医院ブログ

2023.02.10更新

リテーナー


歯列矯正に欠かせない「リテーナー(保定装置)」。
中には、初めて聞いたという方もいらっしゃるかもしれませんね。ズバリ、歯列を整えるために必要な装置のことです。
歯の裏側に取り付ける器具やマウスピース装置など、歯列矯正に用いる装置はどんどん進歩を遂げています。それと同時に、リテーナーの開発も進められていることを忘れてはなりません。
どのような種類があるのか理解し、矯正治療で整えた美しい歯列をキープしましょう!

 


どんな装置?
各種装置を用いて歯を動かしたあと、整えた歯列をキープする目的で歯に取り付ける装置です。
「歯列が整ったなら、わざわざ新たな装置を付ける必要はないだろう」
と思った人もいるかもしれませんが、保定を怠ると「後戻り」を起こす可能性があります。
専用の装置を医師からの指示通りに取り付けることで、整えた歯列を美しい状態で維持できるでしょう。


使用の目的
先述した通り、使用の一番の目的は「動かした歯列を美しい状態でキープすること」です。
動かしたばかりの歯は不安定な状態であるため、装着を怠ると後戻り(もとの位置に戻ってしまうこと)を起こすかもしれません。
長い期間と多額の費用をかけて動かした歯が、すぐに戻ってしまっては悲しいですよね。
リテーナーを用いることで、歯の固定および後戻りの予防につながるでしょう。


使用期間
リテーナーは、歯を動かす期間と同じだけ装着するのが基本です。症例によって個人差があり、骨の構造や歯列などから歯科医師が総合的に判断をします。一般的には、1~3年程度の装着期間が必要だと考えておきましょう。
数年単位の装着が必要だと知って、ゴールが遠いと落胆した方も中にはいらっしゃるかもしれません。しかし後戻りを防ぐためには、症状に応じてリテーナーをきちんと装着することが大切です。
ちなみに後戻りのしやすさは、日頃の生活習慣や年齢にも左右されます。どれだけ注意を払っていても徐々に戻ってしまうため、できれば継続的に装着しましょう。

 


リテーナーの主な特徴
個々の骨格や症状に適合するよう、近年はさまざまな特徴を持ったリテーナーが開発されています。
大きく分けて3種類あるので、それぞれの特徴を押さえておいてください。
用途に合ったものを使うことで、最大限の効果を発揮するでしょう。


1.プレート式
歯の表側を金属製のワイヤー、裏側をプラスチックで固定します。
奥歯の固定に向いており、使用することで噛み合わせを安定させられます。
また耐久性が高く、入念な手入れをすれば長期間の使用が可能です。
患者さま自身で着脱できるので、手入れがしやすく口腔内を清潔に保てるのも大きなメリットです。
一方でプレート式は、ほかのタイプに比べて目立ちやすいという難点を抱えています。固定に使用するワイヤーが、第三者から見えることもあるでしょう。
また装置はオーダーメイドで作製されるため、手間や費用がかかります。具体的にどれくらいの費用がかかるのか、気になる方は事前にかかりつけ医へ尋ねましょう。


2.フィックス式
専用の接着剤を用いて、歯の裏側にワイヤーを固定されるタイプです。第三者から目立ちにくく、食事の際に取り外さなくてよいというメリットがあります。
ただ見方を変えれば、丁寧な手入れができないのが大きな難点です。磨き残しが生じないよう、丁寧なブラッシングを行うことが大切です。
ケアを怠ると、口腔トラブルを起こす可能性があるので気を付けましょう。トラブルの早期発見も兼ねて、定期検診を受けるのがおすすめです。
なお費用に関しては、比較的リーズナブルなケースが多いです。初期費用をできるだけ安く済ませたい方は、フィックス式を検討してください。


3.マウスピース式
その名の通り、歯の表面を装置で覆う形状をしています。樹脂製のものが多く、後戻りで歯がでこぼこになることを防いでくれるでしょう。
歯列矯正用の装置ほど厚みがないので、日常生活に支障をきたしにくいという魅力もあります。
さらに寝ている間も付けているため、歯ぎしりの予防に一役買ってくれるのも見逃せないポイントです。
しかし耐久性が低いため、重度の悪習癖がある方には不向きかもしれません。ギリギリと歯を擦り合わせたり、雑な着脱を行ったりしていると破れる恐れがあるので注意しましょう。
簡単な手入れや目立ちにくさを望む方に向いていますが、徹底した管理が必要です。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2023.01.30更新

X線検査
インプラント治療を行うにあたって、まず必要になるのがカウンセリングと精密検査です。
歯科用CTやレントゲンを用いて、顎骨の形状や健康状態を確認します。そして結果をもとに、治療計画を立てて患者さまへ共有するというプロセスになります。
そこで今回は、具体的な検査内容について紹介します。治療を検討中の方や、これからスタートする予定の方はぜひ参考にしてくださいね。


1.口腔内や顎骨の検査
まずは残存歯や口の中の衛生状態、歯列や咬合のチェックのために、視診と触診を行います。欠損部の異常や口腔トラブルが見つかった場合は、インプラント治療の前に対処する必要があります。
またインプラントに悪影響を及ぼす可能性がある、顎関節症や歯ぎしり、口腔内乾燥症の有無も見逃せません。
一つとして見落とすことがないよう、じっくりと確認します。
「検査内容が多いなぁ・・・」
と思った方もいるかもしれませんが、のちのち大きなトラブルを招かないためには、事前に患者さまの口腔状態を把握することが非常に大切です。
例えば歯周ポケット(歯と歯肉との境目にある溝)が深い場合、歯周病が疑われます。ほかにも歯の表面にプラークや歯石が付いていると、むし歯や歯周病のリスクが高くなるでしょう。
このような場合は先に治療を行い、口腔トラブルを撲滅した上でインプラント治療を開始する流れとなります。


2.診断用模型による検査
続いては患者さまの歯型から作製した模型を用いて、欠損部の異常の有無を確認します。大きさや形状もチェックし、埋入するインプラント体の本数などを決めていきます。


3.各種X線検査
X線検査では、撮影した画像をもとに歯槽骨の状態をチェックします。外から撮影する「パノラマX線検査」で口の中全体を確認したのち、細部は薄いフィルムを口の中へ入れて行なう「デンタルX線検査」で診ていきます。
どちらもデジタル写真として出力し、カウンセリングルームや診察室で患者さまへ共有できます。患者さまとしても、普段とは違った形で自身の口腔状態を把握できるのは大きなメリットになるでしょう。
また当院では、口腔状態および顔や顎の解剖学的構造を3Dでチェックできる「歯科用CT」を導入しています。歯槽骨の様子を立体的に捉えられるので、すぐに治療を始められるかどうかが瞬時に判断できるでしょう。手術に欠かせない、神経や血管の位置、骨造成の必要性なども正確にわかります。
「歯科用CTによる被ばく量が心配…」
という方もいらっしゃるかもしれませんが、歯科用CTの被ばく量は全身用CTのわずか10分の1です。365日毎日浴びたとしても、健康被害が起こるリスクはまずないので安心してくださいね。


主な検査の内容は以上です。
こうした複数の検査による結果をもとに、インプラントの埋入本数や位置などを歯科医師が判断します。
一昔前は珍しい機器だといわれていた歯科用CTも、近年は多くの歯科医院で使用されています。
模型とデジタルデータの両者から診断することで、より正確かつ安全性の高い治療を提案できるでしょう。
安心して治療を受けていただければと思います。

 


機器を使用したシミュレーション
近年歯科治療では、コンピュータを用いたシミュレーションが広く普及しています。
CT撮影で得られた複数のデータを画像処理し、平面的あるいは立体的にシミュレーションするというものです。
ピンとこない人のために、具体的な手順を紹介します。


【シミュレーションの段取り】
1.上顎の骸骨で鼻腔・切歯管・上顎洞、下顎の骸骨でオトガイ孔・口底部・下顎管の位置を、平面的および立体的にそれぞれチェックする。
2.手順1で得られた結果をもとに、埋入するインプラントの種類やサイズ、本数などを検討する。
3.アバットメントの種類やサイズ、深度や角度などを慎重に検討する。
4.被せ物(上部構造)のタイプを決めたのち、骨造成や移植の必要性を検討する。
5.外科手術の実施
具体的な手順は以上となります。
検査で得られたデータをもとに、歯科医師がいかに正確性と安全性の高い治療計画を立てるかという点が大切なポイントです。仕上がりはもちろん、治療中の患者さまへの負担も左右されるでしょう。

 


まとめ
インプラント治療には、綿密な事前検査が欠かせません。治療を成功させるためには必要不可欠ですので、ぜひ前向きな気持ちで取り組んでくださいね。
当院では患者さまの負担を少しでも軽減できるよう、丁寧な説明と対応をスタッフ一同が心がけています。
補綴治療について悩んでいる方は、
スマイル歯科クリニックでは丁寧な説明と対応を心がけています。インプラント治療を検討中の方がいらっしゃいましたら、岐阜駅前歯科クリニック・矯正歯科へぜひ一度ご相談ください。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2023.01.20更新

インプラント

 


今回は、大切なインプラントを長持ちさせるコツを紹介します。
補綴方法を検討中の方は、ぜひ参考にしてくださいね。

 


何より重要なのは「予防」!
インプラントの寿命を延ばすには、口の中を清潔な状態でキープすることが大切です。
次のポイントに注意しながら過ごしましょう。


1.歯科医院で定期検診を受ける
インプラント周りにプラークが付着すると、細菌感染を起こしてダメになる可能性があります。
「治療をすれば終わり」という考え方は捨て、その後も定期検診を受けて良好な口腔状態を維持しましょう。
歯科検診を受けることで、日々のブラッシングでは除去できない汚れや歯石をキレイにできます。むし歯や歯周病といった、口腔トラブルの早期発見にもつながるでしょう。
日頃の生活が忙しい方もいると思いますが、3~4ヶ月に1回程度は診てもらうようにしてくださいね。


このような悪習癖や習慣に注意!
埋入したインプラントが天然歯に負けない咬合力を持っているのは、骨にガッチリと結合しているためです。
次のような悪習癖や習慣があると、骨を弱くする可能性があるので気を付けましょう。


●悪習癖(噛みしめ・食いしばり・歯ぎしりなど)
これらの悪習癖は、無意識下で行われるケースがほとんどです。家族や知人から指摘を受けたときは、早めにかかりつけ医に相談して改善に努めましょう。
マウスピースの装着やストレスの軽減などによって、症状が軽くなることがあります。


●喫煙習慣
タバコを吸う習慣があると、インプラントと骨が結び付きにくくなります。感染症のリスクも上がるため、あまりおすすめできません。
また喫煙習慣があると、唾液分泌量が減少して口腔トラブルが急速に進行します。
インプラントを少しでも長持ちさせたい方は、本数を減らしたり禁煙に取り組んだりしてくださいね。


歯科医院は慎重に選びましょう!
インプラントは保険適用外の治療であるため、費用が比較的高額になります。極力安く済ませたい気持ちはわかりますが、費用だけで歯科医院選びを行わないよう気を付けましょう。
歯科医院のホームページなどから、医師が得意とする治療や実績、導入されている設備などの情報を収集するのがおすすめです。
できれば複数の歯科医院の無料カウンセリングを受け、見比べながら検討してくださいね。治療に対する優先順位をあらかじめリストアップし、カウンセリングの際に実現できるかどうかを確認しましょう。

 


インプラントがダメになったら…
何らかの事情でインプラントがダメになった場合、外科手術で一度取り除きます。
歯槽骨までごっそり抜く場合と、被せ物を除去してキャップを付けるという2種類のケースが存在します。口腔状態に問題がなければ、再手術で新たなインプラントを埋入できるでしょう。
しかし再手術には、費用や心身への負担がかかります。経済的に余裕がない場合は、ほかの補綴方法を選ぶのもよいでしょう。義歯やブリッジといった選択肢がありますが、部分義歯はあまりおすすめできません。両隣の歯にバネを掛けて支えるという構造上、健康な歯に大きな負担がかかるからです。また部分義歯と噛み合う歯がインプラントの場合、義歯が擦り減っていく恐れもあります。
それぞれの治療法にメリットとデメリットがありますので、両者を理解した上でベストの方法を選びましょう。

 


まとめ
治療後も日々の口腔ケアを徹底し、大切な胃にプラントを長持ちさせましょう。信頼できる歯科医院に通院し、定期的に検診を受けるのがおすすめです。
歯科医院選びに困ったときは、複数のホームページを閲覧したのち比較検討してくださいね。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2023.01.10更新

インプラント


口腔トラブルや不慮の事故で歯を失くした際に、その部分を補う方法の一つとして「インプラント」が挙げられます。
メリットの多い補綴方法ですが、日頃の生活に問題があると寿命を縮めかねません。根元が不安定な状態にならないよう、適切な方法で口腔ケアを行うことが重要です。
本記事では、埋入したインプラントが万が一ダメになった場合の対処法を紹介します。失う原因や予防法も併せて解説するので、過去に治療をした方やこれから行う予定の方はぜひ参考にしてください。

 


治療のプロセス
補綴治療の一つに「インプラント」があり「ブリッジ」や「入れ歯(義歯)」も選択肢として挙げられます。
口腔トラブルや不慮の事故などで歯を失った際に、審美性と機能性の改善を目的として用いられる治療です。
歯科医院を受診したときに、まず行われるのがカウンセリングおよび精密検査です。これまでの既往歴や治療に対する要望を聴取したのち、検査で顎骨の状態や血管・神経の位置などを把握します。
ちなみに既往歴というのは、歯科だけでなく全身疾患の話です。糖尿病や心臓病、骨粗しょう症や高血圧、脳梗塞に罹患した経験がある場合、薬の服用状況によっては治療をすぐにスタートできません。
例えば骨粗しょう症の方が服用している「ビスホスホネート製剤」には、骨の代謝を妨げる成分が含まれています。
既往歴について正直に回答し、治療開始の適切なタイミングを歯科医師に仰ぎましょう。


具体的な流れ
インプラントは主に「人工歯根(フィクスチャー/インプラント体)」「アバットメント」「上部構造(被せ物)」の3つから成り立っています。
人工歯根は金属製ですが、人体との親和性が高い「チタン」が用いられています。金属アレルギーの方も治療を受けられますが、心配な場合は事前にかかりつけ医へ相談しましょう。
治療の具体的なプロセスは次の通りです。


1.外科手術で歯肉を切り開き、顎の骨に穴をあけて人工歯根を埋入します。前歯などの目立ちやすい部分を補綴する場合は、そのあとに仮歯を取り付けます。
2.普段通りの生活でしばらく経過観察を行い、人工歯根が骨と結合したことを確認できたらアバットメントを装着します。
3.型取りを行い、それをもとに人工歯を作製します。
4.上部構造を取り付ければひとまず終了です。
※上部構造はセラミック製である場合が多く、強度が高い上に審美性にも優れているといわれています。


ここから先は、まるで天然歯のように噛むことができます。しかしインプラントの周りが細菌感染を起こすと、最悪の場合脱落しかねません。美しい状態で長持ちさせるために、数ヶ月おきの定期検診で口腔状態を確認してもらいましょう。

 


欠損の可能性について
インプラントの根が折れたりグラついたりすると、歯としての機能を果たさなくなってしまいます。
軽度であれば日々のケアによって症状の改善が見込めますが、重度の場合は再手術やほかの補綴治療が必要になるかもしれません。
治療費用も期間も二重でかかってしまうので、そうならないために適切な口腔ケアに励むことが大切です。歯科医院で処方された抗生物質を指示通りに服用し、炎症を抑えることも重要になるでしょう。


インプラント周囲炎
インプラントを埋め込んだ部分の周りが、細菌感染を起こした状態です。細菌の原因となるのが、ズバリ「プラーク」です。周囲の歯周組織へ悪影響を及ぼし、最終的に顎骨までダメにしてしまうでしょう。
予防するには、なんといっても口腔内を清潔に保つことが大切です。日頃から適切なケアを行い、数ヶ月おきに定期検診を受診しましょう。
口腔トラブルはもちろん、噛みしめや歯ぎしりなどの悪習癖も改善させるのが理想です。
まずはインプラント治療を行っている歯科医院を見つけて、治療方針や医師の実績などをよく確認しましょう。近年は歯科医院のホームページをご覧になれば、多くの情報が掲載されていますよ。
そして症状や治療に対する要望をきちんと伝え、信頼して任せられると思った時点で治療を開始しましょう。
手軽に通院できるに越したことはありませんが、費用や立地だけで選ばないよう注意してくださいね。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.12.30更新

歯が痛い
歯列矯正は、一定の力を加えて歯を少しずつ動かす治療です。ある程度の痛みや違和感が生じるのは仕方がありませんが、適切な対処法を理解しておけば安心して治療に臨めるはずです。
今回は、歯列矯正で痛みが生じるタイミングや対処法などを詳しく解説します。

 


痛みを感じるのはどのタイミング?
治療中に痛みが出やすいタイミングは、大きく分けて次の2回です。
まずは、歯が動くときに生じる痛みです。特に、定期メンテナンスで装置やワイヤーの調整を行ったあとの2~3日間は強い痛みが出うることを知っておきましょう。
歯に力が入ると、動こうとする歯の周りで血管や神経が圧迫されて痛みます。ものを噛んだときに、疼くような痛みが出ることもあるでしょう。
もう1つは、装置が口腔内の粘膜や舌に当たって口内炎ができたときです。刺激の強い、ワイヤーを用いた矯正に起こりやすい傾向にあります。
上記2つのタイミングに注意しながら、矯正治療を進めてくださいね。

 


治療中の痛みを緩和させるには?
ワイヤーや装置を調整したあとに起こる痛みには、痛み止めの服用が有効です。放っておいても数日~1週間程度で痛みは消失しますが、日常生活に支障をきたすと感じた場合は早めに鎮痛薬を使いましょう。
また、噛んで痛むときには献立の工夫がおすすめです。舌でつぶせる程度の軟らかさをした食べ物(お粥・スープ・豆腐・茶碗蒸しなど)であれば、歯に負担をかけることなく食事がとれます。
痛みの影響で食欲がわかないときは、軟らかく茹でた麺類を適当なサイズにカットして食べるのもよいでしょう。
装置が口腔内を傷付けて痛む場合は、専用のアイテムが効果を発揮することがあります。例えば「歯科矯正用ワックス」はシリコンや樹脂などの素材からできており、装置にかぶせることで表面がなめらかになります。取り付けた直後から、痛みが和らぐはずです。
このように治療中の痛みは、ケースによっておすすめの対処法が異なります。無理に我慢をせず、早めにかかりつけ医へ相談して適切な対処をしましょう。

 


痛みの少ない治療を実現する方法
痛みを軽減できる治療法の一つに「形状記憶合金ワイヤー」の使用が挙げられます。
通常は強い力で歯を引っ張ったときに痛みが出ますが、このワイヤーを使えば最小限の力で歯を移動できます。場合によっては、歯の移動時間の短縮にもつながるでしょう。
これには、形状記憶合金という素材の「設定温度を超えると、原型に戻ろうとして弱い力を継続的にかけ続ける」という性質が関係しています。
形状記憶合金ワイヤーに、ゴールとなる歯列の形状記憶をさせて歯につけると、体温で温かくなったワイヤーが徐々に原型へ戻ろうとします。それに伴い、歯も徐々に動くので余計な力や負担がかかりません。
歯列矯正は、ほかの治療に比べて治療期間が長くなる傾向にあります。痛みを最小限にとどめられる治療で、ストレスをかけず理想の歯並びを手に入れましょう。

 


歯列矯正のご相談は岐阜駅前歯科クリニック・矯正歯科へ
岐阜駅前歯科クリニック・矯正歯科は、JR岐阜駅から徒歩2分の好立地にある歯科医院です。お車はもちろん、公共交通機関でのアクセスも便利で、県外から来院される患者さまが多くいらっしゃいます。
また平日は、19時まで診察をしており仕事や学校帰りの通院が可能です。
不正歯列や不正咬合にお悩みの方や、岐阜駅近くで歯科医院をお探しの方はぜひ当院へお越しください。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.12.20更新

子供が食事
今回は、小さな顎を改善する方法について詳しくお話しします。

 


顎の大きさを改善するには?
お子さまの顎の大きさに関しては、食生活の見直しによって改善できる可能性があります。
次のポイントに気を付けてみましょう。
お子さまに任せきりにせず、親子で改善に励むことが大切です。


1.硬いものを積極的に噛む
私たちが普段何気なく行っている「噛む」という行為が、顎の発達に深く関係しています。口に入れたものを、奥歯ですりつぶすという行為も例外ではありません。
噛む回数はもちろんですが、硬さにも注意することが大切です。
とはいえ、最も大切なことは「楽しんで食べること」です。初めから硬いものばかり出していると「食事=楽しくないこと」だと認識されるかもしれません。お子さまの食べ具合や反応を見ながら、徐々に硬い食べ物を増やすようにしてください。


2.食事中の姿勢に注意する
正しい姿勢で食事をとることも、顎の成長を左右するポイントです。口に入れたものを適切な力で噛むためには、背筋を伸ばし、床にしっかりと足をつけて食べることを意識しましょう。
ある研究では、足の裏が床についているかどうかで、噛む力に15%もの差が生じるといわれています。


【食事中の理想的な姿勢】
前提として、できれば背もたれつきのイスを用意してください。
1.背もたれから若干背中が離れる距離で腰掛け、胸を張る(背もたれに寄りかかるのはNG、深く座ること)。
2.体とテーブルとの間に、握りこぶし1個分の空間をあける(テーブルの高さはおへそと胸の中間あたりにあるのが理想)。
3.足の裏全体を、床にぺったりとつける。
この姿勢をキープしながら、顎が上がらないよう気を付けて食事をすればOKです。親御さまがうまくサポートしながら、この姿勢を習慣づけてあげましょう。

 


顎を大きくするための治療法
顎を大きくするための治療は、6~11歳ごろに行われるケースが大半です。これは永久歯が萌出する「歯列混合期」と呼ばれる時期で、このタイミングに床矯正をすれば、将来的に非抜歯で矯正治療ができる可能性が高まるためです。


拡大床
プラスチック製のプレートやワイヤーでできている拡大装置を「拡大床」といいます。中央のネジを回すことで、装置が少しずつ横へ広がる仕組みです。患者さま自身で着脱できるため、使い勝手がよい反面、十分な効果を得るためには1日12~16時間程度の装着が必要です。
治療成功のためには、自己管理や親御さまのサポートが必要不可欠になるでしょう。


急速拡大装置
上顎の骨を土台ごと広げる器具を「急速拡大装置」といいます。
発達途中の上顎の骨は、2枚の骨が合わさっているだけで完全にくっついてはいません。そこで上顎の骨が離開する力を利用し、装置で顎を拡大させたまま一定期間キープすると新たな骨ができるという仕組みです。

 


お子さまの口元の発達について、困ったことがあればご相談を!
お子さまの顎の大きさは、日頃の食事中の姿勢や献立を見直すことで改善される可能性があります。
一方で、顎が小さいまま放っていると歯列矯正が必要になります。さらに口呼吸が原因で悪影響が生じたり、抜歯を伴う歯列矯正が必要になったりする未来が待っているかもしれません。
「子どもの顎が小さいような気がするんだけど…」
「口がポカンとあいていて口呼吸になっているのは、顎の発達のせいかな?」
こういった悩みや不安をお持ちの親御さまがいらっしゃいましたら、ぜひ一度岐阜駅前歯科クリニック・矯正歯科へご相談ください。
豊富な知識と確かな技術を持った歯科医師が、適切な治療法をご提案いたします。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.12.10更新

子供が食事している


お子さまの顎が小さめで「何か悪影響がないかな…」と不安に感じている親御さまはいらっしゃいませんか?
この状態を放置すると、不正歯列のみならず口腔トラブルや将来的な抜歯の可能性などがグッと高まります。
そこで今回は、顎の小さな子どもがいる理由や考えうるリスク、適切な治療方法などを紹介します。

 


顎の小さな子どもがいるのはなぜ?
顎の大きさに個人差があることには、大きく分けて次の2つの理由が考えられます。

 

1.遺伝的理由
骨格は遺伝しやすい部分の一つで、顎の大きさも親御さまの遺伝である可能性が高いとされています。中でも顎骨の大きさや形状は親御さまの特徴と類似していることが多く、親子で顎が小さいというケースは少なくありません。

 

2.普段の食生活によるもの
普段の食生活が、顎の発育を大きく左右しやすい傾向にあります。嚥下しやすいものや舌でつぶしやすい軟らかいものばかり食べていると、噛む回数が減って顎が発達しにくくなるでしょう。偏食のお子さまも要注意です。
硬いものも含めたバランスのよい食事を心がけ、しっかりと噛んで顎に筋肉をつけようとすることが大切です。また奥歯の動かし方も顎の成長を促す要因であるため、硬いものは奥歯ですりつぶすようにすることがポイントでもあります。正しく噛んで、顎の成長を促してくださいね。

  


顎の大きさが決まるタイミング
一般的に顔面は、5歳前後で40~45%、10歳前後で80%程度の成長をするといわれています。その後、成人を迎えるころには成長が完了するでしょう。
お子さまの顎が小さいと「時が解決してくれるのかな」と心配になる方もいらっしゃるはずです。
顎の成長については上下でスピードの差があり、先に上顎が小学校低学年~中学年を目安に発達します。その後、小学校高学年~思春期の終わりごろにかけて下顎が徐々に発達するという流れです。

 


小さな顎が及ぼす影響
顎が小さいと、外見だけでなく日常生活にも支障をきたす可能性があります。どのようなリスクがあるのか、詳しく見ていきましょう。


1.不正歯列になる
顎骨が小さいと、将来的に永久歯の生えるスペースが不足して不正歯列を引き起こす可能性があります。歯同士がデコボコになり重なっている「叢生」や、犬歯が外側へ飛び出している「八重歯」などが代表的な例です。ほかにも挙げられるので、1つずつ解説します。


1-1.叢生(乱ぐい歯)
歯同士が重なったり前後したりして、ガタガタになる歯列を叢生といいます。重なった部分に磨き残しが生じて、むし歯や歯周病になりやすい口腔状態となります。


1-2.上顎前突(出っ歯)
前歯が前に突出した状態を、上顎前突といいます。下顎の成長不足によるものが多く、うまく口が閉じられないのが特徴です。無意識のうちに口呼吸となり、口の中が乾いてドライマウスとなるでしょう。細菌が繁殖し、口腔トラブルを引き起こす恐れがあります。


1-3.下顎前突(反対咬合/受け口)
下顎が突出した状態を下顎前突といいます。上下の歯がうまく噛み合わず、食事がしにくくなります。場合によっては「サ行」や「タ行」の発音が難しくもなるでしょう。

 


2.口呼吸になる
上顎が小さい場合、鼻腔が狭くなって鼻呼吸がしにくくなります。その結果、口呼吸をするようになって口が乾燥しやすくなるでしょう。
また下顎が未発達の場合は、舌の動きが鈍くなって滑舌の悪化を引き起こす可能性があります。口呼吸になりやすいほか、食べ物が上手に噛めないといった弊害も起こりうるでしょう。

 


3.将来的に抜歯を必要とする可能性がある
永久歯の並ぶスペースが不足していると、将来歯列矯正をする際に抜歯を余儀なくされます。「抜歯=悪いこと」というわけではありませんが、せっかくの健康な歯を抜かずに治療できるのであれば、それに越したことはないはずです。
今回は、顎の小さなお子さまがいる理由やそのリスクなどを紹介しました。
次回も同じテーマを取り上げて、改善方法などを詳しく解説します。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.11.30更新

ホワイトワイヤー
皆さんは「歯列矯正」と聞いて、どのような治療をイメージしますか?
きっと多くの方が、歯の表面に装置をつけてワイヤーを通した「ワイヤー矯正」や「ブラケット矯正」を思い浮かべると思います。
歯列矯正に興味があるけれど、その姿を想像して
「他人にバレたくないなあ…」
「目立ちにくい装置はないのかな…」
と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は近年、目立ちにくい装置の一つとして「ホワイトワイヤー」が注目を集めています。
本記事ではワイヤー矯正の仕組みや、ワイヤーを用いた目立ちにくい矯正方法について徹底解説します。
口元にコンプレックスをお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

 


「ワイヤー矯正」は装置の目立ちやすさがネック?


治療の仕組み
多くの方が真っ先にワイヤー矯正をイメージするのは、きっと古くから用いられているためです。
専用の接着剤を使ってそれぞれの歯に「ブラケット」を取り付けたら、細い溝へワイヤーを通します。ワイヤーは固定されているため、患者さまご自身での着脱は不可能です。
毎月調整を行い、ワイヤーを引っ張ることで歯へ負荷をかけて移動させる仕組みです。
なお、多くの方が連想したのは「表側矯正」であり、一般的な方法といえます。「裏側矯正」は、ブラケットを歯の裏側に取り付ける方法です。


メリットとデメリット
最大のメリットは、適用可能な症例が多いという点です。マウスピース矯正では難しい症例も、ワイヤー矯正であれば対応できることが多いです。
一方で表側矯正は、見た目の問題を抱えています。歯の表面に取り付けるため、会話や笑顔の際に治療中であることが知られてしまうのです。


見た目の問題をなんとかクリアする方法はない?
これまではブラケットもワイヤーも金属でできていたため、装着時にどうしても目立っていました。見た目が気になる性格や職業の方には、敬遠されがちな治療法だったと思います。
しかし近年は、目立ちにくさが魅力の「ホワイトワイヤー」が注目され始めています。具体的にどのような方法なのか、説明していきましょう。


具体的にどのような矯正方法?
その名の通り、白色に近いワイヤーを用いて歯を動かします。歯の色に近いため、目立ちにくいのが最大の特徴です。
大きく分けて「銀色のワイヤーを白色に塗ったもの」と「白い金属(ロジウム)で特殊なコーティングが施されたもの」の2種類が存在します。
一番の違いは「耐久性」であり、前者はブラッシングなどの摩擦で塗料が徐々に落ちていきます。個人差がありますが、1週間~10日程度で銀色の部分がところどころ露出してくるでしょう。
一方で後者は、耐久性に優れています。「結婚指輪の加工にも使われている」と言えば、そのすごさが伝わるのではないでしょうか?
使用中にコーティングが落ちることは、まずありません。

 

塗料の剥げが心配な方へ
「塗料が落ちて、銀色の部分がところどころ見えたら恥ずかしい…」
そう思う方はいらっしゃいませんか?
たしかに、塗料が落ちるとむしろ目立ちやすくなるというのは正しい考え方だと思います。外見が気になる方には、ロジウム製のワイヤーが適しているでしょう。
また塗料が落ちてくると、歯の移動に悪影響を及ぼすことも忘れてはならないポイントです。
というのも、通常はブラケットの溝がレールの役割を果たして、ワイヤーが徐々に動きます。しかし落ちた塗料が溝に詰まると、摩擦に抵抗が生じて滑りにくくなるのです。
取り扱うワイヤーの種類や適した治療方法は、歯科医院や症例によって異なります。もし目立ちにくい矯正方法を希望する場合は、カウンセリングの段階できちんと伝えましょう。


岐阜駅前矯正歯科でも、多数の装置を取り扱っています。患者さまの希望と口腔状態とを照らし合わせた上で最適な提案をしますので、ぜひご相談ください。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.11.20更新

ゴムかけ


歯列矯正を開始してしばらく経つと、医師から「ゴムかけ」を指示されることがあります。「顎間ゴム」とも呼ばれ、特定の歯に引っ掛けて移動の微調整を行うというものです。
患者さまご自身でつけ外しをしなければならないことを考えると、不安に感じる方もいるでしょう。
ただ、ゴムかけをどのように行うかによって、治療期間は大きく左右されます。早く終わらせるコツを理解し、理想の歯並びをスムーズに手に入れましょう。
これから歯列矯正を始める予定の方は、ぜひご一読ください。

 


目的
まずは、装着する目的について詳しく説明します。


1.噛み合わせを整える
通常ゴムかけの指示を受けるのは、歯並びがある程度整って咬合の調整に入ったタイミングです。
突然言われることもあり、
「どうして今のタイミングで始めるの?」
「早く治療を終えたいのに…」
と思う患者さまも、多くいらっしゃるでしょう。
…というのも、歯を動かしたからといって、この段階で噛み合わせまでは正確に整っていません。
この時期に始めることによって、ゴムの伸び縮みする力を利用して咬合を調整するのです。
つまり見た目だけでなく、機能面も整えるということです。美しくなってきた歯列を、実用性が高いものへと導くことが可能です。


2.歯の移動をサポートする
装置ではうまく動かせなかった部分にアプローチし、移動をサポートする役割を果たします。というのも装置は、上下の歯をまとめて動かすため1本ずつの移動には不向きです。ゴムかけを行うことで、特定の歯にだけ負荷をかけて移動を促せるのです。特に重度の不正歯列の場合は、装置だけで微調整をするのが困難です。効率よく整えるために、このプロセスは必要不可欠です。

 


主な種類
歯列の状況によって、用いるゴムが異なります。
それぞれの特徴や仕組みを説明します。


2級ゴム
上顎前突(出っ歯)の場合、歯列を整えても突出した上顎をうしろへ下げない限り根本的な改善は見込めません。そこで用いられるのが、2級ゴムです。
上の犬歯周りと下の奥歯とをつなぐことによって、上の歯を後方へ動かします。突出が目立たなくなり、上下の噛み合わせのバランスが整うでしょう。


3級ゴム
下顎の方が突出している、下顎前突(受け口)の治療に用いられることが多いです。2級ゴムとは反対に、上の奥歯と下の犬歯周りとをつないで歯を動かします。
その結果、下顎がうしろへ下がって噛み合わせのバランスがよくなるでしょう。


クロスゴム
装置を使った歯列矯正では、上下の歯を別々に移動させるためズレが生じがちです。
装置での移動を試みた結果、上下の歯の側面と側面が接している場合に使用されます。
上下の歯の表面と側面とにフックを取り付け、バッテンのようになる形で引っ掛けます。ゴムの伸び縮みする力によって、噛み合わせを整えます。


垂直ゴム
前歯の咬合に不具合があり、口を閉じた際に空間ができるときに用いられます。
これまで紹介したものは左右の移動に有効でしたが、垂直ゴムに限っては上下の移動をサポートする仕組みです。うまく噛み合っていない前歯にアプローチして、微調整をします。
その名の通り、使用時は上下の歯に垂直となるよう引っ掛けるのみです。徐々に動かし、上下の空間をなくします。

 


所要期間の目安
所要期間は、歯列の状況によって大きく異なります。
移動距離が短ければ数ヶ月で終了しますが、なかなか動かない場合は1年以上かかることもあります。
1年と聞くと、気が遠くなってしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかしずっと装着する必要はなく、ある程度歯列が整ったところで外せます。それまでは地道に装着しなければなりませんが、治療が完了するまでつける必要はないので安心してください。

 

今回はここまでです。
仕組みや必要性、所要期間の目安など理解していただけたでしょうか?
次回も同じテーマを取り上げ、早めに外すためのポイントについて詳しく解説します。
コツをしっかりと押さえ、計画通りの治療期間で理想の歯並びを実現しましょう。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.11.10更新

ゴムかけ


「ゴムかけ」は、歯列矯正の微調整に必要不可欠です。
「少しでも早く治療を終えたい」という気持ちは、歯列矯正を行うどの患者さまにも起こると思います。治療期間を延長させたり仕上がりに悪影響を及ぼしたりしないためにも、歯科医師の指示を守ってきちんと行いましょう。早く終わらせるコツを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 


ポイント1.外す時間を最小限に留める
ゴムかけは、患者さま自身による着脱が必要です。装着している時間が長いほど効果を発揮することを理解し、外している時間を必要最小限に留めましょう。
食事やブラッシングの際は外し、それ以外の時間は装着するのが基本です。慣れるまでは大変かもしれませんが、意識して習慣化させることが大切です。
面倒だからといって装着をサボると、治療期間がどんどん延びてしまうため注意してください。

 

ポイント2.習慣化させる
ゴムの装着には、毎回時間と手間がかかります。食事やブラッシングのたびに外したりつけたりするのは、決してラクな作業とはいえないでしょう。
サボりたくなる気持ちもわかりますが、その1回が治療の進行度合いを左右する可能性があります。習慣化するまでは意識的に着脱を行い、日常生活の一つとして身につけるよう努めましょう。

 

ポイント3.歯の移動を阻害する原因を取り除く
無意識に行なっている行為が、歯の移動を妨げている可能性があります。
中でも大きな影響を与えうるのが「舌による悪習癖」です。例えば、前歯のうしろで舌を押し付ける癖がある方は注意が必要です。無意識のうちに負荷をかけ、歯が移動しにくくなります。
舌が正しい位置に収まっておらず、前歯にくっついた状態の場合は改善が必要です。治療前に歯科医師から説明があると思いますので、指示に従って正しい位置へ置くよう意識しましょう。
また「食いしばり癖」がある方も要注意です。上下の歯に強い衝撃がかかり、歯の移動を阻害している可能性があります。
悪習癖を改善させるには、何より日常的に意識することが大切です。歯科医師の指示に従いつつ、改善を意識しながら生活しましょう。

 


注意点
冒頭でもお話ししましたが、ゴムかけを習慣化させることが歯列矯正を早く終える近道です。
これから紹介する注意点に気を付けながら、適切な方法でゴムかけを行いましょう。

 

気を付けるポイント1.正確な位置に装着する
ゴムを装着する位置については、歯科医師から事前に指導があると思います。誤った位置に引っ掛けると、別の歯が移動する恐れがあるため注意してください。ほかの歯が動いてしまうと、それを戻すために、本来は不要であったプロセスが発生します。
適切な装着位置が分からなくなった場合は、その時点で歯科医師に確認しましょう。また最初は時間や手間がかかりますが、慣れるとスムーズにつけられるようになります。それまでは、正確性を重視しながら丁寧に行うことが大切です。 


気を付けるポイント2.ゴムを毎日交換する
使用するゴムは、原則使い捨てです。伸縮性の問題があるので、何日も使い続けないよう注意してください。もったいないと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、消耗品であることを理解しましょう。
1日1回は必ず交換することが、期待通りの効果を得るための大切なポイントです。

 


スムーズな歯列矯正を行うために
歯列矯正をスムーズに行い、理想の仕上がりを実現するために重要なポイントがもう一つあります。それはズバリ「信頼できる歯科医師の治療を受ける」ということです。
近年は早さと安さをウリにする歯科医院も増えていますが、患者さまの歯列に合った治療計画でなければ効率よく治療できません。患者さま一人ひとりに合った治療計画を提案してくれる歯科医師に治療を任せることが、理想の歯並びをスムーズに手に入れるための一番のポイントです。
できれば複数の歯科医院でカウンセリングを受け、信頼できる医師に治療してもらいましょう。

 


まとめ
ゴムかけは、患者さまご自身でのつけ外しが必要です。また食事とブラッシングの時間以外は、原則つけておかなければならないため面倒だと感じる方も多いはずです。
しかしゴムかけには、数多くのメリットがあります。見た目だけでなく機能面を整えることにもつながるので、サボらず継続することが重要です。
併せて、悪習癖を改善させることも忘れてはなりません。
計画通りに歯が動く環境を、患者さまご自身で整えましょう。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

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