医院ブログ

2022.12.30更新

歯が痛い
歯列矯正は、一定の力を加えて歯を少しずつ動かす治療です。ある程度の痛みや違和感が生じるのは仕方がありませんが、適切な対処法を理解しておけば安心して治療に臨めるはずです。
今回は、歯列矯正で痛みが生じるタイミングや対処法などを詳しく解説します。

 


痛みを感じるのはどのタイミング?
治療中に痛みが出やすいタイミングは、大きく分けて次の2回です。
まずは、歯が動くときに生じる痛みです。特に、定期メンテナンスで装置やワイヤーの調整を行ったあとの2~3日間は強い痛みが出うることを知っておきましょう。
歯に力が入ると、動こうとする歯の周りで血管や神経が圧迫されて痛みます。ものを噛んだときに、疼くような痛みが出ることもあるでしょう。
もう1つは、装置が口腔内の粘膜や舌に当たって口内炎ができたときです。刺激の強い、ワイヤーを用いた矯正に起こりやすい傾向にあります。
上記2つのタイミングに注意しながら、矯正治療を進めてくださいね。

 


治療中の痛みを緩和させるには?
ワイヤーや装置を調整したあとに起こる痛みには、痛み止めの服用が有効です。放っておいても数日~1週間程度で痛みは消失しますが、日常生活に支障をきたすと感じた場合は早めに鎮痛薬を使いましょう。
また、噛んで痛むときには献立の工夫がおすすめです。舌でつぶせる程度の軟らかさをした食べ物(お粥・スープ・豆腐・茶碗蒸しなど)であれば、歯に負担をかけることなく食事がとれます。
痛みの影響で食欲がわかないときは、軟らかく茹でた麺類を適当なサイズにカットして食べるのもよいでしょう。
装置が口腔内を傷付けて痛む場合は、専用のアイテムが効果を発揮することがあります。例えば「歯科矯正用ワックス」はシリコンや樹脂などの素材からできており、装置にかぶせることで表面がなめらかになります。取り付けた直後から、痛みが和らぐはずです。
このように治療中の痛みは、ケースによっておすすめの対処法が異なります。無理に我慢をせず、早めにかかりつけ医へ相談して適切な対処をしましょう。

 


痛みの少ない治療を実現する方法
痛みを軽減できる治療法の一つに「形状記憶合金ワイヤー」の使用が挙げられます。
通常は強い力で歯を引っ張ったときに痛みが出ますが、このワイヤーを使えば最小限の力で歯を移動できます。場合によっては、歯の移動時間の短縮にもつながるでしょう。
これには、形状記憶合金という素材の「設定温度を超えると、原型に戻ろうとして弱い力を継続的にかけ続ける」という性質が関係しています。
形状記憶合金ワイヤーに、ゴールとなる歯列の形状記憶をさせて歯につけると、体温で温かくなったワイヤーが徐々に原型へ戻ろうとします。それに伴い、歯も徐々に動くので余計な力や負担がかかりません。
歯列矯正は、ほかの治療に比べて治療期間が長くなる傾向にあります。痛みを最小限にとどめられる治療で、ストレスをかけず理想の歯並びを手に入れましょう。

 


歯列矯正のご相談は岐阜駅前歯科クリニック・矯正歯科へ
岐阜駅前歯科クリニック・矯正歯科は、JR岐阜駅から徒歩2分の好立地にある歯科医院です。お車はもちろん、公共交通機関でのアクセスも便利で、県外から来院される患者さまが多くいらっしゃいます。
また平日は、19時まで診察をしており仕事や学校帰りの通院が可能です。
不正歯列や不正咬合にお悩みの方や、岐阜駅近くで歯科医院をお探しの方はぜひ当院へお越しください。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.12.20更新

子供が食事
今回は、小さな顎を改善する方法について詳しくお話しします。

 


顎の大きさを改善するには?
お子さまの顎の大きさに関しては、食生活の見直しによって改善できる可能性があります。
次のポイントに気を付けてみましょう。
お子さまに任せきりにせず、親子で改善に励むことが大切です。


1.硬いものを積極的に噛む
私たちが普段何気なく行っている「噛む」という行為が、顎の発達に深く関係しています。口に入れたものを、奥歯ですりつぶすという行為も例外ではありません。
噛む回数はもちろんですが、硬さにも注意することが大切です。
とはいえ、最も大切なことは「楽しんで食べること」です。初めから硬いものばかり出していると「食事=楽しくないこと」だと認識されるかもしれません。お子さまの食べ具合や反応を見ながら、徐々に硬い食べ物を増やすようにしてください。


2.食事中の姿勢に注意する
正しい姿勢で食事をとることも、顎の成長を左右するポイントです。口に入れたものを適切な力で噛むためには、背筋を伸ばし、床にしっかりと足をつけて食べることを意識しましょう。
ある研究では、足の裏が床についているかどうかで、噛む力に15%もの差が生じるといわれています。


【食事中の理想的な姿勢】
前提として、できれば背もたれつきのイスを用意してください。
1.背もたれから若干背中が離れる距離で腰掛け、胸を張る(背もたれに寄りかかるのはNG、深く座ること)。
2.体とテーブルとの間に、握りこぶし1個分の空間をあける(テーブルの高さはおへそと胸の中間あたりにあるのが理想)。
3.足の裏全体を、床にぺったりとつける。
この姿勢をキープしながら、顎が上がらないよう気を付けて食事をすればOKです。親御さまがうまくサポートしながら、この姿勢を習慣づけてあげましょう。

 


顎を大きくするための治療法
顎を大きくするための治療は、6~11歳ごろに行われるケースが大半です。これは永久歯が萌出する「歯列混合期」と呼ばれる時期で、このタイミングに床矯正をすれば、将来的に非抜歯で矯正治療ができる可能性が高まるためです。


拡大床
プラスチック製のプレートやワイヤーでできている拡大装置を「拡大床」といいます。中央のネジを回すことで、装置が少しずつ横へ広がる仕組みです。患者さま自身で着脱できるため、使い勝手がよい反面、十分な効果を得るためには1日12~16時間程度の装着が必要です。
治療成功のためには、自己管理や親御さまのサポートが必要不可欠になるでしょう。


急速拡大装置
上顎の骨を土台ごと広げる器具を「急速拡大装置」といいます。
発達途中の上顎の骨は、2枚の骨が合わさっているだけで完全にくっついてはいません。そこで上顎の骨が離開する力を利用し、装置で顎を拡大させたまま一定期間キープすると新たな骨ができるという仕組みです。

 


お子さまの口元の発達について、困ったことがあればご相談を!
お子さまの顎の大きさは、日頃の食事中の姿勢や献立を見直すことで改善される可能性があります。
一方で、顎が小さいまま放っていると歯列矯正が必要になります。さらに口呼吸が原因で悪影響が生じたり、抜歯を伴う歯列矯正が必要になったりする未来が待っているかもしれません。
「子どもの顎が小さいような気がするんだけど…」
「口がポカンとあいていて口呼吸になっているのは、顎の発達のせいかな?」
こういった悩みや不安をお持ちの親御さまがいらっしゃいましたら、ぜひ一度岐阜駅前歯科クリニック・矯正歯科へご相談ください。
豊富な知識と確かな技術を持った歯科医師が、適切な治療法をご提案いたします。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.12.10更新

子供が食事している


お子さまの顎が小さめで「何か悪影響がないかな…」と不安に感じている親御さまはいらっしゃいませんか?
この状態を放置すると、不正歯列のみならず口腔トラブルや将来的な抜歯の可能性などがグッと高まります。
そこで今回は、顎の小さな子どもがいる理由や考えうるリスク、適切な治療方法などを紹介します。

 


顎の小さな子どもがいるのはなぜ?
顎の大きさに個人差があることには、大きく分けて次の2つの理由が考えられます。

 

1.遺伝的理由
骨格は遺伝しやすい部分の一つで、顎の大きさも親御さまの遺伝である可能性が高いとされています。中でも顎骨の大きさや形状は親御さまの特徴と類似していることが多く、親子で顎が小さいというケースは少なくありません。

 

2.普段の食生活によるもの
普段の食生活が、顎の発育を大きく左右しやすい傾向にあります。嚥下しやすいものや舌でつぶしやすい軟らかいものばかり食べていると、噛む回数が減って顎が発達しにくくなるでしょう。偏食のお子さまも要注意です。
硬いものも含めたバランスのよい食事を心がけ、しっかりと噛んで顎に筋肉をつけようとすることが大切です。また奥歯の動かし方も顎の成長を促す要因であるため、硬いものは奥歯ですりつぶすようにすることがポイントでもあります。正しく噛んで、顎の成長を促してくださいね。

  


顎の大きさが決まるタイミング
一般的に顔面は、5歳前後で40~45%、10歳前後で80%程度の成長をするといわれています。その後、成人を迎えるころには成長が完了するでしょう。
お子さまの顎が小さいと「時が解決してくれるのかな」と心配になる方もいらっしゃるはずです。
顎の成長については上下でスピードの差があり、先に上顎が小学校低学年~中学年を目安に発達します。その後、小学校高学年~思春期の終わりごろにかけて下顎が徐々に発達するという流れです。

 


小さな顎が及ぼす影響
顎が小さいと、外見だけでなく日常生活にも支障をきたす可能性があります。どのようなリスクがあるのか、詳しく見ていきましょう。


1.不正歯列になる
顎骨が小さいと、将来的に永久歯の生えるスペースが不足して不正歯列を引き起こす可能性があります。歯同士がデコボコになり重なっている「叢生」や、犬歯が外側へ飛び出している「八重歯」などが代表的な例です。ほかにも挙げられるので、1つずつ解説します。


1-1.叢生(乱ぐい歯)
歯同士が重なったり前後したりして、ガタガタになる歯列を叢生といいます。重なった部分に磨き残しが生じて、むし歯や歯周病になりやすい口腔状態となります。


1-2.上顎前突(出っ歯)
前歯が前に突出した状態を、上顎前突といいます。下顎の成長不足によるものが多く、うまく口が閉じられないのが特徴です。無意識のうちに口呼吸となり、口の中が乾いてドライマウスとなるでしょう。細菌が繁殖し、口腔トラブルを引き起こす恐れがあります。


1-3.下顎前突(反対咬合/受け口)
下顎が突出した状態を下顎前突といいます。上下の歯がうまく噛み合わず、食事がしにくくなります。場合によっては「サ行」や「タ行」の発音が難しくもなるでしょう。

 


2.口呼吸になる
上顎が小さい場合、鼻腔が狭くなって鼻呼吸がしにくくなります。その結果、口呼吸をするようになって口が乾燥しやすくなるでしょう。
また下顎が未発達の場合は、舌の動きが鈍くなって滑舌の悪化を引き起こす可能性があります。口呼吸になりやすいほか、食べ物が上手に噛めないといった弊害も起こりうるでしょう。

 


3.将来的に抜歯を必要とする可能性がある
永久歯の並ぶスペースが不足していると、将来歯列矯正をする際に抜歯を余儀なくされます。「抜歯=悪いこと」というわけではありませんが、せっかくの健康な歯を抜かずに治療できるのであれば、それに越したことはないはずです。
今回は、顎の小さなお子さまがいる理由やそのリスクなどを紹介しました。
次回も同じテーマを取り上げて、改善方法などを詳しく解説します。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.11.30更新

ホワイトワイヤー
皆さんは「歯列矯正」と聞いて、どのような治療をイメージしますか?
きっと多くの方が、歯の表面に装置をつけてワイヤーを通した「ワイヤー矯正」や「ブラケット矯正」を思い浮かべると思います。
歯列矯正に興味があるけれど、その姿を想像して
「他人にバレたくないなあ…」
「目立ちにくい装置はないのかな…」
と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は近年、目立ちにくい装置の一つとして「ホワイトワイヤー」が注目を集めています。
本記事ではワイヤー矯正の仕組みや、ワイヤーを用いた目立ちにくい矯正方法について徹底解説します。
口元にコンプレックスをお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

 


「ワイヤー矯正」は装置の目立ちやすさがネック?


治療の仕組み
多くの方が真っ先にワイヤー矯正をイメージするのは、きっと古くから用いられているためです。
専用の接着剤を使ってそれぞれの歯に「ブラケット」を取り付けたら、細い溝へワイヤーを通します。ワイヤーは固定されているため、患者さまご自身での着脱は不可能です。
毎月調整を行い、ワイヤーを引っ張ることで歯へ負荷をかけて移動させる仕組みです。
なお、多くの方が連想したのは「表側矯正」であり、一般的な方法といえます。「裏側矯正」は、ブラケットを歯の裏側に取り付ける方法です。


メリットとデメリット
最大のメリットは、適用可能な症例が多いという点です。マウスピース矯正では難しい症例も、ワイヤー矯正であれば対応できることが多いです。
一方で表側矯正は、見た目の問題を抱えています。歯の表面に取り付けるため、会話や笑顔の際に治療中であることが知られてしまうのです。


見た目の問題をなんとかクリアする方法はない?
これまではブラケットもワイヤーも金属でできていたため、装着時にどうしても目立っていました。見た目が気になる性格や職業の方には、敬遠されがちな治療法だったと思います。
しかし近年は、目立ちにくさが魅力の「ホワイトワイヤー」が注目され始めています。具体的にどのような方法なのか、説明していきましょう。


具体的にどのような矯正方法?
その名の通り、白色に近いワイヤーを用いて歯を動かします。歯の色に近いため、目立ちにくいのが最大の特徴です。
大きく分けて「銀色のワイヤーを白色に塗ったもの」と「白い金属(ロジウム)で特殊なコーティングが施されたもの」の2種類が存在します。
一番の違いは「耐久性」であり、前者はブラッシングなどの摩擦で塗料が徐々に落ちていきます。個人差がありますが、1週間~10日程度で銀色の部分がところどころ露出してくるでしょう。
一方で後者は、耐久性に優れています。「結婚指輪の加工にも使われている」と言えば、そのすごさが伝わるのではないでしょうか?
使用中にコーティングが落ちることは、まずありません。

 

塗料の剥げが心配な方へ
「塗料が落ちて、銀色の部分がところどころ見えたら恥ずかしい…」
そう思う方はいらっしゃいませんか?
たしかに、塗料が落ちるとむしろ目立ちやすくなるというのは正しい考え方だと思います。外見が気になる方には、ロジウム製のワイヤーが適しているでしょう。
また塗料が落ちてくると、歯の移動に悪影響を及ぼすことも忘れてはならないポイントです。
というのも、通常はブラケットの溝がレールの役割を果たして、ワイヤーが徐々に動きます。しかし落ちた塗料が溝に詰まると、摩擦に抵抗が生じて滑りにくくなるのです。
取り扱うワイヤーの種類や適した治療方法は、歯科医院や症例によって異なります。もし目立ちにくい矯正方法を希望する場合は、カウンセリングの段階できちんと伝えましょう。


岐阜駅前矯正歯科でも、多数の装置を取り扱っています。患者さまの希望と口腔状態とを照らし合わせた上で最適な提案をしますので、ぜひご相談ください。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.11.20更新

ゴムかけ


歯列矯正を開始してしばらく経つと、医師から「ゴムかけ」を指示されることがあります。「顎間ゴム」とも呼ばれ、特定の歯に引っ掛けて移動の微調整を行うというものです。
患者さまご自身でつけ外しをしなければならないことを考えると、不安に感じる方もいるでしょう。
ただ、ゴムかけをどのように行うかによって、治療期間は大きく左右されます。早く終わらせるコツを理解し、理想の歯並びをスムーズに手に入れましょう。
これから歯列矯正を始める予定の方は、ぜひご一読ください。

 


目的
まずは、装着する目的について詳しく説明します。


1.噛み合わせを整える
通常ゴムかけの指示を受けるのは、歯並びがある程度整って咬合の調整に入ったタイミングです。
突然言われることもあり、
「どうして今のタイミングで始めるの?」
「早く治療を終えたいのに…」
と思う患者さまも、多くいらっしゃるでしょう。
…というのも、歯を動かしたからといって、この段階で噛み合わせまでは正確に整っていません。
この時期に始めることによって、ゴムの伸び縮みする力を利用して咬合を調整するのです。
つまり見た目だけでなく、機能面も整えるということです。美しくなってきた歯列を、実用性が高いものへと導くことが可能です。


2.歯の移動をサポートする
装置ではうまく動かせなかった部分にアプローチし、移動をサポートする役割を果たします。というのも装置は、上下の歯をまとめて動かすため1本ずつの移動には不向きです。ゴムかけを行うことで、特定の歯にだけ負荷をかけて移動を促せるのです。特に重度の不正歯列の場合は、装置だけで微調整をするのが困難です。効率よく整えるために、このプロセスは必要不可欠です。

 


主な種類
歯列の状況によって、用いるゴムが異なります。
それぞれの特徴や仕組みを説明します。


2級ゴム
上顎前突(出っ歯)の場合、歯列を整えても突出した上顎をうしろへ下げない限り根本的な改善は見込めません。そこで用いられるのが、2級ゴムです。
上の犬歯周りと下の奥歯とをつなぐことによって、上の歯を後方へ動かします。突出が目立たなくなり、上下の噛み合わせのバランスが整うでしょう。


3級ゴム
下顎の方が突出している、下顎前突(受け口)の治療に用いられることが多いです。2級ゴムとは反対に、上の奥歯と下の犬歯周りとをつないで歯を動かします。
その結果、下顎がうしろへ下がって噛み合わせのバランスがよくなるでしょう。


クロスゴム
装置を使った歯列矯正では、上下の歯を別々に移動させるためズレが生じがちです。
装置での移動を試みた結果、上下の歯の側面と側面が接している場合に使用されます。
上下の歯の表面と側面とにフックを取り付け、バッテンのようになる形で引っ掛けます。ゴムの伸び縮みする力によって、噛み合わせを整えます。


垂直ゴム
前歯の咬合に不具合があり、口を閉じた際に空間ができるときに用いられます。
これまで紹介したものは左右の移動に有効でしたが、垂直ゴムに限っては上下の移動をサポートする仕組みです。うまく噛み合っていない前歯にアプローチして、微調整をします。
その名の通り、使用時は上下の歯に垂直となるよう引っ掛けるのみです。徐々に動かし、上下の空間をなくします。

 


所要期間の目安
所要期間は、歯列の状況によって大きく異なります。
移動距離が短ければ数ヶ月で終了しますが、なかなか動かない場合は1年以上かかることもあります。
1年と聞くと、気が遠くなってしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかしずっと装着する必要はなく、ある程度歯列が整ったところで外せます。それまでは地道に装着しなければなりませんが、治療が完了するまでつける必要はないので安心してください。

 

今回はここまでです。
仕組みや必要性、所要期間の目安など理解していただけたでしょうか?
次回も同じテーマを取り上げ、早めに外すためのポイントについて詳しく解説します。
コツをしっかりと押さえ、計画通りの治療期間で理想の歯並びを実現しましょう。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.11.10更新

ゴムかけ


「ゴムかけ」は、歯列矯正の微調整に必要不可欠です。
「少しでも早く治療を終えたい」という気持ちは、歯列矯正を行うどの患者さまにも起こると思います。治療期間を延長させたり仕上がりに悪影響を及ぼしたりしないためにも、歯科医師の指示を守ってきちんと行いましょう。早く終わらせるコツを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 


ポイント1.外す時間を最小限に留める
ゴムかけは、患者さま自身による着脱が必要です。装着している時間が長いほど効果を発揮することを理解し、外している時間を必要最小限に留めましょう。
食事やブラッシングの際は外し、それ以外の時間は装着するのが基本です。慣れるまでは大変かもしれませんが、意識して習慣化させることが大切です。
面倒だからといって装着をサボると、治療期間がどんどん延びてしまうため注意してください。

 

ポイント2.習慣化させる
ゴムの装着には、毎回時間と手間がかかります。食事やブラッシングのたびに外したりつけたりするのは、決してラクな作業とはいえないでしょう。
サボりたくなる気持ちもわかりますが、その1回が治療の進行度合いを左右する可能性があります。習慣化するまでは意識的に着脱を行い、日常生活の一つとして身につけるよう努めましょう。

 

ポイント3.歯の移動を阻害する原因を取り除く
無意識に行なっている行為が、歯の移動を妨げている可能性があります。
中でも大きな影響を与えうるのが「舌による悪習癖」です。例えば、前歯のうしろで舌を押し付ける癖がある方は注意が必要です。無意識のうちに負荷をかけ、歯が移動しにくくなります。
舌が正しい位置に収まっておらず、前歯にくっついた状態の場合は改善が必要です。治療前に歯科医師から説明があると思いますので、指示に従って正しい位置へ置くよう意識しましょう。
また「食いしばり癖」がある方も要注意です。上下の歯に強い衝撃がかかり、歯の移動を阻害している可能性があります。
悪習癖を改善させるには、何より日常的に意識することが大切です。歯科医師の指示に従いつつ、改善を意識しながら生活しましょう。

 


注意点
冒頭でもお話ししましたが、ゴムかけを習慣化させることが歯列矯正を早く終える近道です。
これから紹介する注意点に気を付けながら、適切な方法でゴムかけを行いましょう。

 

気を付けるポイント1.正確な位置に装着する
ゴムを装着する位置については、歯科医師から事前に指導があると思います。誤った位置に引っ掛けると、別の歯が移動する恐れがあるため注意してください。ほかの歯が動いてしまうと、それを戻すために、本来は不要であったプロセスが発生します。
適切な装着位置が分からなくなった場合は、その時点で歯科医師に確認しましょう。また最初は時間や手間がかかりますが、慣れるとスムーズにつけられるようになります。それまでは、正確性を重視しながら丁寧に行うことが大切です。 


気を付けるポイント2.ゴムを毎日交換する
使用するゴムは、原則使い捨てです。伸縮性の問題があるので、何日も使い続けないよう注意してください。もったいないと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、消耗品であることを理解しましょう。
1日1回は必ず交換することが、期待通りの効果を得るための大切なポイントです。

 


スムーズな歯列矯正を行うために
歯列矯正をスムーズに行い、理想の仕上がりを実現するために重要なポイントがもう一つあります。それはズバリ「信頼できる歯科医師の治療を受ける」ということです。
近年は早さと安さをウリにする歯科医院も増えていますが、患者さまの歯列に合った治療計画でなければ効率よく治療できません。患者さま一人ひとりに合った治療計画を提案してくれる歯科医師に治療を任せることが、理想の歯並びをスムーズに手に入れるための一番のポイントです。
できれば複数の歯科医院でカウンセリングを受け、信頼できる医師に治療してもらいましょう。

 


まとめ
ゴムかけは、患者さまご自身でのつけ外しが必要です。また食事とブラッシングの時間以外は、原則つけておかなければならないため面倒だと感じる方も多いはずです。
しかしゴムかけには、数多くのメリットがあります。見た目だけでなく機能面を整えることにもつながるので、サボらず継続することが重要です。
併せて、悪習癖を改善させることも忘れてはなりません。
計画通りに歯が動く環境を、患者さまご自身で整えましょう。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.10.30更新

インプラント

 

健康な歯を削ることなく、高い審美性をキープできる補綴治療に「インプラント」があります。近年注目されつつある治療ですが、ほかの選択肢との相違点がイマイチわかっていない方もいるのではないでしょうか。
インプラントの寿命は比較的長いものの、十数年に一度は再手術が必要です。
そこで今回は、ほかの補綴方法との寿命の比較や、メンテナンスの方法などを詳しく解説します。

 


どれくらいで寿命を迎える?
「インプラントは長持ちしやすい」という話を耳にしたことはありませんか?
個人差はあるものの、義歯やブリッジに比べて寿命が長いことは事実です。ですが口腔状態が悪いと、わずか数年でダメになる可能性があります。異常がない場合でも、歯科医師の指示に従って定期健診を受けてください。


平均寿命はどれくらい?
歯槽骨に埋入されて結びついているはずの「インプラント体」が脱落したときが、一般的な寿命とされています。具体的には10~15年程度ですが、日頃のケアを怠ると早い段階でダメになってしまうでしょう。
一方で丁寧に扱えば扱うほど、寿命を延ばすことが可能です。正しいメンテナンスで、大切な人工歯を長持ちさせましょう。


ほかの補綴方法との寿命の比較
義歯は4~5年、ブリッジは7~8年程度が一般的な寿命です。そう考えると、インプラントは比較的長持ちする方法だといえるでしょう。
天然歯に近い素材を用いているので、審美性の高さを実現できるのも魅力の一つです。
中には「インプラントは高額だ」ということで、治療を踏みとどまっている方もいるかもしれません。しかし長期的なスパンで考えると、意外と経済的かつ高い審美性をキープできて一石二鳥です。
予算などの問題もあるかもしれませんが、選択肢の一つとしてぜひ検討してください。

 


少しでも長持ちさせるために大切なこと
少しでも快適な状態で長持ちさせるために、注意すべきポイントがあります。次の3つのポイントを押さえておきましょう。

 

定期健診を欠かさず受ける
インプラントは、十数年の寿命が必ず保証されているわけではありません。日頃のケアを怠ると「インプラント周囲炎」という、歯周病の一種に罹患する恐れがあります。歯科医師の指示のもと、適切なタイミングで定期健診を受けましょう。日々のブラッシングで落とせない汚れを取り除き、さまざまな口腔トラブルを予防できます。


悪習癖を改善する
天然歯のような使い心地といえども、人工歯には変わりありません。衝撃に弱いので、歯に直接負担がかかる食いしばりや歯ぎしりなどの悪習癖に注意しましょう。改善されない場合、インプラント周囲炎や部品の破損につながる恐れがあります。
いずれも無意識で行われる場合が多いですが、治すのが難しい場合は歯科医師に相談しましょう。ボトックス注射やナイトガード(マウスピース)などを使うことで、改善が見込める可能性があります。

 


脱落した場合は再手術が必要!
「上部構造(食べ物と面するセラミック部分)」が欠けただけであれば、簡単な修理や作り直しのみで済むケースが多いです。
しかし歯槽骨へ埋入した、インプラント体が抜け落ちた際は再手術が必要です。再手術には基本的に費用が発生しますが、保証期間内であれば無料で治療を受けられます。5年あるいは10年の保証を設けている歯科医院が大半ですが、後悔しないよう事前に確認しておきましょう。契約前にチェックすることが大切です。

 


まとめ
インプラントは、高い審美性と機能性を両立した魅力的な補綴方法です。費用は高額になりがちですが、ほかの補綴方法の寿命を考えると、必ずしも「高い」とは言い切れません。
補綴治療の選択肢の一つとして、ぜひ検討してもらえれば幸いです。お困りのことがあれば、岐阜駅前歯科クリニックへ気軽にご相談ください。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.10.20更新

 前歯の写真


前回は「前歯のインプラント」について、治療の難しさを解説しました。
今回はメリットや、治療に必要な期間・費用の目安などを紹介します。補綴治療を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

 


3.メリット
前回は、ブリッジと義歯について詳しく紹介しました。両者にさまざまなメリットとデメリットがあることは、わかっていただけたと思います。しかし総合的に判断すると、最もメリットが大きいのはインプラントではないでしょうか。費用が高額になりやすいという懸念点はありますが、長期的なスパンで考えるとコスパが悪いとは言えないはずです。加えて、ほかの選択肢で挙げたデメリットを補えるという魅力もあります。


3-1.審美性が高い
ほかの補綴方法に比べて審美性が高く、人目につきやすい前歯に適しています。義歯やブリッジでもある程度自然ですが、場合によっては保険適用外の素材を用いなければ見た目に違和感が生じるでしょう。
インプラントは、天然歯に近い色のセラミックを用いて人工歯を作製します。そのため、審美性が劣る心配はないでしょう。
義歯のように金具が見えない点や、歯茎がやせても境界線がわかりにくい点も魅力の一つです。インプラントの場合も器具が透けて見える可能性はありますが、比較的自然で他人からわかりにくい仕様になっています。


3-2.ほかの歯を傷付けることがない
歯槽骨に穴を開けて埋入するため、治療は欠損部分のみで完結します。隙間や土台を作るために、周囲の歯を削ることはありません。
一方ブリッジは、治療時に両隣の健康な歯を削って補綴します。削るとむし歯リスクは少なからず上昇し、何らかのトラブルが生じた際はブリッジを外して処置しなければなりません。取り外すこと自体に弊害はありませんが、治療に手間がかかることは間違いないでしょう。
また義歯は、少しでも歯並びが変化すると痛みや不具合が生じます。インプラントにはそのような懸念点がないので、残存歯のことを考えても有効な治療法といえます。


3-3.強い力で噛める
顎からの力をそのまま人工歯へ伝えられる構造なので、自然な噛み心地を実感できます。また、ほかの補綴方法は噛む力の問題で、肉などがうまく噛み切れないことがあります。しかしインプラントではそのようなことがないので、十分に咀嚼して体の中へ取り込めるでしょう。胃腸に負担がかかる心配がありません。硬いものなど、食事制限がとくにないのも嬉しいポイントではないでしょうか。
さらに噛む力は、発声にも深くかかわっています。顎から力が直接伝わるので、自然な発声を実現できるのです。


3-4.ほかの歯に負担をかけにくい
ほかの補綴方法と違って、両隣の歯へ被せ物をしたり金具を引っ掛けたりすることがありません。欠損部分のみで1本の人工歯が成り立っているため、ほかの天然歯へ負担をかけることなく日常生活を送れます。
外科手術を伴うなど治療の手間や負担はありますが、その後の生活はきっとラクになるはずです。
さらに噛むときは、歯や歯茎ではなく顎へ負荷がかかります。ほかの補綴方法に比べて、口腔トラブルを引き起こす可能性が低いといえるでしょう。

 


4.治療期間や費用の目安
前回お伝えした通り、前歯の治療は高額になりがちです。しかし骨量や厚みに問題がなければ、奥歯と同じくらいの費用で治療できるでしょう。
期間についても、奥歯の治療と大差はありません。
その点を踏まえた上で、次の内容をご覧ください。


4-1.治療期間の目安
歯槽骨の量や厚みが正常で、すぐに治療へ取り掛かれる場合は3ヶ月~半年程度が治療期間の目安です。
流れとしてはインプラント体の埋入を行う「一時手術」ののち、骨と結合するまで2~3ヶ月程度経過観察をします。
その後「二次手術」でインプラント体の上部を取り出し、アバットメント(あらかじめ型取りした人工歯と結合させるための部品)を取り付けます。
これが、多くの歯科医院で採用されている「2回法」です。埋入したあとの結合を確認してから上部構造を装着できるのが、大きなメリットとされています。
「1回法」の場合は治療期間が短くなる傾向にありますが、いずれにせよ3ヶ月程度はかかるでしょう。
なお骨量や厚みの問題で骨造成や骨再生が必要な場合、その後の療養期間を含めて半年以上かかります。埋入の際に骨を増やす処置をとるので、外科手術の回数は変わりません。


4-2.費用の目安
費用の目安は位置に関係なく、1本あたり30万~40万円程度が目安です(検査費・治療費を含む)。ただ歯科医院によって料金体系が異なりますし、用いるインプラントやメーカーによって価格は多少変動します。
複数の本数を埋め込む場合は、純粋に2倍、3倍…となることを知っておきましょう。
また骨を増やす処置が必要な場合、ここに治療費が上乗せされます。治療法や内容によって費用は大きく変わるので、心配な方はかかりつけ医へ相談してください。CT検査を行い、歯槽骨の状態がわかっていれば費用の概算を提示してもらえるはずです。

 


5.安心して任せられる歯科医師へ相談を!
前歯のインプラントは骨造成を必要とするケースも多く、歯科医師の高度な技術や豊富な知識と実績が必要不可欠です。前歯の補綴治療を検討中の方は、その点を理解した上で歯科医院選びを行いましょう。複数の歯科医院のホームページを見たりカウンセリングを受けたりし、比較検討するのがおすすめです。
岐阜駅前歯科でも複数の補綴治療を取り扱っていますので、お困りの方はぜひ一度ご相談ください。
※本記事は、あくまで一般的な情報として紹介しています。患者さまの口腔状態や症例によっては、選択できない治療もあることをあらかじめご了承ください。まずは一度、かかりつけ医へ相談することをおすすめします。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.10.10更新

前歯の写真


インプラントは天然歯にとって代わるものとして、歯の位置を問わず埋入できます。しかし歯槽骨の厚みや位置を考えると、前歯の治療は容易ではありません。それでも前歯は、インプラントにした方がよい「ある理由」があります。
今回は前歯のインプラントが難しい理由や、ほかの選択肢について解説します。補綴治療を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

 


1.前歯に埋入するのが難しいのはなぜ?
SNSや個人ブログ、掲示板などで「前歯のインプラントは難しい」「痛みがあってしんどかった」というコメントを目にすることがあります。
つまり「前歯は難しい」というのは、歯科医師側のことであり「難易度が高い」ということを意味しています。
その理由は次の通りです。
※もちろん、奥歯の治療が簡単というわけではありません。あくまで比較した場合の話ですので、勘違いのないようお願いします。


1-1.顎の骨が薄いため
奥歯に比べて、前歯は顎の骨が薄い傾向にあります。歯の形状を見比べると、違いはきっと歴然でしょう。
治療では顎骨にインプラント体を埋入しなければならず、その際は穴を開けなければなりません。
ですが前歯の歯槽骨には、薄くてやせやすいという特徴があります。指や舌で触れてみると、厚みがないことは患者さま自身でもわかるのではないでしょうか。
そこへ埋入するとなれば、純粋に難易度が上がってしまうのです。
ただ事前の検査で骨の厚み不足が発覚したからといって、治療ができないわけではありません。骨再生治療で骨量を増やしたのち、インプラント治療を開始できますので安心してください。


1-2.歯茎が後退して見た目が変化しやすいため
顎の骨はやせやすいだけでなく、後退しやすいのも特徴です。その状態になると「アバットメント」と呼ばれる、インプラントの一部が透けて見える可能性があります。金属製であることが多いので、透けるとどうしても目立ちます。せっかくの「審美性が高い」という魅力が失われてしまい、歯を出して笑いにくくなるでしょう。
なお歯茎の後退は、ブラッシングの際に簡単なマッサージをすることで予防できます。毎日継続し、高い審美性を少しでも維持できるよう努めましょう。


1-3.費用が高額になりやすいため
これまで、前歯のインプラント治療の難しさについて説明しました。成功させるには、歯科医師に外科手術の豊富な知識と実績、高い技術が必要です。
自由診療であるインプラントの費用はただでさえ高額ですが(料金体系は歯科医院によって異なり、相場は1本あたり30万~40万円程度です)、前歯に埋入する場合はさらに高くなるかもしれないことを理解しておきましょう。これは前歯に、骨造成や骨再生が必要となる可能性が高いためです。
事前の診察やCT検査の結果、とくに問題がなければ、原則奥歯と同じ費用で治療できるので安心してください。
費用面がネックで前歯の補綴治療を踏みとどまっている方は、一度撮影のみしてもらうのもよいかもしれませんね。

 


2.前歯を補綴するほかの選択肢について
前歯を補綴するための選択肢は、1つだけではありません。
欠損歯の本数によって最適な治療法は異なりますが、基本的には次の2つを含む3種類から選べます。
インプラントには多数のメリットがありますが、費用が気になる方はほかの方法も視野に入れて検討するとよいでしょう。


2-1.ブリッジ
義歯に比べて、審美性も噛む力も高いのが特徴です。「食事がしにくい」「手入れが面倒だ」といった日常生活におけるトラブルは、まず起こりません。
また保険適用で治療できるというメリットもあるので、予算が限られている方にも適しているでしょう。
欠損歯の両隣の歯を少し削って、橋のようにバネを引っ掛けて歯を補います。顎への負担が少なく、発声しやすい点も大きな魅力です。
ただ、削らなければならないのは「健康な歯」です。治療のためとはいえ、不必要に歯を削るとむし歯リスクが高まります。またブリッジには、装着から8年程度という寿命が存在します。それほど短いわけではありませんが、定期的な交換が必要だと考えるとコスパの悪さも懸念されるでしょう。


2-2.義歯
前歯を補綴する場合は、基本的に部分義歯となります。着脱ができるので日頃のケアがしやすく、両隣の歯を削ることなく治療できるのも大きなメリットです。また原則として保険が適用される点は、ブリッジと同様です。
一方で義歯には、噛む力が不足しがちというデメリットがあります。金具があるとはいえ、隙間へ挿し込んでいるだけなので不安定になりがちだからです。発声がしにくく、日常会話に支障をきたすこともあるでしょう。
そして義歯も、ブリッジと同様に定期的な交換が必要です。半永久的に使えるわけではないことを知っておいてください。

 


まとめ
治療の難しさについて、理解していただけたでしょうか。
次回も同じテーマで、治療のメリットや期間・費用の目安などを解説します。ぜひご覧ください。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.09.30更新

笑顔の女性


近年、成人を迎えてから歯列矯正を始める方が増えています。
しかし鼻の下が伸びたりほうれい線が深くなったりと、治療による見た目の変化を気にされる方もいらっしゃいます。
そこで今回は、成人矯正において顔が変わってしまうリスクや予防法について解説します。
40代で歯列矯正を行うメリットも紹介しますので、不正歯列にお悩みの方はぜひ参考にしてください。

 


1.見た目の変化が起こるリスクと予防法
歯列矯正を行う際は、主に第一小臼歯(犬歯のうしろの歯)の抜歯を伴うのが一般的です。
抜歯をするのは、歯を並べるための骨が歯よりも小さいため、スペースを確保する必要があるからです。
しかし歯の大きさや歯の隙間には個人差があるため、抜歯によってスペースが余ることもあります。その結果口元が過度に引っ込み、口元が痩せて見えてしまうのです。口元や頬の皮膚がたるんで、ほうれい線や老け顔につながります。
見た目を変化させないために大切なことは、なんといっても「歯を極力抜かないこと」です。
これまで歯列矯正を長年手掛けてきましたが、第一小臼歯を抜かなければ顔が老けたりほうれい線が深くなったりすることはまずありません。
歯の隙間の問題で抜かざるを得ない場合は、顔の筋肉をトレーニングしましょう。
というのも「口輪筋」と呼ばれる、口周りの筋肉は18歳以降徐々に衰え始めます。つまり歯列矯正の有無に関わらず、40代の時点で口輪筋は廊下が進んでいるというわけです。顔や舌の筋トレを毎日行うことで、血行がよくなりほうれい線の改善につながるでしょう。

 


2.成人矯正をおすすめする理由


2-1.歯の健康を守れる
歯科医師の立場から言えば、歯列矯正を行う一番の価値は「歯の健康を守れる」という点です。
2016年度の学校保健統計調査によると、12歳のむし歯(治療済み含む)の本数平均は0.2本という状況です。30年前の調査ではなんと5本という結果になっており、現代は子どものむし歯が格段に減っていることがわかります。
30年前で12歳というと、ちょうど今40代を超えたあたりの年代の方々ですよね。当てはまるという方は、自分の口の中をチェックしてみましょう。きっと大半の方に、治療済みの歯が5本以上あるはずです。
セラミックや銀歯など色々な素材が使用されていることと思いますが、果たしてこれらの歯は死ぬまで維持できるのでしょうか。


実は40代後半ごろから、徐々に歯を失っていきます。60代に突入すると平均4.6本の歯を失うこととなり、下の6歳臼歯(前から数えて6番目の歯)に至っては50歳で25%もの方が失くしています。年齢を重ねるにつれて、奥歯などの大きな歯から順に失っていくでしょう。
この状況を変えられるかもしれないのが、歯列矯正です。
倒れた歯を真っ直ぐに起こしたり咬合を改善させたりすることで、失いかけた歯を守ることができます。例えば開咬(オープンバイト)で奥歯が前方へ倒れていた場合、歯列を整えることで噛み合わせがよくなります。
このように歯列矯正が、歯の寿命を延ばすことにつながるのです。
見た目がよくなるだけでなく、機能性が向上するのは大きな魅力ではないでしょうか。


2-2.自分の笑顔に自信が持てる
美しい笑顔の方に、好印象を抱くことはありませんか?
歯並びが乱れていると自分自身の笑顔に自信が持てず、うまく笑えない方が多いようです。コロナでマスク生活が定着していますが、緩和されつつある今でも手放せない方がいるのだとか。
口元にコンプレックスがある方にとって、マスク生活は悪いものではないのかもしれません。しかし口元が見えないことで、コミュニケーションに支障をきたす場合もあります。
40代を過ぎると顔のシミやくすみが気になり始めるので、若いイメージを与えるためには目や歯といった色の明るい部位の印象がより重要になります。
その場しのぎで隠すのではなく、歯列矯正で自信のある美しい笑顔を手に入れましょう。


あわせて、表情筋のトレーニングを行うとなおよいですね。体の筋肉と同様、顔の筋肉も使わなければ少しずつ衰えます。自然な笑顔には、表情筋のトレーニングが欠かせないのです。
顔の筋肉を動かすことで、口だけではなく頬で自然に笑えるようになります。血行がよくなり、くすみの改善にもつながるでしょう。
歯列矯正で自分に自信を持ち、美しい笑顔でポジティブな気持ちになりませんか?
口元にコンプレックスがある方は、そんな自分の姿をぜひ想像してみてください。自分自身はもちろん、周囲の人のことも幸せにできるはずです。

 


3.まとめ
成人矯正には、老けて見えるようになるというデメリットも挙げられます。しかしそのリスクは、第一小臼歯の抜歯をしないことで回避できるでしょう。表情筋のトレーニングを行うことも、重要なポイントです。
歯列矯正を行えば、自分自身の歯を長持ちさせつつ美しい笑顔を手に入れられます。
歯並びや咬合が気になっているという方は、一度かかりつけ医へ相談してみてください。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

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