歯科矯正で発生する痛みと対策
2022.12.30更新
歯列矯正は、一定の力を加えて歯を少しずつ動かす治療です。ある程度の痛みや違和感が生じるのは仕方がありませんが、適切な対処法を理解しておけば安心して治療に臨めるはずです。
今回は、歯列矯正で痛みが生じるタイミングや対処法などを詳しく解説します。
痛みを感じるのはどのタイミング?
治療中に痛みが出やすいタイミングは、大きく分けて次の2回です。
まずは、歯が動くときに生じる痛みです。特に、定期メンテナンスで装置やワイヤーの調整を行ったあとの2~3日間は強い痛みが出うることを知っておきましょう。
歯に力が入ると、動こうとする歯の周りで血管や神経が圧迫されて痛みます。ものを噛んだときに、疼くような痛みが出ることもあるでしょう。
もう1つは、装置が口腔内の粘膜や舌に当たって口内炎ができたときです。刺激の強い、ワイヤーを用いた矯正に起こりやすい傾向にあります。
上記2つのタイミングに注意しながら、矯正治療を進めてくださいね。
治療中の痛みを緩和させるには?
ワイヤーや装置を調整したあとに起こる痛みには、痛み止めの服用が有効です。放っておいても数日~1週間程度で痛みは消失しますが、日常生活に支障をきたすと感じた場合は早めに鎮痛薬を使いましょう。
また、噛んで痛むときには献立の工夫がおすすめです。舌でつぶせる程度の軟らかさをした食べ物(お粥・スープ・豆腐・茶碗蒸しなど)であれば、歯に負担をかけることなく食事がとれます。
痛みの影響で食欲がわかないときは、軟らかく茹でた麺類を適当なサイズにカットして食べるのもよいでしょう。
装置が口腔内を傷付けて痛む場合は、専用のアイテムが効果を発揮することがあります。例えば「歯科矯正用ワックス」はシリコンや樹脂などの素材からできており、装置にかぶせることで表面がなめらかになります。取り付けた直後から、痛みが和らぐはずです。
このように治療中の痛みは、ケースによっておすすめの対処法が異なります。無理に我慢をせず、早めにかかりつけ医へ相談して適切な対処をしましょう。
痛みの少ない治療を実現する方法
痛みを軽減できる治療法の一つに「形状記憶合金ワイヤー」の使用が挙げられます。
通常は強い力で歯を引っ張ったときに痛みが出ますが、このワイヤーを使えば最小限の力で歯を移動できます。場合によっては、歯の移動時間の短縮にもつながるでしょう。
これには、形状記憶合金という素材の「設定温度を超えると、原型に戻ろうとして弱い力を継続的にかけ続ける」という性質が関係しています。
形状記憶合金ワイヤーに、ゴールとなる歯列の形状記憶をさせて歯につけると、体温で温かくなったワイヤーが徐々に原型へ戻ろうとします。それに伴い、歯も徐々に動くので余計な力や負担がかかりません。
歯列矯正は、ほかの治療に比べて治療期間が長くなる傾向にあります。痛みを最小限にとどめられる治療で、ストレスをかけず理想の歯並びを手に入れましょう。
歯列矯正のご相談は岐阜駅前歯科クリニック・矯正歯科へ
岐阜駅前歯科クリニック・矯正歯科は、JR岐阜駅から徒歩2分の好立地にある歯科医院です。お車はもちろん、公共交通機関でのアクセスも便利で、県外から来院される患者さまが多くいらっしゃいます。
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