医院ブログ

2022.07.20更新

小児矯正


お子さまの歯並びに対して、疑問や悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?いつから治療を始めるべきか、ご家庭ではなかなか判断できないと思います。
そこで今回は、小児矯正の必要性や早期に治療するメリットを解説します。成長期が終わると適用できない治療もありますので、小児矯正を検討中の親御さまはぜひ参考にしてください。

 


小児矯正の必要性について
お子さまの滑舌や歯並びが気になる方は、歯科医院の受診をおすすめします。また小児矯正が必要かどうかに関わらず、お子さまの口周りについてお悩みのことがあれば、一度歯科医師に相談しましょう。
小児矯正は永久歯に生え変わる前にスタートできますし、適用できる時期が限られる治療法(非抜歯でできる歯列矯正など)も存在します。治療の幅を狭めないためにも、早めに受診しましょう。治療開始の目安は通常6歳頃ですが、当院では患者さま一人ひとりにとっての最適なタイミングをご提案いたします。


歯並びを整えた方がよい症例とは?
次の4つの症例に該当する場合、当院では治療をおすすめしています。


1.反対咬合(受け口)
2.開咬(オープンバイト)
3.上顎前突(出っ歯)
4.乱杭歯(叢生/八重歯)


それぞれ詳しく解説します。

 


1.反対咬合(受け口)
下の歯が前方に突出した状態を、反対咬合と呼びます。遺伝もしくは悪習癖が原因で起こる症状です。見た目の問題のほか、顎関節へ負担がかかったり、磨き残しによるむし歯リスクが増大したりします。


開咬(オープンバイト)
前歯の上下がうまく噛み合わない状態を、開咬といいます。食事の際にうまく噛み切れなかったり、発音がしにくくなったりします。放置すると、顎関節症を引き起こす可能性もあり危険です。


上顎前突(出っ歯)
上の前歯が前方に傾いた状態を、上顎前突といいます。口呼吸になることが多いため、口の中や歯の表面が乾いてむし歯や歯周病にかかりやすい口腔環境となるでしょう。お子さまの場合、平常時に口がポカンと空いているのが特徴です。


乱杭歯(叢生/八重歯)
乱杭歯は、歯がデコボコになった状態のことです。磨き残しが生じやすいため、放っておくとむし歯や歯周病になるリスクが高まるでしょう。

 


早期の治療をおすすめする理由
「子どもに早期から治療をさせるのはかわいそう…」
このような気持ちから、治療に踏み切れない親御さまは多いはずです。そこで、早期の治療で得られるメリットを5つ紹介します。


1.発音がスムーズになる
歯並びを整えることで滑舌がよくなり、発音がスムーズになります。
現在お子さまは、スムーズな発音ができていますか?サ行やタ行の発音が苦手、あるいは全体的に滑舌が悪い場合、歯並びに問題があるかもしれません。


2.お口の健康を維持しやすくなる
不正歯列の種類や程度によっては、食べかすが挟まりやすかったり磨き残しが生じやすくなったりします。するとブラッシングをしても汚れを十分に落としきれず、むし歯や歯周病を引き起こす可能性が高くなるのです。
歯列を整えることで歯磨きがしやすくなり、お口の中の清潔を維持できるでしょう。


3.コンプレックスの解消につながる
重度の不正歯列である場合、クラスメイトにからかわれるなどしてコンプレックスになる可能性があります。精神的な負担を軽減させるためにも、早めの治療は有効といえるでしょう。キレイな歯並びを手に入れることが、お子さま自身の自信へとつながります。


4.顎の偏りや歪みを軽減できる場合がある
顎が発達する時期に不正歯列や不正咬合を放置していると、偏ったり歪んだりしたままの状態で成長する可能性があります。結果的に、顎や輪郭が変形して非対称の見た目になってしまうでしょう。顎の歪みは見た目だけでなく、背中や首の筋肉を緊張させて全身へ負担をかけるリスクがあり危険です。早期の治療は、全身を健康に保つためにも非常に重要なのです。


5.将来的に非抜歯で歯列矯正を行えるケースがある
永久歯が生え揃ってから治療を始める場合、抜歯をして歯を並べるためのスペースを確保しなければなりません。顎が発達を終えていない時期に治療をすることで、顎の成長を促しながら歯を整えられます。将来的に再度歯列矯正の必要が生じても、非抜歯で治療できる可能性が高くなるでしょう。

 

 

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.07.10更新

矯正男性


突然ですが、皆さんにはコンプレックスがありますか?きっと多くの方が、身体や顔のどこかに何らかの悩みをお持ちだと思います。今回取り上げるのは、口周りのコンプレックスとして挙げられることが多い「口ゴボ」です。

口ゴボの大半は歯列矯正で改善できますが、歯列が整っていても口元が突出しているケースがあります。本記事では口ゴボになる原因や適切な治療方法、放置した場合のリスクを紹介します。

 


口ゴボとは?
正式には「上顎前突」、さらにわかりやすく言えば、いわゆる「出っ歯」のことを指します。歯列が整っていても乱れていても起こる症状であるため、知識がなければ見極められないことがあります。


自力で治すことは可能?
歯科医院で治療するとなると、通院の手間や費用がかかります。歯列矯正に至っては、数十万円の費用をかけて数年間通院しなければなりません。可能であれば、自宅にいながら自力で治したい方が多いのではないでしょうか?

 

自力で治すことは困難です
残念ながら、口ゴボは自力では治せません。口ゴボは、不正歯列や不正咬合、顎の骨格異常などにより生じるためです。ただ歯並びが整っていても、口元が突出している人がいるのは事実です。一体何が原因なのでしょうか。

 


考えられる5つの原因


1.上の前歯が前へ傾斜している
日本人に比較的多く見られる原因です。上の前歯が、前方へ傾斜することで口ゴボになります。歯列矯正で改善できるでしょう。


2.上顎が突出している
歯列が整っていても、上顎の骨が前へ出ていること(上顎前突症)により口ゴボになるケースがあります。歯列矯正だけでは完治できず、外科矯正が必要になる場合が多いです。症状が重度の場合は、外科的な処置が主体となるでしょう。


3.下の前歯がうしろへ傾斜している
上の歯だけでなく、下の歯が原因で起こる場合があります。そのひとつとして挙げられるのが、下の前歯のうしろへの傾斜です。このケースでは、相対的に見ると上の前歯が前へ突出しているように見えます。歯列矯正で治せる場合が多いでしょう。


4.下顎が後方にあるor下顎の方が上顎よりも小さい
こちらも前項と同じく、相対的に見て上顎が出たような状態を指します。骨格異常の一種であるため、歯列矯正だけでは改善が見込めません。外科矯正などを併用して治す必要があります。


5.鼻が極端に低いor顎がない
1~4に該当しない場合、考えられるのがこの理由です。鼻が極端に低い、あるいは顎がない場合、口ゴボが自然発生することがあります。残念ながらこのケースは、歯科治療による改善が見込めません。

 


放置するとどうなる?


見た目の問題が生じる
まず挙げられるのが、審美性についてです。口元が出ていると見た目の美しさに欠け、コンプレックスになる場合があります。今はマスクでの生活が定着していたため、あまり気にならないかもしれません。しかし今後は制限が緩和される可能性があり、そうなれば見た目の問題が生じるでしょう。


口腔内が乾きやすくなる
重度の口ゴボの場合、唇を完全に閉じるのが困難です。すると歯の表面や口の中が乾きやすくなり、口腔内で細菌が繁殖してしまいます。その結果むし歯や歯周病、口臭の発症リスクが高まるでしょう。


咀嚼の能力が大きく低下する
不正歯列や不正咬合が原因の口ゴボである場合、咀嚼能力が大きく低下します。食べ物をうまく咀嚼できなくなると、顎の関節、歯や歯茎に強い負担がかかってほかの病気になる可能性があるでしょう。

 


まとめ:口ゴボは歯列矯正で治療しましょう!
口ゴボは、残念ながら自力では治せません。だからといって放っておくと、審美性だけでなく機能性の低下も懸念されます。できるだけ早めに歯科医院を受診し、きれいな口元を手に入れましょう。専門的な知識を持った医師の診察を受け、正しい診断と最適な治療法を提案してもらうことが一番です。
一見突出が気にならない口元であっても、精密検査によって咬合異常などが見つかる場合があります。噛む力や顎の能力を低下させないためにも、歯科医院で一度診てもらうことをおすすめします。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.06.30更新

妊婦

 

妊娠中はホルモンのバランスなどが変化するため、今までに経験のなかったことが起こり得ます。歯も例外ではありません。急に歯が痛くなったり、むし歯が増えたりすることがあります。
そこで今回は、妊娠中の歯科治療について紹介します。ご自身もしくは周りに妊婦さんがいらっしゃる方は、本記事をぜひ参考にしてください。

●妊娠すると口腔トラブルが起こりやすくなる?
突然ですが「一子を得ると一歯を失う」という言葉をご存知でしょうか?意味はその文字の通りで、妊娠や出産を機に歯のトラブルが起こるというものです。あくまで迷信ですが、妊娠中は女性ホルモンが増加することを考えると、あながち間違っているとは言えません。女性ホルモンの急激な増加により、歯周病の原因菌が繁殖しやすくなります。また悪阻(つわり)で嘔吐や食に対する嗜好の変化が生じ、歯磨きの階数が減ったり食事回数が増えたりする方もいらっしゃいます。これも、むし歯や歯周病を引き起こす要因の一つです。


●妊娠中の歯科治療
妊婦さんであるかどうかに関わらず、初期段階のむし歯や歯周病にはなかなかご自身で気付けません。しかし、症状によっては胎児に影響を与えることもあるため注意が必要です。また出産直後は育児に追われることが多く、治療のための時間を割くのが難しくなります。
妊娠中に歯科治療や検診を積極的に受診し、お口の中を清潔に保ちましょう。自治体によっては歯科検診の無料券が付与されますので、それを利用して受けるとよいでしょう。
気になる症状が特になく、急がないようであれば安定期に受診するのがおすすめです。初期は悪阻が起こりやすく、お腹が大きくなる後期は、診察時に横になることが難しくなるためです。体調に問題がない場合は、スケジュールの都合を見ながら受診してください。


●妊娠初期(~15週)
妊娠4〜8週までは母体や胎児が色々な影響を受けやすく、特に慎重に取り組まなければなりません。歯の痛みや歯肉の腫れがあればひとまず応急処置を行い、安定期に突入するまで経過観察をします。
重度の悪阻などで歯磨きが難しい場合は、体調がよいタイミングでサッとブラッシングをしましょう。食後にうがいをし、口腔内に汚れを残さないよう努めるだけでも違います。またヘッドが小さめの歯ブラシや、無香料の歯磨き粉を使用するのもおすすめです。加えて、ダラダラと間食しないことを徹底してください。


●妊娠中期(16〜27週)
「安定期」と呼ばれ始めるのが、妊娠16週です。胎盤によって胎児が安定するため、歯科治療が悪影響を及ぼす心配はないでしょう。歯科治療における局所麻酔や投薬、レントゲン撮影なども原則問題ありません。
レントゲン撮影に関して心配される方がいらっしゃいますが、歯科医院で用いられるX線撮影は腹部から離れたところで行われます。放射線が胎児に影響することはほぼありませんのでご安心ください。必要に応じてレントゲン撮影を行い、正しい診断を受けましょう。
また投薬については、一部のものを除いて服用できます。ペニシリン系やセフェム系の抗生物質、アセトアミノフェンやカロナールなどの痛み止めは安全であると報告されています。
さらに麻酔についても、歯科医院では局所麻酔を使用するため胎児に薬剤が届くことはありません。また局所麻酔に使われる「キシロカイン」は、無痛分娩の際にも用いられる薬剤です。母子ともに、危険性がないことが報告されていますのでご安心ください。
治療を避けて痛みや腫れを我慢すると、母子に体の負担や精神的なストレスを与えます。早めに治療を行い、万全の体制で出産を迎えましょう。


●妊娠後期(28週~)
妊娠後期はお腹が大きくなるため、診療用の椅子へ横になることが難しくなります。無理な体勢で長時間いると、早産などのリスクも生じて危険です。治療は応急処置にとどめ、出産後にタイミングを見て治療を受けてください。
ただ現代の医療では、歯周病と早産・低体重児の出産リスクとの関連が報告されています。歯周病の妊婦さんから低体重児が生まれる可能性は「健常者の4.3倍程度」とされているため、症状によっては妊娠中に正しく治療することが大切です。

 


今回は、妊娠中の歯科治療についてお話ししました。
治療は安定期に済ませるのがベストですが、症状によっては早急に治療を受けた方がよい場合があります。ご本人はもちろん、胎児に負担をかけないためにも、何らかの異変を感じたときは歯科医院を早めに受診しましょう。
また日頃から定期的に歯科検診を受け、常に健康な状態で過ごすことが大切です。

 

 

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.06.20更新

親子で歯医者の説明 

 

歯列矯正に年齢制限はありません。基本的に子どもからお年寄りまで、みなさま治療を受けられます。治療の時期に応じて「小児矯正」と「成人矯正」の2種類に分類されますが、知っておいてほしいのは、前者はすべてのお子さまが受けられるわけではないことです。

顎骨の成長が終わった段階で小児矯正を始めても、十分な効果が見込めません。治療の際に顎や骨の成長を利用できないと判断した場合は、小児矯正が難しいと考えておいてください。
顎が発達する年齢の目安は、次の通りです。上下の顎で、成長のペースが若干異なります。


【上顎】
10歳頃までに大半が成長し、成人と同じくらいの大きさになっています。その後は成人を目安に、緩やかに発育します。


【下顎】
大きく成長するのは10歳頃までですが、12歳頃にも若干の成長が見られます。その後は成人を目安に、緩やかに発育します。
成長のスピードや度合いには個人差があるため、一つの目安として知っておいてください。顎の成長を利用して歯並びを整える場合は、小学生頃までに行うのがよいでしょう。


小学生頃を目安にまでに顎を広げた方がよい理由
一昔前に比べて、生え変わる永久歯の大きさが徐々に大きくなっています。そのため乱れのない歯並びにするためには、永久歯が真っ直ぐに生えるためのスペースが必要です。
その具体的な方法として挙げられるのが「顎を拡げる」というものです。例えば「受け口(反対咬合)」のお子さまの場合、特徴として下顎の突出が見られます。成長が完了する前に、上下の顎のバランスを整える必要があるでしょう。
なお成人後では、顎の成長がすでに完了しているため、治療で顎を拡げることは困難です。そのため抜歯が必要になったり、顎骨を切る外科手術を伴ったりするケースが多くなるでしょう。


▼小児矯正とは?

●主な対象年齢
厳密なきまりはありませんが、主な対象年齢は3~15歳です。これは顎骨や歯列の発育に関する異常の改善を期待できるのが、「乳歯列が完成してから顎骨の発育を終えるまで」とされていることが理由です。
「Ⅰ期治療」と「Ⅱ期治療」とがあり、どちらも中学生頃には完了させるのがよいとされています。


●Ⅰ期治療とⅡ期治療の違いとは?
Ⅰ期治療を行う、主な年齢の目安は3~12歳頃です。顎骨の正しい成長を促すことが大きな目的で、顎骨の幅を拡げる「床矯正」を行うのが一般的です。
中には「歯列矯正」と聞いて、マウスピースやワイヤー装置を用いて歯列を整える印象の強い方がいらっしゃるかもしれません。しかしそれは、あくまで成人矯正の話です。小児矯正で歯列を細かく整えることは、まずないと言ってよいでしょう。
また12歳頃を過ぎて受けるのが、Ⅱ期治療です。マウスピースやマルチブラケット型の装置を用いることが多く、不正歯列にアプローチして細部の乱れを整えます。成人矯正とほぼ変わらないと思ってよいでしょう。
ただ成人矯正と違うのは「12~15歳頃であれば、顎骨の成長を利用して治療できる場合がある」という点です。発育のペースには個人差があるため必ずできるとは言い切れませんが、10代前半~半ば頃までは利用できる可能性が高いでしょう。
詳しくは、かかりつけの歯科医院で相談してみてください。


▼成人矯正とは?

●年齢制限はある?
成人矯正には年齢制限が設けられておらず、50~60代頃に治療を開始される方も多くいらっしゃいます。「この年齢だから、今から始めても遅いかな…」といった心配はご無用ですので、安心してください。年齢を理由に治療を断念せず、まずは一度かかりつけの歯科医院で相談しましょう。
ただし、顎骨の状態や残存歯の本数によっては治療が難しい場合もあります。また顎骨の成長が未完了であるお子さまなどは、成人矯正で対応できない場合もあるため注意してください。

 


今回は「小児矯正」と「成人矯正」について取り上げ、特徴や違いについて解説しました。名称だけを見ると「小児矯正は20歳まで、成人矯正は20歳以降にできる治療」だと思われがちですが、そのような分類ではありません。

3歳未満で治療を始めるケースはごく少数ですし、成人間近で顎を拡げることは難しいでしょう。治療の目的や手順などもそれぞれ異なるため、よく理解した上で治療を検討することが大切です。
ご自身やお子さまの歯並びにお悩みの方がいらっしゃいましたら、歯科医院の早めの受診をおすすめします。
当院でも年齢や症例を問わず、不正歯列や不正咬合に関するご相談を承っています。何かお困りのことがございましたら、静岡駅前歯科へご相談ください。カウンセリングを行った上で、最適な治療方法をご提案いたします。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.06.10更新

たのしそうな子供

 

当院では親御さまから、お子さまの歯列矯正のタイミングについて尋ねられることがしばしばあります。お子さまが大人になって困らないよう、早めに歯並びを整えたいと考えるのは親として自然なことであると考えます。
そこで今回は、小児矯正を始める最適なタイミングについて解説します。メリットやデメリットも併せて解説しますので、小児矯正を検討中の親御さまはぜひご覧ください。


小児矯正の最適な時期や目標
小児矯正(Ⅰ期治療)を行うタイミングは、一般的に7歳前後とされています。この頃に6歳臼歯(初めての永久歯)が萌出し、上下の前歯が生え変わるためです。
この頃は大人に比べて骨がまだ軟らかいため、比較的容易に顎の大きさや位置を整えたり成長を促したりできます。また期間にも余裕があり、時間をかけて将来を考えた治療が行えます。
早期に始めることで、仕上げの治療である「Ⅱ期治療」の期間を短縮できたり、不要となったりする可能性が高くなるでしょう。


骨格的な異常があれば早めの治療を!
乳歯は生後半年~8ヶ月あたりに生え始め、3歳ぐらいまでに生え揃うのが一般的です。この段階で不正歯列を心配される親御さまもいらっしゃいますが、この時期に焦って治療をする必要はありません。乳歯はいずれ、永久歯へと生え変わるためです。ただし顎骨が小さすぎる、あるいは大きすぎる場合は早期の治療がおすすめです。特に「受け口」の場合は、上顎骨の成長の遅れが考えられます。お子さまがこれに該当すると感じた場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。


開始のタイミングは「混合歯列期」
小児矯正には「Ⅰ期治療」と「Ⅱ期治療」があり、Ⅰ期治療は混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する6~12歳頃)に始めるのが一般的です。床矯正装置などを使用して行う場合が多いですが、取り扱う装置は歯科医院によってさまざまです。
8~9歳頃までマウスピースを使用し、その後、永久歯が生え揃うまで固定式のブラケット装置で歯並びを整えることもあります。この場合、個人差はありますが15歳前後までは治療が継続されるでしょう。
また治療を始めるタイミングについても、症例によっては早めたり遅らせたりする場合があります。例えばお子さまが自身で正しく歯を磨けない場合、むし歯のリスクを考慮し、装置をつけ始めるタイミングを遅らせることがあります。
静岡駅前歯科では、床矯正装置以外の治療にも対応しています。お子さまの歯並びについてお困りのことがあれば、一度ご相談ください。お子さまのお口の中を拝見し、最適な治療法や開始のタイミングについてご提案いたします。

 


メリットとデメリット

小児矯正を始めるタイミングについて、迷う親御さまが数多くいらっしゃいます。
「早めに治療をした方が将来的に困らず済むのかな」と思う反面、「装置をつけて生活させるのがかわいそう」と感じて葛藤するのではないでしょうか。
そこで小児矯正を始めるタイミングや、メリットとデメリットについてお話しします。


小児矯正のメリットとデメリットは、次の通りです。


●メリット
1.必要に応じて顎骨の成長をコントロールできる
2.骨格的な異常を改善しやすい
3.お子さまの歯が持つ本来の機能を手に入れられる
4.Ⅱ期治療の期間が短くなり、非抜歯で治療できる可能性が高くなる
5.取り外し可能な装置が多いため、お子さまの心身に負担をかけない


●デメリット
1.装置の着脱をお子さま自身で行う必要があるため、ある程度自己管理しなければならない
2.治療中はむし歯のリスクが上がる
3.小児矯正をしてもⅡ期治療が必要になったり、成人になってから再度歯列矯正をしたりしなければならない場合がある


このように小児矯正には、複数のメリットがある一方で懸念点も存在します。お子さまの成長や将来のことを考えて「早めに治療をさせてあげたい」と思う親御さまが多くいらっしゃいますが、必ずしも早期治療がよいわけではないことを知っておいてください。お子さまの成長や症状に合わせて、最適なタイミングで始めることが大切です。
お子さまの歯並びについて気になることがありましたら、静岡駅前歯科に一度ご相談ください。まずはカウンセリングを受けていただき、治療の必要性や開始の適切なタイミングについてご提案いたします。

 

 

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.05.30更新

歯並びが悪化していると関係する不調を知ろう

 

①口の臭いが気になり始める
歯並びが悪化しているとブラッシングなどのケアを隅々まで行うことが難しくなります。歯並びが悪化しているとケアがしっかり出来ないと、食べ残しの汚れが蓄積します。雑菌が増殖すれば、それが口の臭いの要因になることもあります。汚れもないようにブラッシングしているつもりでも、歯並びが歪んでいるとどうしても汚れを落としきれない箇所が発生します。口の臭いが気になるなら、このタイミングで歯並びを正しくすると良いでしょう。

 

口臭の写真

 

②身体全体に不調が出る場合も
頭痛や肩こり、消化機能が悪化するなど、色々な不調の要因が噛み合わせに起因することもあります。アゴ周辺の筋肉の硬さが身体全体に広がったり、血行が悪くなるとなどが判明しています。顎関節症の方は、肩こりや頭痛、消化不良等、色々な不調が起きるケースがあるそうです。歯並びやかみ合わせの悪化が顎関節症を引き起こし、身体の不調に結びつくかもしれません。

 

③口内環境の悪化を招きやすい
歯並びが悪化すると、口内環境の悪化を招きやすくなります。これは、歯並びが悪くなっているせいでブラッシング時などに隅々まで綺麗に磨けないからです。汚れが蓄積しやすいことが関連しています。汚れがたまっている状態をそのままにすれば、口内で雑菌が増殖し、虫歯や歯周病に繋がってしまう要因になります。

歯周病になると、歯茎が下がってしまうなどの影響も発生します。念入りにケアをしている方でも、歯並びが悪化している方とそうでない方では、そのリスクは異なってしまいます。

 

④顎関節症に繋がりやすい
歯並びが悪化していると、アゴの関節に負荷がかかります。その負荷が大きくなったり、長期間に亘ったりすると、アゴ周辺の筋肉がアンバランスになり、顎関節症に発展する場合もあります。例えば、顎の周囲から音が発生したり、口の開け閉めの際に痛みを感じるなどの症状が見られれば、現状既に顎関節症の可能性も考えられます。

顎関節症は、顎の関節で引き起こされる症状ですので、頰づえなどの習慣でも発症します。左側と右側で噛む回数が違うなどあっても、それがアゴへの負担に繋がります。小さなことや日常の習慣が大きく影響を及ぼしており、悪い噛み合わせという状況が一つの条件に当てはまります。

 

歯並びが悪くなる原因を知ろう

 

①日常の習慣を改善しよう
固くないものばかり咀嚼していたり、爪をかむ習慣があったり、姿勢が正しくない、頰づえをするなど、生活習慣やクセが起因して、かみ合わせが悪化している状態に至ってしまうケースがあります。

 

②歯は生理的に移動します
歯は、何も手を加えなくても自然に前方へ動く特性があります。この現象は、生理的な歯の移動であるとも呼ばれています。どれだけ健康な生活を送っている方でも、歯の健康に気を遣っている方でも、歯は動いてしまうものです。この生理的な歯の動きでは、おおよそ奥歯の大臼歯一つ分と同じくらいの幅は前方に動きます。患者さまによって個人差はありますが、年々歯並びが悪化する理由には、以上のような人間の本来の特徴が関連しています。

 

③親知らずが原因で悪くなる
全部の歯が生え変わってから、多くの方が経験するのが親知らずの抜歯。親知らずを抜くことでアゴに空間が生まれる為、歯並びが移動してしまいます。その移動が影響し、歯並びが悪い方向へ動いてしまうケースもあります。そして、親知らずを抜かずにそのままにすると、前方へ奥歯から負荷が加わります。それが起因で、歯並びが不正になるという場合もあります。

 

④歯ぎしりによって歯並びが悪化する
歯ぎしりは大変強力な力が歯に加わります。具体的な数字で示すと、約150kgの力が加わることもあるという調査結果も存在します。この力が、どれくらいの大きさかと言うと、相撲取り1人分の体重を持ち上げる程の力で、通常では割ることが困難なくるみ割りを、自分の歯で実施しているのと同じことです。これだけ強い負荷がかかるため、歯ぎしりが要因で歯並びが変わること多いです。

 

⑤歯周病による歯並びの悪化
歯周病が発生した場合、歯茎の中に埋入している歯の箇所である歯槽骨が溶解してしまうケースがあります。それが要因で噛み合わせにずれが発生し、歯並びが変化しまうことも場合もあります。例えば、グラグラしている歯がある場合、歯周病の可能性があります。歯周病になったら、まず症状として歯茎に埋もれるように沈む事があるので、自分自身では気付かないうちに悪影響を受けているケースがあります。

 

⑥咀嚼による歯並びの悪化
毎日食べる際の咀嚼は影響が大きいと言われています。奥歯から前方に押し出されるようになるので、歯は前方へと少し出るように押されます。それに年齢が加わって歯並びが変わってしまう要因になります。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.05.20更新

クロスバイトについて

一般的に、上の歯は下の歯よりも少し外に突出ているものです。これとは反対に交叉咬合は、奥歯の噛み合わせが綺麗に噛み合わない状態を指し、すれ違い咬合や交叉咬合とも呼ばれます。
クロスバイトは、左と右の奥歯全体が歪んでいるケースもあれば、左と右どちらかのみが歪んでいるケースもあります。具体例を挙げると、右側にある上の奥歯が下の奥歯よりも中に位置している場合や、左側の奥歯のみ正しい噛み合わせや、左と右ともに上にある奥歯が下にある奥歯の内に位置しているケースもあります。
そして、左と右に限らず、一部分の歯の場所だけが歪んでいる場合もあります。

 

歯並びの画像

 

クロスバイトの治療

クロスバイトの治療の多くは、矯正で改善することが可能です。しかし重度のクロスバイトや、顎変形症と判断されたケースには、外科手術による治療が必須になることもあります。

 

クロスバイトの原因

クロスバイトの原因には様々なものがありますが、以下の通り3つあります。
クロスバイトの疑いを抱いたら、下記に心当たりがないかをチェックしてみるとよいでしょう。

 

①成長の過程による原因
十分ではない、バランスが崩れているこ顎の成長や、指しゃぶりや舌を動かす習慣、口呼吸や頬杖をする習慣です。

 

②外部からの衝撃による原因
顔周りに大きい衝撃を受けた際、歯の治療のための被せ物や差し歯が、ちゃんとした箇所に装着されていない

 

③遺伝の関係による原因
親御さんから引き継いだの骨の位置が要因

 

どのようにクロスバイトを改善すれば良いのだろう

 

①マウスピースによる改善
症状が軽いケースでは、取り外し可能で外から見ても目立ちにくいマウスピース矯正で改善できる場合があります。

 

②歯を抜いて調整して改善
クロスバイトの状況が重度だったり、矯正治療後に全部の歯をあごに収めることが難しいと判断された場合には、抜を歯を抜いて調整をしてから矯正をします。
そして、歯を抜いたとしても治療が困難であると判断された場合、外科手術を行う矯正も存在します。

 

③アゴの骨を広げて改善
矯正器具を駆使しいて上あごの骨を横方向に拡張し、歯の位置を横にスライドさせることで、正しい噛み合わせへと導きます。次の項目から、クロスバイトの治療で使用される矯正器具をご説明します。

 

④急速拡大装置による改善
装置に装着しているネジの作用によって、上あごの骨を横方向に拡張させます。固定されている為、自ら脱着することはできませんが、外からはあまり目立ちにくいという利点があります。
歯科医院で装置を装着した後は、専用のネジを使用して自分自身でネジを回し、骨に加わる力を徐々に上昇させます。

 

⑤ワイヤーを使用した改善
アゴの内面に針金の器具を装着し、ワイヤーの弾性を利用して歯を全体的に横に拡張させる方式です。こちらの方式についても、自ら脱着することはできません。

 

⑥拡大床による改善
装置に装着されているネジの効果により、歯自体を横に拡張させます。食べる時やブラッシングのタイミングで取り外すことが可能ですが、ワイヤーを使用した改善と比較して拡大させる力が弱いため、矯正期間が長期に亘るケースがあります。

 

クロスバイトを改善するために必要な期間と費用は?

治療に必要な期間の目安は、軽い場合、1〜1年半、普通〜重度の場合、2〜3年と言われています。
矯正治療は厚生労働大臣が決めている疾患に起因しているケースや外科手術を必要とする顎変形症前後の矯正治療などは保険の適用ができる場合もありますが、一般的には矯正は保険適用外で、自由診療の対象です。
また、クロスバイトの改善に必要な期間と費用については、症状の度合いや選ぶ治療法によっても異なります。まずは歯科医院に相談してみるとよいでしょう。そして、保険診療の対象になるためには、決められた機関で一通りの治療行為をする必要があります。

 

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.04.30更新

セカンドオピニオンで悩みを解決しよう

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①自分の歯に歯列矯正は必要か判断する
自分に適している別の歯列矯正を選択したい場合には、セカンドオピニオンを受けることも一つです。セカンドオピニオンは色々な治療方法を探して、安心して治療をする為に活用されています。
自分自身に本当に歯列矯正が必要かどうか根本的な問題を解決するために、セカンドオピニオンを受けることも全く問題ございません。


②他の矯正方法でも治療を行いたい
理想の歯並びまで歯列矯正が出来ていないと感じる時や、矯正は完了したけれど、全く別の方向性で矯正をしたいと考えている場合、セカンドオピニオンを受けて良いでしょう。今までの治療が自分が望んでいる治療方針に合っているものだったのか、セカンドオピニオンで確認することが出来るでしょう。


③費用を抑えるため
治療費が高いと感じたり、治療の内容と治療費が適していないと思ったケースでは、内容の確認を含めてセカンドオピニオンを受けて悩みを解消しましょう。自由診療の歯列矯正の場合、歯科医院によってその治療費は色々ございます。どの様に支払いをするかなども含めて考えると良いでしょう。

 

④歯を抜くことが心配な方
歯の状態が悪い場合は、歯列矯正で抜歯が必要なケースがございます。出来る限り歯を抜かずに治療を進めることは出来ないのかと気になる方もいらっしゃるでしょう。抜歯が必要かどうかを考えるには、セカンドオピニオンを活用する理由に十分値します。


⑤外見が自然に見える歯列矯正を知りたい
ここ最近は裏側矯正のような外見がナチュラルな矯正法もございます。表側矯正をどうしても避けたいケースなどは、目立たない他の矯正方法を調べるためにセカンドオピニオンを受けてみましょう。

 

治療の進行具合別のセカンドオピニオン

 

①矯正治療の前の場合
歯列矯正をする際は、ほとんどのケースで治療計画が出せれます。内容は、治療方法、治療期間、治療費等などで、治療の前に承諾できない箇所があればセカンドオピニオンを受けることが出来ます。つまり、セカンドオピニオンは、他の矯正治療を知りたいケースにも使用することが可能な方法です。特に、セカンドオピニオンを治療の前に行うことで余計な治療費が発生しない点については大きなメリットです。

 

②歯列矯正中の場合
現在受けている治療に不安を持っているケースや、想定よりも治療に時間が必要な場合は、予定通りに進んでいないことが心配になるでしょう。このケースも、セカンドオピニオンを受けることが出来ます。他の歯科医院に現在の治療経過を診断してもらい、現在の治療に大きな問題がないか調べることも一つです。

 

③歯列矯正の後の場合
歯列治療が完了したものの、仕上がりが当初相談した内容と違う場合は、保定の期間中や、保定期間が完了した後でもセカンドオピニオンを受けることが出来ます。今まで施術した歯列矯正がどのような内容だったかを伝えて、その手法に誤りがないか、今の問題点を改善するには何処を解決すれば良いかなどのアドバイスをもらうことができます。

 

セカンドオピニオンで気を付けること

 

④回数は3回程度に収めよう
セカンドオピニオンは、患者さまが納得できる治療方針に沿うまで繰り返すものです。ただし、セカンドオピニオンをいつまでも繰り返し受けるドクターショッピングには気をつけましょう。セカンドオピニオンは多くて3回程度にとどめて、医師からの判断を仰ぎましょう。

 

⑤最初の歯科医院での判断を大事にしよう
一番最初に受けた歯科医院での見解を十分に理解することが重要です。ここでの治療方針がしっかり理解できていないと、不安を解消する為に行なったセカンドオピニオンを受けても最初の判断との違いを理解することはできません。

 

⑥現在の歯科医師とよく相談しよう
主治医と丁寧に治療方針を相談することは重要です。医師は様々な治療法を扱うことが出来るので、他にも有効な治療法がないか、最初に主治医と話し合いましょう。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.04.20更新

喫煙は口内環境を悪くします


喫煙をすると唾液の分泌が上手く出なくなる為、口内が乾燥しやすくなります。唾液の殺菌作用が、分泌の阻害によって機能しなくなるため、雑菌が増えていくのです。雑菌が増殖すると、虫歯や歯周病の菌の増殖にも繋がる為、口内環境悪化のリスクが高くなります。口内をケアする際には器具が邪魔をして口内を清潔に保つことが難しい矯正中は、タバコを可能な限り控え、出来るだけ口の中を清潔に保つことが重要です。

 

タバコの画像

 

着色汚れに気をつけて器具を綺麗に

 

日常的にタバコを吸うと、歯にヤニ汚れがつきます。矯正器具も同様で、着色汚れが浸透し外見が黄色くなります。外見の美しさを考えると、やはりタバコは推奨致しません。また、ヤニ汚れはブラッシングでは削ぎ落とすが困難な為、ヤニ汚れに対応したクリーニングを受ける必要があります。一度汚れが付着してしまうと、元の状態に戻すことは難しいです。複雑な構造をしている矯正装置は、クリーニングが簡単ではないため浸透した汚れと長期的に付き合う必要があります。例えば、器具を取り外した時に、外と接触していた箇所は黄色になっており、器具が装着されていた場所は黄色くならない場合がございます。他に考えられるパターンとして、矯正をしている場合は手入れが隅々まで行き届かないため、行き届いていない箇所だけ黄色く変色するパターンもあるようです。この状態になってしまうと、治療が完了して装置を取り外した後、歯が黄色と白の模様に見えてしまいます。矯正治療は綺麗に完了しても、見栄えが満足な仕上がりにならない場合もあります。このような事態を引き起こさないためにも、矯正中タバコを吸うことは控えましょう。


タバコを吸うデメリット3選

 

①歯茎が黒くなる

タバコを吸い続けると歯茎の色が悪化していくことは皆さんもご存知かと思います。理由は、タバコに含まれるニコチンやタール、一酸化炭素などの有害物質が要因で、タバコからこれらの物質を摂取していると歯茎に成分が染み込み黒く見えるのです。タバコを継続的に吸うと一酸化炭素やニコチンによって血流が悪くなりますが、それらの影響は歯茎に溜まっていきます。血流が悪化すると、初めに毛細血管の血流から滞っていきます。毛細血管は身体の先端まで栄養を届けて老廃物を排出する役割を持っていますが、血行が悪化すると、歯茎の老廃物が上手に外に排出されない為、歯の環境は段々と悪化します。一般的には知られておりませんが、歯茎はリンパ管が沢山集中している箇所です。老廃物が溜まって腫れてくるなどの症状が確認された際は、タバコの悪影響を歯が受けている可能性がございます。

 

②口内の異変に気づかない

タバコを吸い続けると、口内の感覚が悪くなります。例えば、血流が悪化することで起こる弊害の一つで、ヒリヒリと感じたり、チクチクと感じたりするといった痛みが感じにくくなります。
出血や痛みが感じにくくなるので、口内に異変があっても分からないまま放置してしまうケースもございます。異変を感じてもすぐに歯科医院へ行ければ問題無いですが、歯科医院で治療しなければ悪化している状態は回復しません。その場合、最後には歯周病になってしまう場合も考えられます。

 

③口の臭いの原因になる
タバコを継続的に吸うと唾液の分泌が減少します。殺菌効果がある唾液の分泌量が減少してしまうと、雑菌が増殖することに繋がり、それが口臭の原因に繋がっていくのです。例えば、このような状態で歯列矯正を継続していれば、さらに口臭は起こりやすくなる考えられます。
歯列矯正の器具は食べカスなどが詰まりやすい為、それらが発酵すると口臭が起きやすい状況が生まれます。また、タバコのニオイが、口の臭いを悪くしているケースもございます。
健康を持続するためにも、唾液が口内に充満している状態が理想であると言えます。矯正器具が唾液の充満を防いでしまうケースもあるので、日頃から矯正中は唾液が充満しているか敏感になることが大切です。

 

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

2022.04.10更新

エステティックラインって何?


エステティックラインとは、横から顔を見た時に鼻の先とアゴの先を繋いだ線を指します。通常は、エステティックラインよりも内側に唇が入っている横顔が綺麗な位置とされています。しかし、唇が大きく内側に引っ込んでいても綺麗なラインとは呼べないようです。エステティックラインは、一般的に「Eライン」と呼ばれたりします。由来は、1954年に歯科医師であるロバート・リケッツが提唱した言葉で、矯正歯科を中心に色々な場面で多く呼ばれています。

笑顔の写真


噛み合わせとEライン


必ずしも全員に当てはまるわけではございませんが、噛み合わせがEラインに影響を及ぼしている場合もございます。例を挙げると、歯が前方に突出している方や受け口と呼ばれる方の中には、唇がEラインより大きく前に出ていたり、内側に入っている方もいます。また、歯が前方に突出している方や受け口と呼ばれる方でない方も、噛み合わせに何らかのトラブルがあるケースもございますし、Eラインの角度も色々あります。その為、Eラインはアゴの骨格が原因というよりも噛み合わせ自体に影響を受けるものと考えられています。顔の正面のみではなくEラインを観察することで、今まで確認することが出来なかった、自身の噛み合わせの問題点が発見できるかもしれません。


Eラインを気にしすぎない


必ずしもEラインを整えることが美しさの判断基準になるとは限りません。もちろん、綺麗の基準の一つにEラインがあるのかもしれませんが、元来、顔の形状や歯の並び方、骨の形などは人それぞれ違う個性です。Eラインの綺麗の基準に当てはまっているだけが正解ではございません。


歯を抜いてEラインを整える場合


歯を抜くかどうかの考え方は三者三様です。元々生えている歯は可能な限り抜歯したくないと考えられている場合、必ずしも抜歯をする必要はございません。ただし、著しく歯の並び方にトラブルがあるという場合は、歯科医院で抜歯を推奨されるケースもございます。例えば、大胆に歯並びを整えなければ、その後の生活に影響が出るおそれがあるなどと判断された場合、抜歯が必要場合も出てきます。基本的には、永久歯は一度抜いたら二度と生えてきません。歯を抜く際や矯正をする際の良いところやリスクを先生によく確認して、納得できる方法を選択しましょう。

 

エステティックライン以外の目的も考える


前歯が前方に突出している状態を改善したことによって、口元の形状が変化し、自分が求めているEラインに変化するケースも考えられます。ただし、初めからEラインのことだけを目的として治療を受けるのはじっくり決めましょう。口元に対してコンプレックスを抱いていた方はそれが解消される可能性はございますが、反対に、元々持っていた個性が失われてしまう可能性や、外科手術によるダメージも考えられます。そして、歯列矯正をしても歯の位置が戻ってしまったり、高い費用が掛かる場合もございます。自分自身の歯並びはどのような状態で、歯列矯正などの治療に専念した方が良いのかといったことは、歯科医院の先生とじっくり相談し決めましょう。口元の綺麗さのみを追求するのでなく、将来の健康のために噛み合わせについて検討することが重要です。

 

歯並びを整えて虫歯リスクを減らそう


どれだけ歯並びが整っていても、虫歯や歯周病など口内環境が悪ければ長続きしません。
歯並びが綺麗になれば、ブラッシングなどのケアが隅々までしやすくなります。それにより、食べカスが無くなり虫歯や歯周病の可能性を大きく減らすことができます。
特に、歯がズレて並んでいるケースでは、歯と歯の隙間に汚れが残りやすいです。この中で虫歯菌や歯周病菌などの細菌が増えれば、歯のトラブルになる可能性が大きくなります。
将来に亘って自分の歯を残すためにも、歯並びや噛み合わせを見直すことが肝要です。

投稿者: 岐阜駅前歯科クリニック矯正歯科

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