも対応し、初診カウンセリングは無料のCT撮影と診断を含みます。
岐阜市内はもちろん、名古屋・栄・名駅・小牧など愛知県内からもご来院いただいています。
「入れ歯を何度作り直しても合わない」「他院で骨が足りないと言われた」「費用が不安で相談できない」。こうしたお悩みは、一人で抱え込まずにご相談ください。
治療は、MALO CLINIC Educationコースを修了した理事長 尾崎 隆をはじめ、グループ全体の経験を踏まえた体制で対応しています。詳細は医療法人スマイル公式サイトをご覧ください。
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個々の診断・治療方針を示すものではありません。
症状や治療の適応には個人差がありますので、実際の治療にあたっては必ず歯科医師にご相談ください。
ちなみに、これから治療を検討される方向けに「知らないと後悔するインプラント治療の真実!」の小冊子と実際の症例・費用例をご案内しています。LINEでのご相談も受け付けていますので、以下からどうぞ。
【この記事の監修者】
医療法人スマイル 理事長 尾崎 隆(歯科医師)
1989年歯科医師国家資格取得。1999年スマイル矯正歯科(現・スマイル歯科クリニック・矯正歯科)開設。2013年名駅歯科クリニック・矯正歯科、2018年岐阜駅前歯科クリニック・矯正歯科、アルティメイト栄歯科・矯正歯科を開設。2020年医療法人スマイル設立、理事長就任。
資格・研修歴:USA OBI LEVEL4/MALO CLINIC Educationコース修了(All-on-4・インプラント)/マウスピース矯正・インビザライン認定医

















