医院ブログ

2022.08.10更新

歯抜け 


「歯周病などで歯を失くしたら、どうすればいいですか?」
「1本くらいであれば、生活に支障をきたさないので様子を見ても構いませんか?」
来院された方から、このような質問を受けることがあります。
むし歯や歯周病のほか、不慮の事故や転倒などで突然歯を失くす方もいるでしょう。


2018年に厚生労働省が実施した調査では、歯周病で歯を失う方が37%と最も多く、次いでむし歯が29%、破折が18%という結果でした。破折は、抜髄(神経の除去)によって歯が脆くなることで起こります。

つまりむし歯由来であるとみなされ、むし歯が原因で歯を失う方は47%と、半数近くにのぼることがわかります。


あなたは、歯を失ったまま放置していませんか?
たとえ1本だけであっても、失うことによって今まで保たれていたバランスが崩れます。
審美性や機能性に問題がないと思っていても、のちのちトラブルを起こす可能性があるため早急な処置が必要です。
具体的には、次のような問題が起こりやすくなります。


1.歯並びや噛み合わせの悪化
歯は、すべての歯が揃って初めてバランスを保てるようになります。そのため1本でも歯を失うと、歯並びや噛み合わせに問題が生じるのです。

後方の歯が倒れ込んできたり、噛み合わせの歯が伸びてきたりと、挙げられるトラブルはさまざまです。放置する期間が長くなればなるほど、バランスが崩れて治療が困難になるでしょう。


2.周囲の歯にもトラブルが起こります
歯を失くすと一方の側のみで噛むようになり、噛める側の歯に大きな負担がかかります。その状態が続けば、特定の歯だけが傷んで最終的に失うでしょう。
初めは失った歯が1本であっても、その歯が原因となり周囲の歯をダメにしてしまう可能性があるのです。


3.顎関節症の原因になる
片側のみで噛むことにより、ダメージを受けるのは歯だけではありません。使用する筋肉が偏ってしまい、顎関節症を引き起こす恐れがあるのです。顎の痛みや頭痛、口を開きにくくなるといった症状が生じるでしょう。さらに、噛み合わせの乱れも懸念されます。

起床時などに、普段と感覚が違うと思ったことはありませんか?口を開けにくい、顎がなんとなく痛いといった症状がある場合、顎が大きなダメージを受けているかもしれません。


4.顎の骨が吸収してしまう
歯を失くした側で噛まなくなると、刺激がなくなり顎骨吸収が起こります。のちのちインプラントを希望しても、骨がやせているため顎骨不足ですぐに治療できません。造成術によって増骨処置をとることも可能ですが、症例によっては断念せざるを得ないケースもあります。
治療の選択肢を狭めないためにも、早めに受診しましょう。


5.審美性の問題が起こりうる
たとえ1本であっても、歯を失うと見た目の問題が生じます。前歯はもちろんのこと、奥歯であっても笑ったときなどに何らかの問題が起こるかもしれません。
また奥歯を失くした状態で長期間放置すると、食事の際に前歯ばかりを使うようになって大きな負担がかかります。その結果、前歯が突出する「フレアアウト」を引き起こすでしょう。
さらに一方のみで噛むようになると、使わなくなった側の筋肉が衰えて顔のたるみやほうれい線の発生につながります。見た目のトラブルが起きて取り返しがつかなくなる前に、歯科医院で適切な処置を受けましょう。


6.早めの受診が一番です!
歯を失い、放置する期間が長くなればなるほど治療が困難になります。
不便ではないからといって、そのまま生活し続けるのは厳禁です。機能性や審美性の問題で取り返しがつかなくなる前に、信頼できる歯科医師のもとで適切な治療を受けましょう。

 


岐阜県内で歯科医院をお探しの方は、岐阜駅前歯科クリニックへご相談ください。

 

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.07.30更新

小児矯正2

 

前回紹介した通り、早期に歯並びを整えることには数多くのメリットがあります。しかし、少なからずデメリットも存在します。両方を理解した上で、治療を検討しましょう。

 


早期の治療をする場合の懸念点
子どものうちに歯並びを整える場合に、挙げられるデメリットは次の3点です。


1.治療中はむし歯になりやすい
2.トータルで見ると長期的な治療になる
3.子どもの協力を得られない可能性がある


それぞれ詳しく解説します。

 


1.治療中はむし歯になりやすい
装置を用いて治療する場合、日々の歯磨きがしにくくなります。特に装置と歯の間は食べかすが挟まりやすく、適当に磨いているとむし歯を引き起こしてしまうでしょう。
治療中は普段以上に丁寧にブラッシングを行い、必要に応じて親御さまが仕上げ磨きをすることが大切です(治療中であるかどうかに関わらず、基本的に8歳頃までは仕上げ磨きをしてあげましょう)。


2.トータルで見ると長期的な治療になる
子どものうちに治療を始める場合、第1期治療と第2期治療に分けて行うのが一般的です。
第1期治療から始めると経過観察の期間を必要とするため、トータルの治療期間が長くなる傾向にあります。装置をつけて生活する期間も長くなるため、少なからずお子様への精神的な負担となるでしょう。


3.子どもの協力を得られない可能性がある
お子さまが治療を受ける場合であっても、判断をするのは基本的に親御さまです。また低年齢のお子さまであれば、自宅での親御さまの協力は欠かせません。
とはいえ、治療を受けるのはお子さまです。お子さま自身が非協力的であると、どれだけ効果が見込める治療であっても計画通りに進みません。
子どもが矯正をする場合、親御様の意見が大きい場合が多いですよ。そのため、矯正をする子ども本人が協力的になるとは限りません。装置をつけたときの痛みや違和感によるストレスを感じさせないよう、親御さまが全面的に協力することが必要不可欠です。
お子さまが治療をどうしても嫌がる場合は、治療開始のタイミングを医師と相談するのもひとつの選択肢となります。

 


早期の治療で後悔しないためのポイント
治療によってお子さまの歯並びが整っても、知らず知らずのうちに歯が元の位置へ戻っていることがあります。
後戻りが起こる一番の原因は、ずばり「メンテナンス不足」です。通常は歯並びが整ったあとに、マウスピースなどを装着して後戻りを防ぐ期間(保定期間)が設けられます。しかし患者様の中には、歯並びが整ったからといって装置を自己判断でつけなくなる方がいらっしゃるのです。
これでは、せっかく動かした歯もすぐに戻ってしまいます。メンテナンスを怠らず、歯科医師の指示に従って装置の装着・定期的な通院を行うことが大切です。


歯科医院を選ぶときのポイント
歯並びを整える治療は、ほかの治療に比べて長期間に及びます。歯科医院を選ぶときは、次の3点に注意しましょう。


1.治療をするかしないかに関わらず、大まかに治療の説明をしてくれる
カウンセリングの段階で、抜歯の可能性や治療期間の目安を説明してくれる歯科医院がおすすめです。治療費用についても、矯正治療は基本的に保険適用外です。費用の概算なども事前に説明を受け、納得した上で治療を行うことが大切です。


2.治療前に資料を準備し、その内容に基づいて診断・説明をしてくれる
矯正治療は内容が専門的であるため、口頭の簡単な説明のみではなかなか理解できません。事前に資料を用意してくれて、その内容に基づいた検査や診断をしてくれる歯科医院を選びましょう。治療方針や治療計画についても、事前に説明してくれる歯科医院であれば親切です。不安なことがあれば、カウンセリングの段階で相談しましょう。


3.小児科医あるいは矯正歯科の専門医・認定医である
お子さまの歯科治療の経験・実績が豊富なのは、小児科医あるいは矯正歯科の専門医・認定医です。お子さまの扱いに慣れている医師やスタッフも多く、安心して治療を任せられるでしょう。

 


お子さまの歯並びや噛み合わせに関する相談は歯科医院へ!
早期の矯正治療には、数多くのメリットがあります。子どもの顎の発達を利用して行える治療もありますので、お子さまの歯並びや噛み合わせが心配な親御さまは、これを機に治療を検討してはいかがでしょうか。
ただ矯正治療には、少なからずデメリットが存在します。親御さまの判断だけでなく、お子さまにも理解を得た上で歯科医院を受診しましょう。
将来後悔しないための選択をしてくださいね。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.07.20更新

小児矯正


お子さまの歯並びに対して、疑問や悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?いつから治療を始めるべきか、ご家庭ではなかなか判断できないと思います。
そこで今回は、小児矯正の必要性や早期に治療するメリットを解説します。成長期が終わると適用できない治療もありますので、小児矯正を検討中の親御さまはぜひ参考にしてください。

 


小児矯正の必要性について
お子さまの滑舌や歯並びが気になる方は、歯科医院の受診をおすすめします。また小児矯正が必要かどうかに関わらず、お子さまの口周りについてお悩みのことがあれば、一度歯科医師に相談しましょう。
小児矯正は永久歯に生え変わる前にスタートできますし、適用できる時期が限られる治療法(非抜歯でできる歯列矯正など)も存在します。治療の幅を狭めないためにも、早めに受診しましょう。治療開始の目安は通常6歳頃ですが、当院では患者さま一人ひとりにとっての最適なタイミングをご提案いたします。


歯並びを整えた方がよい症例とは?
次の4つの症例に該当する場合、当院では治療をおすすめしています。


1.反対咬合(受け口)
2.開咬(オープンバイト)
3.上顎前突(出っ歯)
4.乱杭歯(叢生/八重歯)


それぞれ詳しく解説します。

 


1.反対咬合(受け口)
下の歯が前方に突出した状態を、反対咬合と呼びます。遺伝もしくは悪習癖が原因で起こる症状です。見た目の問題のほか、顎関節へ負担がかかったり、磨き残しによるむし歯リスクが増大したりします。


開咬(オープンバイト)
前歯の上下がうまく噛み合わない状態を、開咬といいます。食事の際にうまく噛み切れなかったり、発音がしにくくなったりします。放置すると、顎関節症を引き起こす可能性もあり危険です。


上顎前突(出っ歯)
上の前歯が前方に傾いた状態を、上顎前突といいます。口呼吸になることが多いため、口の中や歯の表面が乾いてむし歯や歯周病にかかりやすい口腔環境となるでしょう。お子さまの場合、平常時に口がポカンと空いているのが特徴です。


乱杭歯(叢生/八重歯)
乱杭歯は、歯がデコボコになった状態のことです。磨き残しが生じやすいため、放っておくとむし歯や歯周病になるリスクが高まるでしょう。

 


早期の治療をおすすめする理由
「子どもに早期から治療をさせるのはかわいそう…」
このような気持ちから、治療に踏み切れない親御さまは多いはずです。そこで、早期の治療で得られるメリットを5つ紹介します。


1.発音がスムーズになる
歯並びを整えることで滑舌がよくなり、発音がスムーズになります。
現在お子さまは、スムーズな発音ができていますか?サ行やタ行の発音が苦手、あるいは全体的に滑舌が悪い場合、歯並びに問題があるかもしれません。


2.お口の健康を維持しやすくなる
不正歯列の種類や程度によっては、食べかすが挟まりやすかったり磨き残しが生じやすくなったりします。するとブラッシングをしても汚れを十分に落としきれず、むし歯や歯周病を引き起こす可能性が高くなるのです。
歯列を整えることで歯磨きがしやすくなり、お口の中の清潔を維持できるでしょう。


3.コンプレックスの解消につながる
重度の不正歯列である場合、クラスメイトにからかわれるなどしてコンプレックスになる可能性があります。精神的な負担を軽減させるためにも、早めの治療は有効といえるでしょう。キレイな歯並びを手に入れることが、お子さま自身の自信へとつながります。


4.顎の偏りや歪みを軽減できる場合がある
顎が発達する時期に不正歯列や不正咬合を放置していると、偏ったり歪んだりしたままの状態で成長する可能性があります。結果的に、顎や輪郭が変形して非対称の見た目になってしまうでしょう。顎の歪みは見た目だけでなく、背中や首の筋肉を緊張させて全身へ負担をかけるリスクがあり危険です。早期の治療は、全身を健康に保つためにも非常に重要なのです。


5.将来的に非抜歯で歯列矯正を行えるケースがある
永久歯が生え揃ってから治療を始める場合、抜歯をして歯を並べるためのスペースを確保しなければなりません。顎が発達を終えていない時期に治療をすることで、顎の成長を促しながら歯を整えられます。将来的に再度歯列矯正の必要が生じても、非抜歯で治療できる可能性が高くなるでしょう。

 

 

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.07.10更新

矯正男性


突然ですが、皆さんにはコンプレックスがありますか?きっと多くの方が、身体や顔のどこかに何らかの悩みをお持ちだと思います。今回取り上げるのは、口周りのコンプレックスとして挙げられることが多い「口ゴボ」です。

口ゴボの大半は歯列矯正で改善できますが、歯列が整っていても口元が突出しているケースがあります。本記事では口ゴボになる原因や適切な治療方法、放置した場合のリスクを紹介します。

 


口ゴボとは?
正式には「上顎前突」、さらにわかりやすく言えば、いわゆる「出っ歯」のことを指します。歯列が整っていても乱れていても起こる症状であるため、知識がなければ見極められないことがあります。


自力で治すことは可能?
歯科医院で治療するとなると、通院の手間や費用がかかります。歯列矯正に至っては、数十万円の費用をかけて数年間通院しなければなりません。可能であれば、自宅にいながら自力で治したい方が多いのではないでしょうか?

 

自力で治すことは困難です
残念ながら、口ゴボは自力では治せません。口ゴボは、不正歯列や不正咬合、顎の骨格異常などにより生じるためです。ただ歯並びが整っていても、口元が突出している人がいるのは事実です。一体何が原因なのでしょうか。

 


考えられる5つの原因


1.上の前歯が前へ傾斜している
日本人に比較的多く見られる原因です。上の前歯が、前方へ傾斜することで口ゴボになります。歯列矯正で改善できるでしょう。


2.上顎が突出している
歯列が整っていても、上顎の骨が前へ出ていること(上顎前突症)により口ゴボになるケースがあります。歯列矯正だけでは完治できず、外科矯正が必要になる場合が多いです。症状が重度の場合は、外科的な処置が主体となるでしょう。


3.下の前歯がうしろへ傾斜している
上の歯だけでなく、下の歯が原因で起こる場合があります。そのひとつとして挙げられるのが、下の前歯のうしろへの傾斜です。このケースでは、相対的に見ると上の前歯が前へ突出しているように見えます。歯列矯正で治せる場合が多いでしょう。


4.下顎が後方にあるor下顎の方が上顎よりも小さい
こちらも前項と同じく、相対的に見て上顎が出たような状態を指します。骨格異常の一種であるため、歯列矯正だけでは改善が見込めません。外科矯正などを併用して治す必要があります。


5.鼻が極端に低いor顎がない
1~4に該当しない場合、考えられるのがこの理由です。鼻が極端に低い、あるいは顎がない場合、口ゴボが自然発生することがあります。残念ながらこのケースは、歯科治療による改善が見込めません。

 


放置するとどうなる?


見た目の問題が生じる
まず挙げられるのが、審美性についてです。口元が出ていると見た目の美しさに欠け、コンプレックスになる場合があります。今はマスクでの生活が定着していたため、あまり気にならないかもしれません。しかし今後は制限が緩和される可能性があり、そうなれば見た目の問題が生じるでしょう。


口腔内が乾きやすくなる
重度の口ゴボの場合、唇を完全に閉じるのが困難です。すると歯の表面や口の中が乾きやすくなり、口腔内で細菌が繁殖してしまいます。その結果むし歯や歯周病、口臭の発症リスクが高まるでしょう。


咀嚼の能力が大きく低下する
不正歯列や不正咬合が原因の口ゴボである場合、咀嚼能力が大きく低下します。食べ物をうまく咀嚼できなくなると、顎の関節、歯や歯茎に強い負担がかかってほかの病気になる可能性があるでしょう。

 


まとめ:口ゴボは歯列矯正で治療しましょう!
口ゴボは、残念ながら自力では治せません。だからといって放っておくと、審美性だけでなく機能性の低下も懸念されます。できるだけ早めに歯科医院を受診し、きれいな口元を手に入れましょう。専門的な知識を持った医師の診察を受け、正しい診断と最適な治療法を提案してもらうことが一番です。
一見突出が気にならない口元であっても、精密検査によって咬合異常などが見つかる場合があります。噛む力や顎の能力を低下させないためにも、歯科医院で一度診てもらうことをおすすめします。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.06.30更新

妊婦

 

妊娠中はホルモンのバランスなどが変化するため、今までに経験のなかったことが起こり得ます。歯も例外ではありません。急に歯が痛くなったり、むし歯が増えたりすることがあります。
そこで今回は、妊娠中の歯科治療について紹介します。ご自身もしくは周りに妊婦さんがいらっしゃる方は、本記事をぜひ参考にしてください。

●妊娠すると口腔トラブルが起こりやすくなる?
突然ですが「一子を得ると一歯を失う」という言葉をご存知でしょうか?意味はその文字の通りで、妊娠や出産を機に歯のトラブルが起こるというものです。あくまで迷信ですが、妊娠中は女性ホルモンが増加することを考えると、あながち間違っているとは言えません。女性ホルモンの急激な増加により、歯周病の原因菌が繁殖しやすくなります。また悪阻(つわり)で嘔吐や食に対する嗜好の変化が生じ、歯磨きの階数が減ったり食事回数が増えたりする方もいらっしゃいます。これも、むし歯や歯周病を引き起こす要因の一つです。


●妊娠中の歯科治療
妊婦さんであるかどうかに関わらず、初期段階のむし歯や歯周病にはなかなかご自身で気付けません。しかし、症状によっては胎児に影響を与えることもあるため注意が必要です。また出産直後は育児に追われることが多く、治療のための時間を割くのが難しくなります。
妊娠中に歯科治療や検診を積極的に受診し、お口の中を清潔に保ちましょう。自治体によっては歯科検診の無料券が付与されますので、それを利用して受けるとよいでしょう。
気になる症状が特になく、急がないようであれば安定期に受診するのがおすすめです。初期は悪阻が起こりやすく、お腹が大きくなる後期は、診察時に横になることが難しくなるためです。体調に問題がない場合は、スケジュールの都合を見ながら受診してください。


●妊娠初期(~15週)
妊娠4〜8週までは母体や胎児が色々な影響を受けやすく、特に慎重に取り組まなければなりません。歯の痛みや歯肉の腫れがあればひとまず応急処置を行い、安定期に突入するまで経過観察をします。
重度の悪阻などで歯磨きが難しい場合は、体調がよいタイミングでサッとブラッシングをしましょう。食後にうがいをし、口腔内に汚れを残さないよう努めるだけでも違います。またヘッドが小さめの歯ブラシや、無香料の歯磨き粉を使用するのもおすすめです。加えて、ダラダラと間食しないことを徹底してください。


●妊娠中期(16〜27週)
「安定期」と呼ばれ始めるのが、妊娠16週です。胎盤によって胎児が安定するため、歯科治療が悪影響を及ぼす心配はないでしょう。歯科治療における局所麻酔や投薬、レントゲン撮影なども原則問題ありません。
レントゲン撮影に関して心配される方がいらっしゃいますが、歯科医院で用いられるX線撮影は腹部から離れたところで行われます。放射線が胎児に影響することはほぼありませんのでご安心ください。必要に応じてレントゲン撮影を行い、正しい診断を受けましょう。
また投薬については、一部のものを除いて服用できます。ペニシリン系やセフェム系の抗生物質、アセトアミノフェンやカロナールなどの痛み止めは安全であると報告されています。
さらに麻酔についても、歯科医院では局所麻酔を使用するため胎児に薬剤が届くことはありません。また局所麻酔に使われる「キシロカイン」は、無痛分娩の際にも用いられる薬剤です。母子ともに、危険性がないことが報告されていますのでご安心ください。
治療を避けて痛みや腫れを我慢すると、母子に体の負担や精神的なストレスを与えます。早めに治療を行い、万全の体制で出産を迎えましょう。


●妊娠後期(28週~)
妊娠後期はお腹が大きくなるため、診療用の椅子へ横になることが難しくなります。無理な体勢で長時間いると、早産などのリスクも生じて危険です。治療は応急処置にとどめ、出産後にタイミングを見て治療を受けてください。
ただ現代の医療では、歯周病と早産・低体重児の出産リスクとの関連が報告されています。歯周病の妊婦さんから低体重児が生まれる可能性は「健常者の4.3倍程度」とされているため、症状によっては妊娠中に正しく治療することが大切です。

 


今回は、妊娠中の歯科治療についてお話ししました。
治療は安定期に済ませるのがベストですが、症状によっては早急に治療を受けた方がよい場合があります。ご本人はもちろん、胎児に負担をかけないためにも、何らかの異変を感じたときは歯科医院を早めに受診しましょう。
また日頃から定期的に歯科検診を受け、常に健康な状態で過ごすことが大切です。

 

 

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.06.20更新

親子で歯医者の説明 

 

歯列矯正に年齢制限はありません。基本的に子どもからお年寄りまで、みなさま治療を受けられます。治療の時期に応じて「小児矯正」と「成人矯正」の2種類に分類されますが、知っておいてほしいのは、前者はすべてのお子さまが受けられるわけではないことです。

顎骨の成長が終わった段階で小児矯正を始めても、十分な効果が見込めません。治療の際に顎や骨の成長を利用できないと判断した場合は、小児矯正が難しいと考えておいてください。
顎が発達する年齢の目安は、次の通りです。上下の顎で、成長のペースが若干異なります。


【上顎】
10歳頃までに大半が成長し、成人と同じくらいの大きさになっています。その後は成人を目安に、緩やかに発育します。


【下顎】
大きく成長するのは10歳頃までですが、12歳頃にも若干の成長が見られます。その後は成人を目安に、緩やかに発育します。
成長のスピードや度合いには個人差があるため、一つの目安として知っておいてください。顎の成長を利用して歯並びを整える場合は、小学生頃までに行うのがよいでしょう。


小学生頃を目安にまでに顎を広げた方がよい理由
一昔前に比べて、生え変わる永久歯の大きさが徐々に大きくなっています。そのため乱れのない歯並びにするためには、永久歯が真っ直ぐに生えるためのスペースが必要です。
その具体的な方法として挙げられるのが「顎を拡げる」というものです。例えば「受け口(反対咬合)」のお子さまの場合、特徴として下顎の突出が見られます。成長が完了する前に、上下の顎のバランスを整える必要があるでしょう。
なお成人後では、顎の成長がすでに完了しているため、治療で顎を拡げることは困難です。そのため抜歯が必要になったり、顎骨を切る外科手術を伴ったりするケースが多くなるでしょう。


▼小児矯正とは?

●主な対象年齢
厳密なきまりはありませんが、主な対象年齢は3~15歳です。これは顎骨や歯列の発育に関する異常の改善を期待できるのが、「乳歯列が完成してから顎骨の発育を終えるまで」とされていることが理由です。
「Ⅰ期治療」と「Ⅱ期治療」とがあり、どちらも中学生頃には完了させるのがよいとされています。


●Ⅰ期治療とⅡ期治療の違いとは?
Ⅰ期治療を行う、主な年齢の目安は3~12歳頃です。顎骨の正しい成長を促すことが大きな目的で、顎骨の幅を拡げる「床矯正」を行うのが一般的です。
中には「歯列矯正」と聞いて、マウスピースやワイヤー装置を用いて歯列を整える印象の強い方がいらっしゃるかもしれません。しかしそれは、あくまで成人矯正の話です。小児矯正で歯列を細かく整えることは、まずないと言ってよいでしょう。
また12歳頃を過ぎて受けるのが、Ⅱ期治療です。マウスピースやマルチブラケット型の装置を用いることが多く、不正歯列にアプローチして細部の乱れを整えます。成人矯正とほぼ変わらないと思ってよいでしょう。
ただ成人矯正と違うのは「12~15歳頃であれば、顎骨の成長を利用して治療できる場合がある」という点です。発育のペースには個人差があるため必ずできるとは言い切れませんが、10代前半~半ば頃までは利用できる可能性が高いでしょう。
詳しくは、かかりつけの歯科医院で相談してみてください。


▼成人矯正とは?

●年齢制限はある?
成人矯正には年齢制限が設けられておらず、50~60代頃に治療を開始される方も多くいらっしゃいます。「この年齢だから、今から始めても遅いかな…」といった心配はご無用ですので、安心してください。年齢を理由に治療を断念せず、まずは一度かかりつけの歯科医院で相談しましょう。
ただし、顎骨の状態や残存歯の本数によっては治療が難しい場合もあります。また顎骨の成長が未完了であるお子さまなどは、成人矯正で対応できない場合もあるため注意してください。

 


今回は「小児矯正」と「成人矯正」について取り上げ、特徴や違いについて解説しました。名称だけを見ると「小児矯正は20歳まで、成人矯正は20歳以降にできる治療」だと思われがちですが、そのような分類ではありません。

3歳未満で治療を始めるケースはごく少数ですし、成人間近で顎を拡げることは難しいでしょう。治療の目的や手順などもそれぞれ異なるため、よく理解した上で治療を検討することが大切です。
ご自身やお子さまの歯並びにお悩みの方がいらっしゃいましたら、歯科医院の早めの受診をおすすめします。
当院でも年齢や症例を問わず、不正歯列や不正咬合に関するご相談を承っています。何かお困りのことがございましたら、静岡駅前歯科へご相談ください。カウンセリングを行った上で、最適な治療方法をご提案いたします。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.06.10更新

たのしそうな子供

 

当院では親御さまから、お子さまの歯列矯正のタイミングについて尋ねられることがしばしばあります。お子さまが大人になって困らないよう、早めに歯並びを整えたいと考えるのは親として自然なことであると考えます。
そこで今回は、小児矯正を始める最適なタイミングについて解説します。メリットやデメリットも併せて解説しますので、小児矯正を検討中の親御さまはぜひご覧ください。


小児矯正の最適な時期や目標
小児矯正(Ⅰ期治療)を行うタイミングは、一般的に7歳前後とされています。この頃に6歳臼歯(初めての永久歯)が萌出し、上下の前歯が生え変わるためです。
この頃は大人に比べて骨がまだ軟らかいため、比較的容易に顎の大きさや位置を整えたり成長を促したりできます。また期間にも余裕があり、時間をかけて将来を考えた治療が行えます。
早期に始めることで、仕上げの治療である「Ⅱ期治療」の期間を短縮できたり、不要となったりする可能性が高くなるでしょう。


骨格的な異常があれば早めの治療を!
乳歯は生後半年~8ヶ月あたりに生え始め、3歳ぐらいまでに生え揃うのが一般的です。この段階で不正歯列を心配される親御さまもいらっしゃいますが、この時期に焦って治療をする必要はありません。乳歯はいずれ、永久歯へと生え変わるためです。ただし顎骨が小さすぎる、あるいは大きすぎる場合は早期の治療がおすすめです。特に「受け口」の場合は、上顎骨の成長の遅れが考えられます。お子さまがこれに該当すると感じた場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。


開始のタイミングは「混合歯列期」
小児矯正には「Ⅰ期治療」と「Ⅱ期治療」があり、Ⅰ期治療は混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する6~12歳頃)に始めるのが一般的です。床矯正装置などを使用して行う場合が多いですが、取り扱う装置は歯科医院によってさまざまです。
8~9歳頃までマウスピースを使用し、その後、永久歯が生え揃うまで固定式のブラケット装置で歯並びを整えることもあります。この場合、個人差はありますが15歳前後までは治療が継続されるでしょう。
また治療を始めるタイミングについても、症例によっては早めたり遅らせたりする場合があります。例えばお子さまが自身で正しく歯を磨けない場合、むし歯のリスクを考慮し、装置をつけ始めるタイミングを遅らせることがあります。
静岡駅前歯科では、床矯正装置以外の治療にも対応しています。お子さまの歯並びについてお困りのことがあれば、一度ご相談ください。お子さまのお口の中を拝見し、最適な治療法や開始のタイミングについてご提案いたします。

 


メリットとデメリット

小児矯正を始めるタイミングについて、迷う親御さまが数多くいらっしゃいます。
「早めに治療をした方が将来的に困らず済むのかな」と思う反面、「装置をつけて生活させるのがかわいそう」と感じて葛藤するのではないでしょうか。
そこで小児矯正を始めるタイミングや、メリットとデメリットについてお話しします。


小児矯正のメリットとデメリットは、次の通りです。


●メリット
1.必要に応じて顎骨の成長をコントロールできる
2.骨格的な異常を改善しやすい
3.お子さまの歯が持つ本来の機能を手に入れられる
4.Ⅱ期治療の期間が短くなり、非抜歯で治療できる可能性が高くなる
5.取り外し可能な装置が多いため、お子さまの心身に負担をかけない


●デメリット
1.装置の着脱をお子さま自身で行う必要があるため、ある程度自己管理しなければならない
2.治療中はむし歯のリスクが上がる
3.小児矯正をしてもⅡ期治療が必要になったり、成人になってから再度歯列矯正をしたりしなければならない場合がある


このように小児矯正には、複数のメリットがある一方で懸念点も存在します。お子さまの成長や将来のことを考えて「早めに治療をさせてあげたい」と思う親御さまが多くいらっしゃいますが、必ずしも早期治療がよいわけではないことを知っておいてください。お子さまの成長や症状に合わせて、最適なタイミングで始めることが大切です。
お子さまの歯並びについて気になることがありましたら、静岡駅前歯科に一度ご相談ください。まずはカウンセリングを受けていただき、治療の必要性や開始の適切なタイミングについてご提案いたします。

 

 

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.05.30更新

歯並びが悪化していると関係する不調を知ろう

 

①口の臭いが気になり始める
歯並びが悪化しているとブラッシングなどのケアを隅々まで行うことが難しくなります。歯並びが悪化しているとケアがしっかり出来ないと、食べ残しの汚れが蓄積します。雑菌が増殖すれば、それが口の臭いの要因になることもあります。汚れもないようにブラッシングしているつもりでも、歯並びが歪んでいるとどうしても汚れを落としきれない箇所が発生します。口の臭いが気になるなら、このタイミングで歯並びを正しくすると良いでしょう。

 

口臭の写真

 

②身体全体に不調が出る場合も
頭痛や肩こり、消化機能が悪化するなど、色々な不調の要因が噛み合わせに起因することもあります。アゴ周辺の筋肉の硬さが身体全体に広がったり、血行が悪くなるとなどが判明しています。顎関節症の方は、肩こりや頭痛、消化不良等、色々な不調が起きるケースがあるそうです。歯並びやかみ合わせの悪化が顎関節症を引き起こし、身体の不調に結びつくかもしれません。

 

③口内環境の悪化を招きやすい
歯並びが悪化すると、口内環境の悪化を招きやすくなります。これは、歯並びが悪くなっているせいでブラッシング時などに隅々まで綺麗に磨けないからです。汚れが蓄積しやすいことが関連しています。汚れがたまっている状態をそのままにすれば、口内で雑菌が増殖し、虫歯や歯周病に繋がってしまう要因になります。

歯周病になると、歯茎が下がってしまうなどの影響も発生します。念入りにケアをしている方でも、歯並びが悪化している方とそうでない方では、そのリスクは異なってしまいます。

 

④顎関節症に繋がりやすい
歯並びが悪化していると、アゴの関節に負荷がかかります。その負荷が大きくなったり、長期間に亘ったりすると、アゴ周辺の筋肉がアンバランスになり、顎関節症に発展する場合もあります。例えば、顎の周囲から音が発生したり、口の開け閉めの際に痛みを感じるなどの症状が見られれば、現状既に顎関節症の可能性も考えられます。

顎関節症は、顎の関節で引き起こされる症状ですので、頰づえなどの習慣でも発症します。左側と右側で噛む回数が違うなどあっても、それがアゴへの負担に繋がります。小さなことや日常の習慣が大きく影響を及ぼしており、悪い噛み合わせという状況が一つの条件に当てはまります。

 

歯並びが悪くなる原因を知ろう

 

①日常の習慣を改善しよう
固くないものばかり咀嚼していたり、爪をかむ習慣があったり、姿勢が正しくない、頰づえをするなど、生活習慣やクセが起因して、かみ合わせが悪化している状態に至ってしまうケースがあります。

 

②歯は生理的に移動します
歯は、何も手を加えなくても自然に前方へ動く特性があります。この現象は、生理的な歯の移動であるとも呼ばれています。どれだけ健康な生活を送っている方でも、歯の健康に気を遣っている方でも、歯は動いてしまうものです。この生理的な歯の動きでは、おおよそ奥歯の大臼歯一つ分と同じくらいの幅は前方に動きます。患者さまによって個人差はありますが、年々歯並びが悪化する理由には、以上のような人間の本来の特徴が関連しています。

 

③親知らずが原因で悪くなる
全部の歯が生え変わってから、多くの方が経験するのが親知らずの抜歯。親知らずを抜くことでアゴに空間が生まれる為、歯並びが移動してしまいます。その移動が影響し、歯並びが悪い方向へ動いてしまうケースもあります。そして、親知らずを抜かずにそのままにすると、前方へ奥歯から負荷が加わります。それが起因で、歯並びが不正になるという場合もあります。

 

④歯ぎしりによって歯並びが悪化する
歯ぎしりは大変強力な力が歯に加わります。具体的な数字で示すと、約150kgの力が加わることもあるという調査結果も存在します。この力が、どれくらいの大きさかと言うと、相撲取り1人分の体重を持ち上げる程の力で、通常では割ることが困難なくるみ割りを、自分の歯で実施しているのと同じことです。これだけ強い負荷がかかるため、歯ぎしりが要因で歯並びが変わること多いです。

 

⑤歯周病による歯並びの悪化
歯周病が発生した場合、歯茎の中に埋入している歯の箇所である歯槽骨が溶解してしまうケースがあります。それが要因で噛み合わせにずれが発生し、歯並びが変化しまうことも場合もあります。例えば、グラグラしている歯がある場合、歯周病の可能性があります。歯周病になったら、まず症状として歯茎に埋もれるように沈む事があるので、自分自身では気付かないうちに悪影響を受けているケースがあります。

 

⑥咀嚼による歯並びの悪化
毎日食べる際の咀嚼は影響が大きいと言われています。奥歯から前方に押し出されるようになるので、歯は前方へと少し出るように押されます。それに年齢が加わって歯並びが変わってしまう要因になります。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.05.20更新

クロスバイトについて

一般的に、上の歯は下の歯よりも少し外に突出ているものです。これとは反対に交叉咬合は、奥歯の噛み合わせが綺麗に噛み合わない状態を指し、すれ違い咬合や交叉咬合とも呼ばれます。
クロスバイトは、左と右の奥歯全体が歪んでいるケースもあれば、左と右どちらかのみが歪んでいるケースもあります。具体例を挙げると、右側にある上の奥歯が下の奥歯よりも中に位置している場合や、左側の奥歯のみ正しい噛み合わせや、左と右ともに上にある奥歯が下にある奥歯の内に位置しているケースもあります。
そして、左と右に限らず、一部分の歯の場所だけが歪んでいる場合もあります。

 

歯並びの画像

 

クロスバイトの治療

クロスバイトの治療の多くは、矯正で改善することが可能です。しかし重度のクロスバイトや、顎変形症と判断されたケースには、外科手術による治療が必須になることもあります。

 

クロスバイトの原因

クロスバイトの原因には様々なものがありますが、以下の通り3つあります。
クロスバイトの疑いを抱いたら、下記に心当たりがないかをチェックしてみるとよいでしょう。

 

①成長の過程による原因
十分ではない、バランスが崩れているこ顎の成長や、指しゃぶりや舌を動かす習慣、口呼吸や頬杖をする習慣です。

 

②外部からの衝撃による原因
顔周りに大きい衝撃を受けた際、歯の治療のための被せ物や差し歯が、ちゃんとした箇所に装着されていない

 

③遺伝の関係による原因
親御さんから引き継いだの骨の位置が要因

 

どのようにクロスバイトを改善すれば良いのだろう

 

①マウスピースによる改善
症状が軽いケースでは、取り外し可能で外から見ても目立ちにくいマウスピース矯正で改善できる場合があります。

 

②歯を抜いて調整して改善
クロスバイトの状況が重度だったり、矯正治療後に全部の歯をあごに収めることが難しいと判断された場合には、抜を歯を抜いて調整をしてから矯正をします。
そして、歯を抜いたとしても治療が困難であると判断された場合、外科手術を行う矯正も存在します。

 

③アゴの骨を広げて改善
矯正器具を駆使しいて上あごの骨を横方向に拡張し、歯の位置を横にスライドさせることで、正しい噛み合わせへと導きます。次の項目から、クロスバイトの治療で使用される矯正器具をご説明します。

 

④急速拡大装置による改善
装置に装着しているネジの作用によって、上あごの骨を横方向に拡張させます。固定されている為、自ら脱着することはできませんが、外からはあまり目立ちにくいという利点があります。
歯科医院で装置を装着した後は、専用のネジを使用して自分自身でネジを回し、骨に加わる力を徐々に上昇させます。

 

⑤ワイヤーを使用した改善
アゴの内面に針金の器具を装着し、ワイヤーの弾性を利用して歯を全体的に横に拡張させる方式です。こちらの方式についても、自ら脱着することはできません。

 

⑥拡大床による改善
装置に装着されているネジの効果により、歯自体を横に拡張させます。食べる時やブラッシングのタイミングで取り外すことが可能ですが、ワイヤーを使用した改善と比較して拡大させる力が弱いため、矯正期間が長期に亘るケースがあります。

 

クロスバイトを改善するために必要な期間と費用は?

治療に必要な期間の目安は、軽い場合、1〜1年半、普通〜重度の場合、2〜3年と言われています。
矯正治療は厚生労働大臣が決めている疾患に起因しているケースや外科手術を必要とする顎変形症前後の矯正治療などは保険の適用ができる場合もありますが、一般的には矯正は保険適用外で、自由診療の対象です。
また、クロスバイトの改善に必要な期間と費用については、症状の度合いや選ぶ治療法によっても異なります。まずは歯科医院に相談してみるとよいでしょう。そして、保険診療の対象になるためには、決められた機関で一通りの治療行為をする必要があります。

 

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.04.30更新

セカンドオピニオンで悩みを解決しよう

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①自分の歯に歯列矯正は必要か判断する
自分に適している別の歯列矯正を選択したい場合には、セカンドオピニオンを受けることも一つです。セカンドオピニオンは色々な治療方法を探して、安心して治療をする為に活用されています。
自分自身に本当に歯列矯正が必要かどうか根本的な問題を解決するために、セカンドオピニオンを受けることも全く問題ございません。


②他の矯正方法でも治療を行いたい
理想の歯並びまで歯列矯正が出来ていないと感じる時や、矯正は完了したけれど、全く別の方向性で矯正をしたいと考えている場合、セカンドオピニオンを受けて良いでしょう。今までの治療が自分が望んでいる治療方針に合っているものだったのか、セカンドオピニオンで確認することが出来るでしょう。


③費用を抑えるため
治療費が高いと感じたり、治療の内容と治療費が適していないと思ったケースでは、内容の確認を含めてセカンドオピニオンを受けて悩みを解消しましょう。自由診療の歯列矯正の場合、歯科医院によってその治療費は色々ございます。どの様に支払いをするかなども含めて考えると良いでしょう。

 

④歯を抜くことが心配な方
歯の状態が悪い場合は、歯列矯正で抜歯が必要なケースがございます。出来る限り歯を抜かずに治療を進めることは出来ないのかと気になる方もいらっしゃるでしょう。抜歯が必要かどうかを考えるには、セカンドオピニオンを活用する理由に十分値します。


⑤外見が自然に見える歯列矯正を知りたい
ここ最近は裏側矯正のような外見がナチュラルな矯正法もございます。表側矯正をどうしても避けたいケースなどは、目立たない他の矯正方法を調べるためにセカンドオピニオンを受けてみましょう。

 

治療の進行具合別のセカンドオピニオン

 

①矯正治療の前の場合
歯列矯正をする際は、ほとんどのケースで治療計画が出せれます。内容は、治療方法、治療期間、治療費等などで、治療の前に承諾できない箇所があればセカンドオピニオンを受けることが出来ます。つまり、セカンドオピニオンは、他の矯正治療を知りたいケースにも使用することが可能な方法です。特に、セカンドオピニオンを治療の前に行うことで余計な治療費が発生しない点については大きなメリットです。

 

②歯列矯正中の場合
現在受けている治療に不安を持っているケースや、想定よりも治療に時間が必要な場合は、予定通りに進んでいないことが心配になるでしょう。このケースも、セカンドオピニオンを受けることが出来ます。他の歯科医院に現在の治療経過を診断してもらい、現在の治療に大きな問題がないか調べることも一つです。

 

③歯列矯正の後の場合
歯列治療が完了したものの、仕上がりが当初相談した内容と違う場合は、保定の期間中や、保定期間が完了した後でもセカンドオピニオンを受けることが出来ます。今まで施術した歯列矯正がどのような内容だったかを伝えて、その手法に誤りがないか、今の問題点を改善するには何処を解決すれば良いかなどのアドバイスをもらうことができます。

 

セカンドオピニオンで気を付けること

 

④回数は3回程度に収めよう
セカンドオピニオンは、患者さまが納得できる治療方針に沿うまで繰り返すものです。ただし、セカンドオピニオンをいつまでも繰り返し受けるドクターショッピングには気をつけましょう。セカンドオピニオンは多くて3回程度にとどめて、医師からの判断を仰ぎましょう。

 

⑤最初の歯科医院での判断を大事にしよう
一番最初に受けた歯科医院での見解を十分に理解することが重要です。ここでの治療方針がしっかり理解できていないと、不安を解消する為に行なったセカンドオピニオンを受けても最初の判断との違いを理解することはできません。

 

⑥現在の歯科医師とよく相談しよう
主治医と丁寧に治療方針を相談することは重要です。医師は様々な治療法を扱うことが出来るので、他にも有効な治療法がないか、最初に主治医と話し合いましょう。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

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